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2020.10.19
水泳

[水泳]日本短水路 白井、酒井が学生新!決勝進出者多数、6人が表彰台へ

第62回日本選手権(25m)水泳競技大会

10月17日(土)~18日(日) 東京辰巳国際水泳場



(1日目・タイム決勝)


◆女子800m自由形


11位 小林 8'48''23



(1日目・決勝)


◆女子200m自由形


1位 白井 1'53''52

※学生新記録


7位 永島 1'58''73


◆男子200m自由形


3位 宝田 1'44''57


◆女子100m個人メドレー


1位 今井 58''19


5位 田中佑 1'01''94


◆女子50m背泳ぎ


1位 酒井 26''51

※学生新記録


◆男子50m背泳ぎ


5位 細川 24''01


◆女子400m個人メドレー


5位 何澤 4'38''02


7位 田中佑 4'39''05


◆女子200mバタフライ


2位 何澤 2'08''81


6位 竹村 2'10''13


◆男子200mバタフライ


1位 阪本 1'50''51


◆女子100m平泳ぎ


6位 今井 1'05''79


◆男子100m平泳ぎ


6位 花車 57''97



(2日目・決勝)


◆女子100m自由形


1位  白井  52”87


◆女子50m平泳ぎ


6位  磯部  31”13


◆女子100m背泳ぎ


1位  白井  56”28


3位  酒井  57”97


◆女子200m個人メドレー


6位  田中佑  2’12”27


◆男子100mバタフライ


5位  阪本 50”66

 

◆女子200m平泳ぎ


3位  今井  2’21”88


◆男子200m平泳ぎ


4位  花車  2’04”75



50m背泳ぎで学生新記録を樹立した酒井


白井は昨年同様3冠を達成した


勢いのあるルーキー何澤にも注目だ


高3ぶりの自己ベストで優勝した阪本


(写真提供:日本水泳連盟)



 第62回日本選手権(25m)水泳競技大会が開催された。2日間を通し多くの選手が決勝進出を果たし、白井(国3=宝塚東)、今井(法2=豊川)、酒井(法1=武南)、阪本(国3=三重)の4人が優勝。今大会でも東洋大の強さを十分に見せつけた。


 女子200m自由形決勝に出場したのは白井。予選で58秒台を出すと、決勝までのわずかな時間で泳ぎの感覚を整え、気持ちを切り替えて決勝に臨んだ。レース序盤から頭1つ前に出た泳ぎで周りの選手との差を大きく広げると、1分53秒台の学生新記録を樹立。「積極的に泳げた」と安堵の表情でレースを振り返った。


 さらに女子50m背泳ぎ決勝には酒井が出場した。予選と同様、決勝のレースでも一度もトップを譲ることなく泳ぎ切り、白井に続いて学生新記録を叩きだした。「集中力を高めてレースに臨めた」と自身の結果に満足している様子を見せた。


 女子200mバタフライでは何澤(国1=京都外大西)が1年生ながらに実力を見せつけ決勝に進出。レース序盤に少し出遅れたものの、その後巻き返す泳ぎを見せ、2位入賞を果たした。「自分自身に勝てた気がしてうれしかった」と語り、さらなる飛躍を誓うルーキー何澤の活躍に今後も期待だ。


 女子のみならず、男子も強さを示した。男子200m自由形の決勝では、3位で宝田(法2=東福岡)が表彰台に立った。松元(セントラルスポーツ)などの強豪が名を連ねる中、予選を2位で通過。迎えた決勝、最後は横一線となった2位争いにタッチの差で敗れ3位でフィニッシュ。惜しくも予選から順位を落としたものの、昨年に引き続き表彰台に上る好成績でレースを終えた。続いて男子200mバタフライ決勝には阪本が出場。阪本は序盤からとばす泳ぎでトップに立つ。勢いが衰えることなく、後半も粘り周囲との差を大きく広げ、優勝をつかんだ。「プラン通りの泳ぎができた」と笑みを浮かべ、今後のレースに向けて手応えを得た。


 2日目の女子100m背泳ぎには白井、酒井の学生新コンビが出場。直前の女子100m自由形で優勝を果たした白井は、短いインターバルを物ともせず、力強い泳ぎを見せ優勝。昨年に引き続き、今大会3冠を達成した。3着で折り返した酒井は徐々に2位との差を詰めていくも、最後は接戦となり3位でフィニッシュ。今や日本の背泳ぎを代表する2人の今後の活躍に、大きく期待が高まる。


 1日目の女子100m個人メドレーで優勝した今井は、女子200m平泳ぎにも登場。今回のレースには「結構不安があった」と話すも、強豪を押しのけ3位で表彰台へ食い込んだ。これから開幕する短水路の国際大会である国際水泳リーグ(ISL)に向けても「チームに貢献できるよう頑張りたい」と強い意志をのぞかせた。


 今大会最終種目である男子200m平泳ぎには花車(文3=丸亀)が決勝の舞台に立った。予選から自己ベストをマークすると、迎えた決勝ではさらに1秒タイムを更新し、怒涛の勢いで自己ベストを塗り替えてみせた。これには「いつもとは違い、攻めのレースができた結果」と喜びの表情。インカレから好調が続き、勢いづいている花車の今後の活躍に注目だ。


 インカレの開催時期の影響で、例年よりも短いスパンで行われた今大会。そんな状況下でも東洋大からは多くの選手が決勝へ進み、上位の成績を残した。いよいよ12月に迫った日本選手権に向け、今大会での収穫や課題を整理して万全の体制で臨みたい。




■コメント

ー1日目ー

・白井(国3=宝塚東)

