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2015.04.12
陸上競技

[陸上競技]PB更新続出!前回の反省を生かす

第49回平成国際大学長距離競技会

4月11日(土)鴻巣市陸上競技場


1500m

2組

DNS 鴫

3組

1着 渡部 4'43"25

9組

3着 菅原 4'06"75

7着 田中 4'10"46

8着 山口健 4'15"40

12組

1着 堀 3'50"67

2着 生井 3'50"94

4着 横山 3'51"86

DNS 高倉

DNS 碓井

DNS 服部弾

DNS 松崎


5000m

7組

3着 植田優 14'30"25

4着 唐本 14'30"64

8着 伊藤 14'39"38

14着 中村 14'52"84

21着 吉田 14'57"08

10組

7着 湯田 14'34"17

10着 高森 14'38"43

13着 山本信 14'40"32

15着 小早川 14'41"99

17着 五郎谷 14'42"72

23着 植田耕 14'49"24

DNS 高倉

11組

5着 高橋 13'59"10

6着 橋本 14'04"45

8着 寺内 14'06"00

9着 口町 14'06"71

14着 山本修 14'10"56

20着 小笹 14'15"23

22着 野村 14'16"70

DNS 牧浦


1万m競歩(男女混合)

1組

1着 山下 40'27"65

2着 及川 40'56"44

DNS 河岸

DNS 沓名


※速報掲示板に誤りがございました。大変申し訳ありません。

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高橋は5000m13分台に突入!


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せめぎ合う1500mの堀(右)、生井


 平国大競技会で15名が自己ベストを更新した。中でも5000mの高橋(工4・黒沢尻北)が13分台を叩き出し、1500mでも二人が関東インカレのA標準を突破。実りある記録会となった。


 3組にわかれて出場した5000mでは、特に11組が実業団選手を中心に速いペースで展開された。中盤に6人の先頭集団が形成され、高橋と寺内(ラ4・和歌山北)が付く。高橋は前の3人に最後まで付くことはできなかったが、先輩の日下(日立物流)に食らい付き粘りの走りでチーム内3人目の13分台をマークした。一方後方からスタートした口町(法3・市立川口)と橋本(工3・館林)は、徐々に前方へ上がり先頭集団を追い始めた。3000m付近で集団からこぼれ落ちていた寺内を口町がとらえると、それに続いて橋本も残り1周でスパートをかけ二人を追い抜かす。最後は3人でせめぎ合いながらフィニッシュし、この組では全員が自己ベストを更新することができた。

 昨年は故障で大会出場数がわずか1試合だった堀(済2・大牟田)が、今年を「復活の年にしたい」と意気込んで戻ってきた。生井(ラ2・会津)、横山(済2・札幌山の手)、そして堀の2年生トリオは、関東インカレを意識して1500m12組に出場。前半は堀、生井の順で先頭にぴたりと付き、横山はその後ろで進める。レースが動いたのは1000m過ぎだ。生井が前回までの反省を踏まえて800m付近で先頭に出ると、残り1周を切ったところでぐんぐんとスピードを上げる。しかし残り100m地点、一時は引き離された堀が「生井に負けたくない」と猛烈に追い上げる。最後は堀に軍配が上がったものの、競り合いが好記録につながった。

 また1万m競歩の及川(済2・愛知)と山下(総2・富山商)は練習の一環として1000mごとに先頭を交替し、一定のリズムで歩き続ける。特に山下は8000mから1周4秒ほどペースを上げ、好調ぶりを見せた。


 先週の五大学では最後に競り負けるパターンが多かったが、わずか1週間で反省点を改善できたことが多くの自己ベスト更新につながったに違いない。2週連続で記録を塗り替える選手も複数おり、トラックシーズンの出だしは順調だ。それでも「記録会でタイムは出せて当たり前」という高橋の言葉のように、おごるところは無い。まずは関東インカレに照準を合わせ、タイムだけではなく勝負に勝つ走りを磨いていく。



■コメント

・酒井監督

(1500mの)最初の菅原(工1・秋田工)、山口健(済1・自由ヶ丘)、田中(済1・自由ヶ丘)は5000mにつなげるために出た。次の堀、生井、横山は関東インカレを意識して出していて、A標準を突破し収穫もおおいにあるレースだったと思う。次はインカレで勝負できるレベルまで持っていきたい。(堀は久々の試合だったが)大きな故障をした後で、部にとってもすごく大きな走りだった。(5000m11組は)前回の五大学から「記録を狙いにくるぞ」と言っていて、高橋の13分台と14分10秒切りも複数出てとても収穫があるレースだった。東洋はそこから1万mやハーフマラソンなどロングにつなげていかないといけない大学なので、この後距離を伸ばしても今日のような走りをしていきたい。


・高橋(工4・黒沢尻北)
13分台を目標にしていたので出せて良かった。(前回のレースと比べて)今回も3000m過ぎで先頭から離されてしまったが、今回はその後にガクッと落ちることがなかったのが良かったと思う。(ラスト1周の気持ちは)13分台が出るか出ないかのギリギリだったが、絶対出すという思いで走った。今回はチームの課題が最後の直線ということだったので、そこで上げられたのは良かった。(次の目標について)今回はあくまで記録会なのでタイムは出せて当たり前。レースで戦えるような力を付けて競り勝てる走りをしたい。あとは関東インカレに向けてしっかり合わせていきたい。


・寺内(ラ4・和歌山北)

2週続けてのレースで監督にも言われたように狙う試合だったので、狙っていた。(その狙いは)足の痛みと調整不足があったが2秒ほどベストを更新できたのは良かった。(前回と比べて)今日も無駄な動きが多く満足できるレースではなかった。こういうレース展開は初めてだったが無事に走れたことはプラスになった。(今後は)足を自分でもしっかりケアし、1万mでも記録を狙っていきたい。標準をまだ切っていないのでまずは切りたい。


・堀(済2・大牟田)
8か月ぶりの試合だったので、今日はタイムではなく試合の雰囲気を取り戻そうと臨んだ。(実際に走って)ペースメーカーがいて思った以上に体が動いた。A標準を切ることができて、初戦にしてはいい形だった。後半は思うように動かなくなったが、チームメイトの生井が前にいたので負けたくないという気持ちになりラストは動かせた。レース中に先頭と間をあけてしまう場面があったので、ラストまでしっかり離れず我慢できるようにまた練習していきたい。(去年を振り返って)大学に入って1試合しか走っていないが故障などで本当に悔しい1年だった。今年はトラックシーズンからしっかり結果を残し、最終的には箱根でチームに貢献できるように、復活の年にしたい。まず関カレまで1か月切ったので、入賞してチームとしても自分自身としても駅伝シーズンに向けて勢いをつけられるようにしたい。


TEXT=野原成華 PHOTO=伊藤空夢、野原成華