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東都大学野球秋季1部リーグ戦・中大2回戦
10月13日(火) 神宮球場
○東洋大7-2中大
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
東洋大 | 5 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 7 |
中大 | 1 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 |
本塁打:小口(一回)、木村(七回)
三塁打:佐々木(一回)
二塁打:小川(九回)
松澤、〇大宮(1勝)、山内、河北-後藤聖、山崎
・打撃成績
打順 | 守備 | 名前 | 打 | 安 | 点 |
1 | (右) | 佐々木(営3=帝京) | 3 | 2 | 0 |
2 | (左) | 松本(営2=龍谷大平安) | 4 | 0 | 1 |
3 | (中) | 宮本(総1=大阪桐蔭) | 2 | 0 | 0 |
4 | (指) | 廣岡(総2=拓大紅陵) | 5 | 1 | 0 |
5 | (遊) | 木村(総3=霞ヶ浦) | 5 | 3 | 2 |
6 | (一) | 小口(法2=智弁学園) | 5 | 3 | 3 |
7 | (二) | 諏訪(総4=浦和学院) | 1 | 0 | 0 |
二 | 小川(法4=霞ヶ浦) | 3 | 2 | 1 | |
8 | (三) | 瀬川(総3=聖光学院) | 5 | 1 | 0 |
9 | (捕) | 後藤聖(営1=京都学園) | 2 | 0 | 0 |
打捕 | 山崎(営4=愛工大名電) | 0 | 0 | 0 | |
計 | 35 | 12 | 7 |
・投手成績
名前 | 回 | 球数 | 安 | 四死球 | 三振 | 失点 | 責 |
松澤(営2=帝京) | 4 1/3 | 18 | 63 | 1 | 2 | 2 | 1 |
大宮(法3=鳥取城北) | 1 2/3 | 8 | 35 | 3 | 3 | 0 | 0 |
山内(営3=東洋大姫路) | 1 | 4 | 16 | 1 | 1 | 0 | 0 |
河北(営2=浦和学院) | 2 | 7 | 30 | 0 | 1 | 0 | 0 |
*感染拡大防止のため非対面での取材を行っています
*監督コメント、試合写真は中大スポーツ提供
大学初アーチを放った小口(中大スポーツ提供)
木村は第2号ソロを放った(中大スポーツ提供)
今季リーグ戦も後半戦に突入し、待望の初勝利を手にしたい中大2回戦。初回に小口(法2=智弁学園)が公式戦初アーチを放つなど打線が爆発すると、その後も着々と得点を重ね、7-2で今季初白星をあげた。
初回から打線がつながる幸先いいスタートをきった。「初球を振る」と先頭打者の佐々木(営3=帝京)が甘く入った球をとらえ、左方向への三塁打に。2番・松本(営2=龍谷大平安)の右飛により、佐々木が生還し、先制に成功した。続く宮本(総1=大阪桐蔭)が四球で出塁し、1死一塁となる。この場面で打順が回ってきた指名打者の廣岡(総2=拓大紅陵)が迫力のあるフルスイングで中前安打を放つ。さらに打撃好調の木村(総3=霞ヶ浦)も相手投手をとらえ、左前へ打球を運び、追加点をあげた。1死満塁の絶好のチャンスをものにしようと打席に立ったのは、今季から一塁手に挑戦している小口。甘い変化球を完璧にとらえ、レフトスタンドへ放りこみ、これがうれしい公式戦初本塁打になった。新芽は闘志溢れる1発を披露し、一挙5得点を挙げ、流れを引き寄せた。
「余裕を持ってマウンドに上がることができた」と先発を任されたのは松澤(営2=帝京)。松澤は開幕試合の中大戦1回戦に続いての登板となった。立ち上がりの初回、味方の送球失策により相手打者の出塁を許すも、続く森下(中大)を遊ゴロに打ち取り、2死三塁となる。ここで迎えた強打者の牧(中大)に右前安打を放たれた。松澤は4回3分の1を投げて降板し、マウンドを好調の大宮(法3=鳥取城北)に託した。