予選の時泳ぎが重かったので、とりあえず決勝前のウォーミングアップで少し刺激を入れて、それが53”05という自己ベストを出すことができたのでホッとしている。(学生新記録の手応えは)学生新記録を出せると思っていなかったのでそこはびっくりだが、こうやって疲労がある中での自己ベストなのでそこは今後に生かしたいと思う。(調子は)正直調子はすごくいいとは自分では思ってないが、その中で自己ベストが出たのは実力がついてきている証拠なのかなと思うので。今後まだISLの方も残っているのでそこでこのタイムを更新していきたいと思う。(今後の目標は)まずは短水路で200mで日本新記録を目指して、そのタイムを長水路の方に生かしていきたいと思う。(去年に引き続きの優勝)優勝はしたいと思っていたのでその中でちゃんと優勝できたことは嬉しいし、また自己ベストを出すこともできたのでそれは今後の自信になる。


・阪本(国3=三重)

プラン通りのレースができたと思う。前半型の選手だと思っているので、しっかり前半攻めて後半粘るっていうレースができて良かったと思う。(タイムは)高3ぶりのベストが出たので、狙っていたタイムだったのでうれしい。(目標は)12月の日本選手権でしっかり戦うことと4月の五輪選考会で代表権狙って頑張りたい。


・今井(法2=豊川)

タイム決勝だったのでタッチとかターンとか失敗しないようにちゃんとイメージしながらレースに臨めたので、よかったと思う。(タイムは)ベストではなかったので、ちょっと悔しいが日本短水路終わってからのISLなのでまたリベンジできるよう頑張りたい。(優勝したが)このレースは接戦だったと思うので、その中でしっかり勝てたことは自信になった。(今の取り組み、課題)しっかり2個メにつなげられるようにしたいなと思うのと、平泳ぎの調子ももっとあげていけたらなと思う。


・何澤(国1=京都外大西)

(決勝のレースは)200mバタフライはベストではなかったが、400m個人メドレーと共にメンタル的には果敢に一本一本集中して挑めたので、最後銀メダルが獲れたことは、自分自身に勝てた気がして嬉しかった。自分自身のタフさを次は更にレベルの高いところで魅せつけたいなと思う。とにかく良い自信が付けられたと感じた。(レース展開は)400IMも200Flyも積極的に攻めるにレースをしたいと思っていた。400IMは有言実行だが、200Flyは勢いが少し足りなかったかなと思う。(予選のレースと比べて)予選は400IMと200Flyの間が10分くらいしかなかったので周りを見てのレースで、後半に余裕を持って泳げた。決勝は間が40分あり、これで順位とタイムが決着つくのでどちらも全力を出して自分のレースをしようと努めた。いわゆる最後まで粘るレースだが、タフに4本目も粘ることかできタイムはいまいちなところがあるが良かった。(今はどんなことを意識して取り組んでいるか)4月の選考会でユニバーシアード代表権を獲得することを目標にしているので、ならばこの試合では決勝に残ってメダルを獲って、ベストを出さないとなと思ったので、軌道にのっていけてるなという感じ。自律して練習に、色んなことに取り組むことを日々意識している。


・酒井(法1=武南)

自己ベストタイだったので26秒4を出したいと思っていたが、それでもインカレからここまでしっかり立て直せたので、少しホッとしている。(どんなイメージで)50mなので、1回ミスしてしまうとそれがタイムに響くのでいつもよりはすごい集中力を高めてレースに臨めたと思う。(調子は)ちょっとずつあがってきていると思うので、長水路でもベストを狙えるくらいの練習をして、自信をつけていきたいと思う。(今の取り組み、課題)もっとキック力をあげたいと思っているので、そこを重点的に強化したいと思う。


ー2日目ー

・白井(国3=宝塚東)

(100m自由形は)自己ベストは出たと思ったが、52秒前半を狙っていたのでちょっと悔しい気持ちがある。(レース前の狙いは)積極的にいくこととターン前後を少し気をつけようと思っていたのでそれはうまくいったと思うし、浮き上がりの部分も成功したので。でもその分自己ベストが出ないのが悔しい。(調子は)自己ベストが1年前のタイムなのでそれを更新したいという気持ちがあったので、それは悔しい部分ではあるが現状維持、最低限のことはできているのかなと思う。(課題は)まず今日はすぐ背泳ぎがあるのでそこもちゃんと自己ベストを更新して、100m自由形で長水路の方は53秒を目指していきたいのでしっかりと頑張っていきたい。(100m背泳ぎは)去年も同様に100m自由形と背泳ぎに出場してどちらも優勝して自己ベストを出していたので、今年もその通りにいこうと思っていたが、疲労が重なって自己ベストは出なかったかなと思う。(大会を総括して)去年と同様に3冠もできたし2連覇することもできたのでそれは本当に嬉しいし最低限のことはクリアできたかなと思うが、自己ベストを狙っていたのでそのことにかんしては反省点があるかなと思う。


・花車(文3=丸亀)

(100m平泳ぎは)ベストは出ると思ったが、57秒台はでると思っていなかったので嬉しかった。あと0.1秒で表彰台、と考えるとちょっと悔しい。(200m平泳ぎは)思った通りのレースができたと思う。予選でベストでしたが、そこから決勝で1秒更新できるとは思わなかったので驚いた。いつもとは違い、攻めのレースができた結果だと思う。(インカレから2週間)良い調子で来れている。短水路でフォームをよく見直しつつ練習ができた成果だと思う。これから少しだけオフに入るが、気持ちをリフレッシュして、12月の選手権に向けてまたがんばっていきたいと思う。



TEXT=浅野琴美、牧田のどか

ジャパンオープン2016
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