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2020.10.06
サッカー

[女子サッカー]決定機掴めず 山学大に勝ち点献上

第34回関東大学女子サッカーリーグ戦1部第4節

10月4日(日) 山梨学院和戸サッカー場


東洋大0-1山学大


<出場メンバー>

▽GK

今井佑香(食2=常盤木学園)


▽DF

出耒村亜美(食3=飛鳥)

澁澤光(食3=常盤木学園)

根間陽彩(食2=大商学園)


▽MF

久保真理子(食4=浦和LY)

林みのり(食3=大商学園)

塩谷瑠南(食3=前橋育英)→88分 中原藍(食3=神村学園)

佐々木葵(食3=花咲徳栄)→55分  中谷汐音(食2=飛鳥

北村美羽(食1=ジェフ千葉LU-18 )


▽FW

大内梨央(食4=常葉学園橘)

門脇真依(食1=JFAアカデミー福島)



攻撃の起点となった塩谷


チーム一丸となって試合に臨んだ

(写真提供:東洋大学体育会サッカー部女子部)



 約1ヶ月間の準備期間を経て再開した関東大学女子サッカーリーグ(以下、リーグ戦)第4節の相手は山学大。開始早々に奪われた先制点を追いかける展開となったものの、点差は覆ることなく0-1で悔しい敗戦となった。


 立ち上がりから押し込まれる時間帯が続く。東洋大は入りから守備に徹するものの、15分に隙をつかれ失点を許してしまう。22分、佐々木のパスに咄嗟に攻撃陣が反応するも、混戦となったゴール前でもつれ、シュートには結びつかない。さらに、パスを展開しゴールへと迫るも強固なDFラインを崩すことができず、なかなか流れを掴むことができない。試合はそのまま1点を追う形で折り返しを迎える。


 迎えた後半、反撃に燃える東洋大は気持ちを切り替え積極的に攻めていく。75分、右サイドから供給された林のクロスに合わせ大内が切り込むも、惜しくも相手GKに阻まれてしまう。その後同じ位置から再度チャンスが到来する。しかし、またも弾かれ得点にはならず。その後も決定打を模索するものの1点が決めきれず、試合は0-1で終了。2節から続いた連勝記録はここで止まり、苦い敗戦となった。


 最後まで決定機を掴むことができなかった。石津監督はこの試合で「勝利への執着心」を課題点として挙げた。勝機があっただけに悔しい敗戦となってしまった今節。勝ち点を確実に積み上げるためにも、まずは石津監督の指し示す選手たちの意識改革で勝利を引き寄せる。


※感染症拡大予防のため、現地での取材は行わず映像をもとに作成しています。



■コメント

・石津監督

前半は後ろに枚数をかけてくる相手に対して、うまく攻め込めなかったという印象。サイドを変えるプレーがもっと出ていればもう少しボックスに入れたかなと思う。後半は配置を変え大分良くなり、決定機もつくり出せたが、フィニッシュの精度を欠いた。この内容で勝ち点3を逃したことは非常に残念だが、切り替えて次の試合に臨みたいと思う。(収穫と課題は)収穫はまだまだ勝利に対する執着心が足りないということがわかったこと。今日の戦いぶりは悪くないものだったが、それでも負けているので選手達にはもっと要求していきたい。課題は攻守共にボックス内でのプレーの精度。失点シーンでは特に甘さが出てしまった。攻撃面でも決めなければいけない決定機がいくつかあった。(次節へ向けて)教育実習から戻ってくるメンバーもいるので、練習からまた競わせて、勝てるメンバー、勝つことに貪欲になっている選手を見極めたいと思う。そして次はしっかり勝ち点3を取りたいと思う。


・久保(食4=浦和LY)

対山梨学院大学戦は、関カレ再開初戦ということもあり、全員で気合をいれて臨んだ。しかし、前半の早い時間に失点をし、その後チャンスを決め切ることができず、負けてしまった。ボールを保持する時間は長かったが、それを得点につなげることができなかったので、とても悔しい。しかし、ゲームはまだまだ続くので、切り替えて次節に向けて準備していきたい。(相手の攻撃は)相手の攻撃陣はスピードがあり、ポテンシャルが高い選手だと、試合の前から情報を得ていた。試合中は常にカウンターに対するリスクマネージメントとカバーの意識を持っていた。やはり、強くて早い選手だったので、個人的にもDFとしてたくさんの課題が見つかった。(課題は)守備でも攻撃でも最後30mのペナルティーエリア内でのクオリティを上げること。またそれまでの間に、攻撃では前線の選手が良い状態でボールを受け取れるようにすること、守備では相手に良い状態で侵入されないこと。また試合の中で選手自身で、細かいポジション修正などが必要だと思った。(次節へ向けて)次節は、武蔵ヶ丘短期大学。このチームは足元の技術が高い選手が多く、独特のリズムでボールを繋いでくる。まずはボールを持たせず、自分達が支配的に試合を進めていきたい。必ず勝てるように、トレーニングからいい雰囲気で準備していく。


・塩谷(食3=前橋育英)

立ち上がりにゴタゴタしてしまい、試合の前半に失点してしまったことで自分たちに焦りが出てしまったと思う。後半はしっかり修正して挑めたが、最後のところのプレーが雑になってしまいこのような結果になってしまった。(東洋の攻撃は)試合を通して主導権を握れていたと思うが、ボックスの中でのプレーが繊細さをかき、得点を奪うことができなかった。ボールの動かし方は良くなっていると思うので今後も続けていきたいと思う。(相手の印象は)前線の選手が、スピードがあり、複数人でのコンビネーションがとてもうまく、ゴール前でボールを持たれると何か起きる印象。(次節へ向けて)今回の試合で、課題が明確になったので課題としっかり向き合い次節は相手を圧倒して勝利を掴めるようしっかり準備していきたい。


[次節試合予定]  

第34回関東大学女子サッカーリーグ戦1部第5節

10月11日(日) vs武蔵丘短大 東洋大学板倉キャンパス 16:00キックオフ



TEXT=牧田のどか