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2015.04.06
陸上競技

[陸上競技]幸手マラソンで冬季練習の成果を試す

第24回幸手市さくらマラソン大会

4月5日(日)幸手総合公園陸上グラウンド(スタート・フィニッシュ)


10マイルの部(招待)

二瓶 58'56

平山 1:00'23

岩崎 1:00'34

鈴木 1:01'27

天羽 1:01'59

柴田 1:05'46

佐藤真 1:06'40


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二瓶は初心に戻って走ることを楽しんだ


20150405rikujo平山

スピードだけではなく、長い距離への対応力を見せた平山


220150405rikujo岩崎

岩崎は、冬季に充実した練習を積んだことが実った


 幸手市さくらマラソン大会で、女子長距離部門の7名が満開の桜並木を走り抜けた。10マイルの部に招待選手として出場し、長い距離を得意とする二瓶(生4・喜多方)が学内トップでゴールした。


 「結果よりも復調の兆しが見えれば」。二瓶はそう考えて今大会に臨んだ。冬季はほとんど走ることができなかったため、トラックシーズンに入る前に調子を上げるきっかけをつかみたかった。すると前半は設定タイムに沿い、その後も持ち味である終盤の粘りを発揮し、さらにペースを上げる。学内トップの成績にも、満開の桜や観客からの応援で「楽しんで走ることができた」と笑顔を見せた。また、思うように練習が積めていない中でも試合にきっちり合わせられたことは、永井監督から「4年生らしい走りができていた」と評された。

 そして2番手には平山(ラ3・酒田南)、約10秒後に岩崎(食2・七尾)もフィニッシュ。どちらも故障明けではあるものの、冬季練習の走り込みによって長い距離に対応することができた。


 今大会は冬季練習の締めくくりでもあり、これから選手たちはトラックシーズンへ移行していく。現在は例年より故障者が少なく、さらに4学年体制となったことで戦力も充実している。「秋の駅伝を見据えてトラックシーズンもしっかり戦いたい」(永井監督)という言葉通り、まずはトラックで結果を残していきたいところだ。


■コメント

・永井監督

冬にやってきた距離走、ペース走などのように同じペースで走り切ること、そして後半余裕がある者は上げるというレースを目的としていた。10マイルは女子の大学生にとっては長い距離なので、いつも走っている8000mや10000mくらいのペースでおすことを試そうかという話をしていた。(選手の走りは)コンディションも良かったのか前半から予定より速いペースで進み、後半もそれほど落ちることなく上がって終わった選手が多かった。それぞれ状態は違うが目標は達成できた。(二瓶は)就職活動で少し練習不足で、本来は学生ハーフに出場する予定だったが状態があまり良くなかったので今日の10マイルに切り替えた。それほど順調に練習できているわけではないが、試合にはしっかり合わせられる4年生らしい走りができていた。(平山は)今日までが冬のトレーニングというつもりで、これから短い距離に移行し関東インカレなどでしっかり走れるようにと話していた。故障でちょっと苦しんだ時期があったが、ようやくシーズンに向けて動いてきた。(岩崎は)去年は練習ができたり故障したりいろいろあった1年だった。この冬から彼女なりに自分のリズムを確立して練習に入ってこられるようになった。長い距離にも対応できるので、今年はどんどん記録会などで記録を更新していけるのではという期待がある。(今後は)昨年より故障者が少ない中でシーズンインできている。全員が夏までに自己記録を更新できる状態にするために、一日でも早くコンディションを上げてチームで一つになって臨みたい。秋の駅伝を見据えてトラックシーズンもしっかり戦いたいと思う。

・二瓶(生4・喜多方)
冬季期間に体調を崩してほとんど走れなかったので、今日はこれからシーズンに入っていく上でのきっかけにしたいと思っていた。結果にはこだわらず復調の兆しが見えればと思って走った。試合に出るからには何かをつかみたいが、今回は初心に戻って楽しさを味わいたいと思い、その通り楽しく走ることができた。思っていたよりは設定タイムでしっかりおしていけたので良かった。(10マイルという距離は)レースで10km以上を走るのは1年ぶりだったので緊張した。やはり10kmからがきつかったので、後半に踏ん張らなければと走った。冬季練習ができていなかった分、今回後半のスタミナが足りないと改めて気がついた。まだ関東インカレまで1か月あるのでこれから修正していきたい。今年は初めて4学年体制になるので、1年生は自分のペースで練習してほしいし、それを引っ張っていけるような2・3・4年生でありたい。4学年全員で戦っていきたい。


・平山(ラ3・酒田南)
12月ぶりの試合だったのでレース感覚を戻すのと、あまり走る機会のない長い距離の練習として出場した。(レースを振り返って)本当はもっとゆっくり入ってラストを上げられればいいと思っていたが、想定よりも速いペースで刻んでいった。速いペースで刻んでもラストを上げられたらいいと思う。(長い距離に対しては)2月までは故障や体調不良で思ったように練習できなかったが、3月からは走り込めていたので距離に対しての不安はなかった。10km過ぎてからは少しきつかった。(冬季は)学生生活も折り返し、気持ちを新たに走り込みと体幹補強を基本として練習してきた。(今季の目標は)大学では自己ベストを出せていないので、春のトラックシーズンに5000mの自己ベストを更新すること。駅伝に向けてはチーム皆で強くなっていきたい。

・岩崎(食2・七尾)
(レースの目標は)力まずに気持ち良く走ること。(レースを振り返って)桜や菜の花が沿道に咲いていてきれいで、景色を楽しみながら走れた。また、沿道の人の暖かい声援もあって気持ち良く走ることができた。一般の人と引っ張りあったりして地元の人と一緒に走れたので良かった。(前を走る平山については)先輩になんとか追いついて走りたいと思っていた。8km地点までがきつかったが、力まずに走れたので良かった。(冬季練習では)始めはペース走で、3月、4月からはスピード練習をして徐々に体調を上げられた。(昨年は)故障が多かったが、冬季には走り込める状態になったので2年生から頑張りたい。(今季の目標は)トラックレースに出場して自己ベストを出したい。


TEXT=野原成華 PHOTO=野原成華、畑中祥江