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平成27年度春季記録会兼国体予選
4月12日(日)上尾運動公園陸上競技場
男子100m
1組
1着 小林 10"59
4組
4着 西澤 11"38
小林は2日間で3本のレースに臨み状態を確認した
昨日のレースに続き小林(済4・保善)が100mを一本走り、自身の状態の確認を行った。本調子ではない中でも最後は流して10秒59をマークし、勝負の試合と位置付ける来週の織田記念陸上(広島)に向けていい流れをつくった。
スタートに好反応を示した小林は、そのままキレのある動きで加速する。故障明けで臨んだ連戦にも出せる力を発揮し、「勝負できる感覚はある」と自信をのぞかせた。また冬季には、昨年度について「メンタル的な部分が成長し、レース中の集中力が増した」と振り返っている。大学生活で培った気持ちの強さを武器に、今季の目標に掲げた世界大会へ向けて体調を整えたいところだ。
短距離部門の梶原監督、土江コーチの小林に向ける期待も大きく、地力を発揮すれば世界の舞台もそう遠くはないだろう。これまで着実に力をつけてきた東洋大のエースが、学生の枠を越え世界へと挑む。
■コメント
・小林(済4・保善)
けが明けで確認を兼ねてのレースだったので収穫は特にないが、勝負できる感覚はある。来週勝負の試合があるのでしっかり合わせていきたい。(状態は)7~8割。足の痛みがまったく気にならないところまでは回復しておらず、その中でのレースになるので痛みと付き合いながらやっていきたい。(織田記念陸上での目標は)ユニバーシアード、世界リレーの選考会でもあるので少しでも上の順位にいけるように。また、日本選手権の前哨戦でもあるのでしっかり勝負していきたい。(手応えは)来週勝負してユニバーシアードというのが一番の目標だったが、けがのタイミングが悪かったのでどうかなといった感じ。日本選手権の標準も20秒80で、自己ベストを出さなければ勝負にならないと思うので標準を切ってその上で勝負していきたい。まずはしっかり休んで痛みをとって臨みたい。
TEXT/PHOTO=石田佳菜子