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平成27年度新座市春季記録会
4月11日(土)新座市総合運動公園陸上競技場
男子100m
1組
1着 小林 10"58
3着 鏑木 11"01
2組
1着 富樫 11"08
3着 赤川 11"12
3組
DNS 笠原
4組
2着 山藤 11"31
男子200m
1組
1着 小林 21"47
5着 富樫 22"17
2組
1着 山本 22"11
3着 赤川 22"37
3組
1着 越栄 22"36
6着 相葉 23"83
男子400m
2組
3着 野口 50"29
4着 四家 50"31
男子800m
1組
1着 眞柄 1'53"77
2着 本平 1'54"88
3着 松崎 1'55"24
4着 尾上 1'56"37
5着 増田 1'57"21
6着 海谷 1'59"30
DNS 長尾
眞柄(右)を先頭にし烈なラストの争いを繰り広げた
シーズンが開幕してから複数のレースをこなしている短距離、中距離両部門。選手たちは本格的に記録を狙う時期に突入し、スピードに磨きをかけている。しかし今大会ではレース展開などに課題を残し、記録更新は次回へと持ち越された。
「そろそろ記録が出る兆しがみえた」と梶原監督が振り返るように、短距離部門全体として大会を重ねながら修正を施し動きの質を上げている。その中で、小林(済4・保善)は来週行われる織田記念陸上(広島)を前に今季初戦に挑んだ。冬季練習では実業団選手と肩を並べるなど好調を保っていたがその後足に故障を発症。それでも現状把握を目的とした今レースでは、100m、200m共に余力を残しながら力強い動きを見せ、復調を感じさせた。今後は関東インカレ、日本選手権に向けたコンディショニング力が求められる。
中距離部門の6名が出走した800mでは、スタート直後の位置取りが勝敗を分けた。尾上(工4・長崎北陽台)が最初の1周を54秒とハイペースで引っ張る中、そのすぐ後ろに付いたのは眞柄(済2・三条)だ。500mを過ぎ尾上が失速するとすぐさま前へ出る。そのまま1位でゴールを駆け抜けた。一方、序盤は後方でレースの動きをうかがった本平(済3・御調)は後退する選手を捉え2位に浮上するのが精一杯となる。今レースの反省を踏まえ「次は積極的に前に付いていきたい」と意気込んだ。
また、自身初の800mに臨んだ松崎(済1・中央学院)、大学初レースとなる増田(ラ1・北陸)は前半から果敢に先輩に食らい付く積極的な走りを繰り広げた。ラストの切り替えを強化することで自ずと記録は伸びるだろう。新戦力の勢いで部門の底上げに期待がかかる。
レース後眞柄は「今季3試合を終えて同じタイムが続いてしまっていることに自信がなくなっている部分もある」と語った。気温の低さが影響したこともあるが、記録を狙っていただけに思うような走りができず悔しさをにじませた。それでも気持ちを切らさずに連戦に挑んでいくことが自身の成長につながるはずだ。練習の場として踏む一戦で殻を破り、自己ベスト更新を目指す。
■コメント
・梶原監督
小林は2月に足を痛めてから練習を十分に積めていなかった。来週の織田記念の前にレースをやらないのは不安なので、今どの程度できるのかを確かめた。今の状態の中では動きもリズムも悪くない。ここから上げていくときにまだ足に不安があるので気をつけなければならないが、2月までの練習の成果が体を動かすバランスなどに出ていたのでこれから練習ができれば日本選手権辺りは十分狙えると思う。100mも8~9割の力で10秒60を目安にしたら、動きもタイムも合ったので良かった。他の選手は自己ベストに近いタイムではきているが、レースのやり方が良くなかったところもある。タイムはとりたて良くはなかったが、レースを重ねていくうちに修正ができるようになって、そろそろ記録が出る兆しがみえたので2週間で修正をして岩壁杯では積極的に狙っていければと思う。
・本平(済3・御調)
800mは初戦だったので、タイムを狙いつつ勝てるといいと思っていた。(レースを振り返って)前にいくと疲れて後半に上げられないことが多いので、今日は後ろに付くことを考えていた。最初の200mで中学生が思ったよりも速く付いてきて位置取りに失敗した。400m過ぎから徐々に上げていこうとしたが、位置が悪くて最後に間からすり抜けていく形になった。タイムも勝つこともできなかったが、まだ初戦なのでこれから頑張りたい。(今後に向けて)次の日体大では積極的に前に付いていきたい。
・眞柄(済2・三条)
尾上さんが速いペースで引っ張ってくださるということで、記録を狙うレースだった。日本選手権B標準の1分51秒30を目標としていたが、思ったよりも体が動かなくて600m通過の時点で予定より遅かったり、ラスト200mも思うように伸びなくて記録を狙うレースとしては満足いく結果ではない。(要因は)気温が低い影響で体が動かなかったことや、自分の中で今季3試合を終えて同じタイムが続いてしまっていることに自信がなくなっている部分もある。だが、先ほど塩田部長から「自分ができるということを忘れない」という話もあったように、冬は練習をしっかりできているので次のレースでは自信を持って走っていきたい。
・増田(ラ1・北陸)
チームトップと記録にこだわってレースに挑んだ。(レースを振り返って)一周目の入りで気持ち的に疲れてしまい、周りのスピードが速いと感じた。200m~150mの時点でいつもなら切り替えてラストスパートに持ち込めるが、それがまったくできなかった。ほとんどの人に抜かれてしまったので切り替えていきたい。(大学の練習は)高校の練習とは違い、本数が増えたり間のレストの秒数も決まっていて結構つらいが、付いていこうと必死に頑張っている。(今季の目標は)関東インカレに出場すること。タイムは1分50秒を切るような選手になりたい。
・松崎(済1・中央学院)
800mは高校のときも走ったことがなく特別なレースとなった。まずは自分の力を試すということで思い切って先頭に付いていこうと思っていた。スピード感にはしっかり付いていくことができたので、あとは600~800mにかけて切り替える力をつけていけばタイムは伸びると感じた。(今後の目標は)来年に向けてインカレ標準を今シーズン中に切ること。ラスト切り替えられて競り負けないような体をつくっていきたい。(次レースでは)距離を走った上でコンディションを整えて、ベストを狙っていきたい。
TEXT=石田佳菜子 PHOTO=畑中祥江