今季4試合目の登板となる大宮は五回を難なく切りぬけ、上々のスタート。六回には、二者連続で四球を許すが、後続から三振を奪い、相手打者を翻弄(ほんろう)した。この試合でもマウンド上で吠えた期待の右腕は、被安打0の好投を見せ、見事勝ち投手となった。
試合が終盤にさしかかる七回の攻撃では、先頭打者の木村が相手投手の投球にうまく対応した。放たれた打球は左方向へ大きな放物線を描き、スタンドに吸い込まれた。「しっかり捉えることができた」と先日行われた立正大2回戦に続く2試合連続の本塁打となり、首位打者争いに君臨した。まだまだ野手陣の勢いは止まらない。最終回、初回に本塁打を放った小口がまたもや変化球を攻略し、左方向に打球を弾き返す。さらに小川(法4=霞ヶ浦)も最終学年としての意地を見せる右中間への適時二塁打を放ち、勝利への貴重な追加点を挙げ、5点差とリードを広げた。その裏には、河北(営2=浦和学院)がマウンドにあがり、先頭打者から三振を奪うと、続く強打者をも早々と打ち取り、試合終了。開幕5連敗という長い暗闇から脱出し、ついにチームに光を見い出す待望の1勝を飾った。
「理想的な、これ以上ないってぐらいの試合の入りだった」と杉本監督は語る。開幕5連敗を経験した戦士たちが苦しんで、もがきながらようやく今季初勝利をつかんだ。この勝利で波に乗った東洋ナインは残り4試合も貪欲に、そして力を振り絞って試合に臨むだろう。見つめる先はさらなる白星、それだけだ。
■コメント(監督コメントは中大スポーツ提供)
・杉本監督
理想的な、これ以上ないってぐらいの試合の入りでした。ずっと負けてるときに初回は点が入ってたんですけど初回だけだったので。だから角5になったらどうしようかなって。(そのあとはチャンスがあったものの生かしけれなかった)本当に野球の通りでうちが満塁っていうようなところでいったらその裏に1点取られてっていうのがなんというかチャンスの後に、ピンチの後にっていうようなところだなと、そういう風な感じがしました。それを最小得点で抑えて1点に抑えた。大量得点になってもおかしくなかったところを1点で抑えたっていうところよかったのかなと思います。(連敗止めたことは)勝つことはすごくうれしいんですけど、あんまり連敗のところは気にしていない。選手たちがどういう風に感じているかはわからないですけど、徐々に試合慣れって言うようなところで、チームとしては5連敗してましたけど、チームとしての内容っていうのはバットの振りとか打球の強さっていうのは、最初のリーグ戦の入りとは全然違う打球の強さであったりバットも乾いたいい音がしてきていたので、やっと慣れてきてるんだろうなっていう風に感じでいました。(小口のホームランは)大きかった。僕はそのとき打球の先を見てなかったんで。実際の話、ちょっと詰まってたと思ってレフトフライかと。逆に詰まったのがよくて、打球が切れないでそのまま神宮特有の本塁がスーッと伸びていったんじゃないかなと思います。それは佐々木の打球もそうなんですけど、佐々木の場合はいい音したので結構飛んでるなとは思ったんですけど。小口の場合は使ったバットが悪いのかはわからないんですけどあんまりいい音がしなかったので。潰れたような音だったので、あれで入るっていうのはかなり力があるんですね。
(バットの指導は)みんなボールの使い方がわからないので、例えば880とか870とかの軽いバットを使ってて、軽いバットって弱いんですね。弱いってことはちゃんと芯に当たらないと飛んでいかなくて、芯にあたったら飛ぶんですよ。でもこれまでは振り回すバットではないのにみんな軽いから振り回しちゃうんですよ。メジャーのような87インチぐらいあって960グラムのバットだったらこれは振り回していいと思いますよ、遠心力で当たった瞬間にいっちゃいますから。でも使ってるバットで振り回すっていうのは完全に道具の使い方やメカニズムがわかってない。プロの方たちも同じぐらいのバットで試合に出ると思うんですけど、プロの方たちは完全にテクニックがありますからね。みんな形だけ見てそういう風になってると思うんですけど、それだけは話はさせていただきました。
