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第11回越谷市春季陸上競技記録会
3月28日(土)~29日(日)越谷市しらこばと陸上競技場
◆1日目
男子400m
1組
1着 辰野 47″98
男子1500m
1組
1着 生井 4′01″51
7着 松崎 4′12″67
DNS 横山
◆2日目
男子100m
1組
2着 辰野 10″88
DNS 小林
男子200m
1組
DNS 小林
男子800m
1組
1着 尾上 1′55″85
辰野はトラックシーズン本番に向け2レースに出場した
第11回越谷市春季陸上競技記録会に4名が出場。全員が今季初レースということで、それぞれの状態に合わせた目的を持って臨んだ。
1日目の男子1500mでは、生井(ラ1・会津)が最初の400mを落ち着いて通過するも「2周目にペースが落ちてしまったのがもったいなかった」と話したように、そこからうまく上げることができない。内容としてはまずまずだったが、「本番のレースを想定した練習をもっとしなければならない」という反省を生かし4月の記録会での記録更新を目指す。また、同じ組には入学予定の松崎(中央学院高)も出場した。スタートから飛び出すが、ラスト1周の失速が目立ち7着でゴール。まずは練習に慣れることが第一だが、序盤に見せた積極性を生かし、今後の活躍に注目である。
辰野(法3・西武台千葉)は2日連続で試合に出ることで、練習では経験できない試合の空気に慣れることを試みた。1日目の400mでは前半に好感触をつかむも、中間走に課題を残し感覚がうまく噛み合わないレースとなる。しかし、十分な練習が積めていない中ではあったものの47秒台をマークする。翌日も専門外の100mで10秒台を出し地力を見せた。スピード面を強化し、次の岩壁杯では自己ベスト更新を狙う。
2日目の尾上(工3・長崎北陽台)は、得意なレースパターンを試す場として800mに出場。しかし向かい風を浴びる入りの200mに力を使い過ぎてしまったことが後半に響き、2周目は体が動かず設定タイムをオーバーする。しらこばと競技場の特徴である強風の影響を受け、思うようなレースとはならなかった。
どの選手も納得がいくレースではなかったが、結果の良しあしにかかわらず段階を踏むことが大切な時期である。今後はトラックシーズン本番に向け、レース感覚を徐々に取り戻したいところだ。
■コメント
・塩田部長
(800mのレースは)尾上は自分の得意なゆっくりのレースをやってみようと、だいたい1周56秒の1分52秒を頭の中で描いていた。シーズンの初めということで自分の好きなパターンでやってみるのもいい。最初の200mが向かい風なのに26秒台でかなり入りすぎてしまい、後半は動かなかった。普段の練習からすると特に悪くもなく良くもなく、というレースだった。(練習不足だとうかがって)継続したいときにやりたいことをやれないのは一番大きい。今日のようなレースを強い練習として使っていく。(1日目の1500mは)良くなかった。特に生井の方はもう少し走らなければいけないところを走れなかった。力みがあった。
・辰野(法3・西武台千葉)
グアム合宿でけがをしてそれが治っていない状態で、距離も120mまでしか積めておらずほとんど練習ができていなかったが試合慣れのために臨んだ。(レースを振り返って)最初の100mまでは良かったが、100mから200mで中だるみしてしまって、最初の100m~200mがうまく使えていなかったせいでラストがなまってしまった感覚だった。48秒を切れたのは妥当かなと思う。(今後に向けて)400mは次が岩壁杯の予定だが、関カレの追い込みの時期でもあるのでまだわからない。まずはベスト更新を狙いたい。
・生井(ラ1・会津)
これからの記録会のために自分の中で調子を上げるためのレースだった。守りに入らず攻めていくことを意識した。(レースを振り返って)現状としては60~70点くらい。1周目で前に出ず、2周目にペースが落ちてしまったのがもったいなかった。今回入りが61秒と早くて自分のリズムをつくれなかったので、本番のレースを想定した練習をもっとしなければならないと思った。今回を経験として、これ以降のレースを迎えられたらと思う。(今後に向けて)1月までは距離を踏んで、千葉クロカン以降中距離の練習をやってきたが、計画通りに練習が積めているので、調子を上げながら早い内に関カレの標準記録を突破したい。
TEXT=青野佳奈、野原成華 PHOTO=青野佳奈