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平成27年度東都大学野球春季リーグ戦・立正大戦1回戦
4月12日(日)東洋大グラウンド
東洋大1-0立正大
開幕戦を勝利で飾り、グラブでハイタッチする後藤田と原(左)
九回のピンチもキャッチャー後藤田(営4・東洋大姫路)は冷静だった。「2球スライダーをファールされていたが、打たれないと思ったので続けた」と最後もスライダーで打ち取り、原(営4・東洋大姫路)とハイタッチ。完封勝利に笑顔がこぼれた。「真っ直ぐがきていたので、そこにスライダーとシュートでうまく組み立てられた。先頭打者を出さなかったことが勝因」と振り返った。高校時代から7年間バッテリーを組む二人は開幕戦という特別な試合でも関係なかった。試合前には「特に何も話さなかったです」と言うものの、試合に入ると「お互いよくわかっている仲なので、ほとんど首を振らないで投げてきてくれます」と信頼関係は抜群だ。
近年正捕手が固定できない東洋大において、後藤田に懸かる期待は大きい。12連勝へまずは2連勝。「明日は今日のように完投とはいかないと思う。野手が頑張らないといけない」と油断することなく、表情を引き締めた。
■コメント
・後藤田(営4・東洋大姫路)
(ピッチャーの調子は)良くもなく、悪くもなくだった。真っ直ぐが手元で伸びていた。(意識した点は)試合前のミーティングで、振ってくるチームだということだったのでインコースを丁寧についていこうと監督から言われた。(勝因は)先頭打者を一回も出さなかったことが勝因です。(最後のピンチの場面は)ベンチからの指示もあったし、自分も打たれないと思ったので、スライダーを続けた。(打っても唯一の得点に絡みましたね)状態が良いので、初球から振っていけた。(よく走りましたね)あれはコーチャーのナイス判断だと思います。(明日の先発投手に向けて)今日のように完投とはいかないと思う。継投になると思うが、ピッチャーの状態は把握しているので相談しながらリードしていきたい。明日は野手に期待して欲しい。
TEXT=千野翔汰郎 PHOTO=伊藤拓巳