(村上は)昨日から練習を再開してますけど投げさせないです。コンディションはかなり大丈夫です、投げようと思えば。だけどそれで投げれるようになって「4年生が」っていう気持ちは村上も他の4年生も持ってます。エース、ショートのレギュラーっていうような2人がコンディション不良で出れてないわけですから。そこのところでのチームに対しての負担をかけているっていうのは重々、小川自身も村上自身もわかってるはずなので。そういう風な気持ちのやつをここで試合に上げたら本当に行くところまで行ってしまう。だから村上には投げさす形はないです。でも、本当にいい形で完治してきています。ただチームだけじゃなくて個人の将来がありますので。完全に完治させて送り出したいっていう風に考えています。
・木村(総3=霞ヶ浦)
今日のホームランはストレートを待っていた中で打ち損じることなく、しっかり捉えることができました。練習で意識していることが試合につながってるので、このまま継続していきたいです。今季一勝もできていなかったので、勝つことの難しさを身に染みて感じます。次の試合まで時間が空きますが、しっかりと調整してまた1からチームとして戦って行きたいと思います。
・小口(法2=智弁学園)
今日はチーム全体で何が何でも勝つって言ってて開幕戦で負けた相手だったんでこの試合で流れを変えるしかないと思ってました。初回から良い攻撃ができたし、ピッチャーも何とか踏ん張って抑えてくれたんでチーム全体で勝てたと思います。あとみんなすごく声が出てました。野球って楽しいなって思いました。みんなで声出してコミュニケーション取るのが1番楽しいです。まさかホームランを打てるとは思ってなかったです。ほんまにホームラン打ったんかなって試合中何回も思ってました。チームに勢いつけれたんで良かったです。(打った球は)スライダーかカットボールだと思います。狙い球とかは特になくって、きた球を全部打ってやろうと思ってたんで、何を狙っていたのか分からないです。2日前に練習の時に小指を蜂にさされたんできた球を蜂だと思って打ちました。優勝は厳しいかもしれないんですけど、残りの試合全て勝ちに行きます。
・松澤(営2=帝京)
良かった点は、チームが勝てたこと。初回に5点とっていただいたので、余裕を持ってマウンドに上がることができた。野手に感謝です。課題は4、5回ともに、先頭バッターをだしてしまったこと。先頭を出すと、失点、ピンチにつながるので、そこに気をつけてピッチングしていきたい。(バッテリー間で話したこと)初回に5点入ったので、インコースをしっかりついて、攻めのピッチングをしていこうって話をしました。次は亜細亜大学。首位争いをしているチーム。自分の力を試すのには、もってこいの相手だと思う。しっかりと自分のピッチングをできるように、この2週間、自分を追い込んでいきたいです。そして、勝利に貢献できるように頑張ります。
・佐々木(営3=帝京)
1打席目からいい結果が出て後ろの打者も続いてくれて少しでもチームにいい流れを呼べて良かったです。でも、ミスもしてしまった所もあるのでそこは反省して次に繋げたいです。とにかく勝つ事が出来てよかったです。日曜日の練習で監督から1番でいくぞと言われていたので気持ちは出来てました。ですが1番だからとゆって深く考えずシンプルに今までとやる事は変わらないと考え試合に望みました。初回の打席では、初球は振ると決めていたのでそれがいい結果に繋がったと思います。次の試合も勝利の為に自分が出来る事を全力でやって勝利に貢献出来るように頑張りたいです。
TEXT=浅野琴美