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第94回関東大学サッカーリーグ戦(前期)2部第5節
8月2日(日) 流通経済大学龍ケ崎フィールド
東洋大2-0流経大
<得点者>(アシスト)
24分 野本(横山)
33分 野本
<出場メンバー>
▽GK
川地颯馬(国4=帝京大可児)
▽DF
坂本涼斗(国4=柏U-18)
中村勇太(国3=鹿島Y)
土田直輝(国4=大宮Y)
市原亮太(国4=横浜創英) →88分 藤富涼南(国4=横山FC・Y)
▽MF
横山塁(国3=FC東京U-18) →84分 山下勇希(国3=昌平)
長澤昂輝(国4=前橋育英)
瀬畠義成(国2=JFAアカデミー) →90+2分 布部功輝(国3=柏U-18)
野本幸太(国4=市立船橋)
▽FW
小澤裕太(国4=千葉U-18) →59分 前田泰良(国2=鹿島Y)
浦山雄介(国4=日体大柏) →87分 小林粋(国3=大宮Y)
2得点を獲得した野本は勝利の立役者となった
的確なアシストでゴールを演出した横山
(写真提供:東洋大学体育会サッカー部)
第94回関東大学サッカーリーグ戦第5節の相手は、現在首位を独走する流経大。難局が予想されたこの試合で、東洋大は2得点を獲得し完封勝利を収めた。
立ち上がりから流経大の猛攻を受け、攻め込まれる時間が続く。一進一退の攻防が続くなか、その均衡を最初に打ち破ったのは東洋大だった。24分、左サイドに走り込んだ横山がクロスを配給。「塁(横山)を信じてファーに入っていた」と、待望の瞬間を待ち構えていた野本が頭で決め、先制点を奪い取った。勢いに乗った東洋大の攻勢はここで終わらない。続く33分、またも野本から弾丸の如く放たれたミドルシュートがゴールに突き刺さり、一気に追加点を獲得。そのまま東洋大ペースで試合を優位に進め、2点リードで試合を折り返す。
後半は一転、流経大の猛攻により苦境を強いられる展開に。58分、60分と相手のシュートによりひやりとさせられる場面が続くものの、GK川地や土田を中心とした守備陣の結束により相手の侵攻を許さない。その後も粘り強い守備によって得点を守りきり、試合は2-0の完封勝利で幕を閉じた。
首位の流経大を打ち破ったことにより、「1部昇格」の望みが大きく現実味を帯びた今節。この結果には井上監督も「想像する以上にいいパフォーマンスを示してくれた」と、新チームの仕上がりを高く評価した。開幕2連勝を飾り、幸先のいいスタートを切った東洋大。この勢いに乗じてさらなる快進撃につなげたい。
※感染症拡大予防のため、現地での取材は行わず映像をもとに作成しています。
■コメント
・井上監督
流経大はリーグをリードするチームなので非常に難しいゲームであろうということは想像していたが、それ以上にうちの選手がいいパフォーマンスをしてくれたと思う。個々の能力が高い相手に対して選手たちのモチベーションはこちらから働きかける必要もなく、現時点のコンディションのなかでベストなパフォーマンスを示そうということで試合を始めたが、こちらの想像する以上にいいパフォーマンスを示してくれたと思う。(野本選手は)本来のSBのポジションよりもう1つ高いサイドハーフのポジションでプレーしたが、非常に前に向かう精神力を出してくれ、もちろん右サイドからのクロスもよかったし2点目のパスも狙っている形から取れたことはチームとしてもよかったし彼にとっても自信につながったと思う。(守備陣は)非常に攻撃力の高い相手に対して、最後まで集中力を途切らせることなく戦って、もちろん危ない場面も何度もつくられたが、最終的には体を張ってボールを奪わせなかったという個人もチームとしても非常にいい守備ができたと評価している。(次節へ向けて)我々は1節1節戦って結果を出して最終的に1部昇格という結果に結び付けたいという話を常にしているので、一戦一戦最善の準備とその結果でのパフォーマンスが出せるように努力していきたい。
・川地(国4=帝京大可児)
守備陣がしっかり守ってくれたことで、シュートがあまり飛んでくることなく無失点に終えることができてよかった。シュートが枠内に飛んできたのが数本で、守備の選手が体を張ってくれたし前の選手もいいボールを出させないように走ってくれたので、フィールドの選手に感謝しかない。(守備との連携は)オーガナイズを組んでシミュレーションをよくやっているのでそのシミュレーションもうまくはまって相手の良さを消せたのかなと思う。(チームの感触は)攻撃に関しては前線の選手はよく走ってくれるので、得点を前半に積み重ねてくれることによってGKとしては心に余裕を持って守れるので感謝している。後ろの選手とコミュニケーションをとることによってセットプレーなどの部分で声出してしめてくれるので、自分が手をつけなくてもいい部分が多く、一人一人が戦ってくれているのでありがたい。(次節へ向けて)関学大は2連勝しているので勢いがあるチーム。自分たちもチーム一丸となって戦っていきたい。
・野本(国4=市立船橋)
(得点シーンは)1点目は塁(横山)がああいう待ち方をしたらクロスを上げきることは分かっていたので、そのなかで塁を信じてファーの所に入っていたらそこにたまたま来て、後は押し込むだけだった。2点目は自分サイドのSBが高い位置を取っていて、ボールを奪った瞬間に自分がよければチャンスだなというのはずっと意識していたなかでチームがいい形で自分のところにボールが来たので、思い切って振り抜くだけだった。(リーグ戦の得点について)得点王も視野に入れている。(相手の印象は)流経大は全勝していて首位の相手だったので当然いいチームだなというのは分かっていたなかで、試合が始まったら個人個人にスキルがあって握られる時間帯が多かったが、チームとして時間を耐えて、そのなかでカウンターから2点取れたのがチームの狙いであり結果的に勝利に結びついてよかった。(次節へ向けて)首位の流経大に勝てたということはチームとして自信になったしここから勢いに乗っていけば勝ち点を伸ばしていけると思うので、次節もしっかりチームとして1週間勝つための準備をしていきたいと思う。
・横山(国3=FC東京U-18)
今回は85分という自分にしては長めの時間出れてチームの結果も着いてきて、流経相手に1アシストできたし倒せてよかったと思う。(成長した部分は)昨年との違いに得点に対する貪欲さがある。ゴール前に入っていったり、一対一の場面で仕掛けてクロスを上げきるところだったり、チャンスメイクをするというのを今年の目標として掲げている。(相手の印象は)自分たちの代に強い選手が多く、全国から優秀な選手が集まっている大学なので、そこはリスペクトして試合に臨んだ。(次節に向けて)流経大を破ったことで自信がついたので、その勢いに乗って慢心せずにやっていきたいと思う。
[次節試合予定]
第94回関東大学サッカーリーグ戦(前期)2部第6節
8月8日(土) vs関学大 RKUフットボールフィールド B面 15:00キックオフ
※前期は全日程、無観客での試合となります。またジェイネットTVまたは関東大学サッカー連盟公式YouTubeチャンネルにてライブ配信が予定されています。
TEXT=牧田のどか