Article

記事


2020.10.28
硬式野球

[硬式野球]待ってました!山崎主将、待望の一打で打線爆発の亜大2回戦

東都大学野球秋季1部リーグ戦・亜大1回戦

10月28日(水) 神宮球場

〇東洋大5-3亜大 


東洋大
亜大


三塁打:松本(七回)

二塁打:廣岡(七回)、宮本(七回)

○松澤(1勝1敗)、大宮、河北-廣岡


打順守備名前
(右)佐々木(営3=帝京) 
(左)松本(営2=龍谷大平安) 
(中)宮本(総1=大阪桐蔭) 
(指)矢吹(総2=聖光学院) 

打指山崎(営4=愛工大名電) 
(遊)木村(総3=霞ヶ浦) 
(一)小口(法2=智弁学園) 
(二)諏訪(総4=浦和学院) 
(捕)廣岡(営2=拓大紅陵) 
(三)瀬川(総3=聖光学院) 


3611


・投手成績 

名前球数四死球三振失点
松澤(営2=帝京) 70
大宮(法3=鳥取城北) 29
河北(営2=浦和学院) 26


*感染拡大防止のため非対面での取材を行っています

*監督コメント、試合写真は中大スポーツ提供


待望の一打で山崎はチームを勢いづけた(中大スポーツ提供)


松本は適時三塁打を放ちガッツポーズをした(中大スポーツ提供)


粘りのある投球を披露した松澤(中大スポーツ提供)


昨日の大敗から一夜明け、迎えた亜大2回戦。五回までなかなか一本が出ず苦しんでいた打線だったが、1点を追う六回に今季不振に陥っていた山崎主将(営4=愛工大名電)から同点となる中越適時打が出ると、七回には勢いそのままに一気に4得点。5対3で雪辱を果たした。


 この男から遂に一本が出た。なかなか好機を生み出せず1点を追う展開で迎えた六回。瀬川(総3=聖光学院)が四球を選ぶと、松本(営2=龍谷大平安)が右前打で出塁。さらに続く宮本(総1=大阪桐蔭)も四球を選び二死満塁とチャンスを作る。絶好の場面で矢吹(総2=聖光学院)に代わり打席に向かうは主将・山崎。今季無安打に苦しむ男は「絶対に負けられない」と並々ならない覚悟で打席に立つと相手投手の直球を捉え、振り抜いた打球は中堅手の頭を超える適時打に。待ちわびた一打にベンチから大歓声が上がった。


 主将の一本に勢いづけられ続く七回には打線が爆発。小口(法2=智弁学園)と諏訪(総4=浦和学院)がそれぞれ安打を放つと、続く廣岡(法2=拓大紅陵)の右中間を破る強い当たりで2得点と逆転に成功する。さらに2死三塁の場面で松本が相手投手のスライダーに合わせると、これが左中間を抜ける適時三塁打となり猛打賞を記録。続く宮本の適時二塁打で生還し4得点目を挙げた。そして打席には再び山崎。相手の投球を左前へと運びマルチ安打の活躍を見せた。その後は木村(総3=霞ヶ浦)の打球が三塁手に捕球され山崎が封殺となるも、この回6安打4得点と相手を大きく突き放した。


 投手陣も粘投を見せる。この日の先発は松澤(営2=帝京)。決して万全の調子ではなかったが、相手打線を三回まで無失点に抑える好投を披露。四回、五回にはあわや大量失点のピンチを招くもわずか1失点。「粘りの投球をすることができてよかった」と振り返る右腕は、6回70球を投げ抜き後続へと託した。続く連投の大宮(法3=鳥取城北)も持ち味の気迫のこもった投球で八回まで無失点で相手を寄せ付けない。そして九回のマウンドを託されたのは河北(営2=浦和学院)。本塁打を浴び、さらに2死三塁の場面で二塁適時打を放たれ計2失点を喫したが、その後の打者をしっかりと抑え逆転は許さなかった。


   リーグ戦も残り1カードとなった。「絶対に2連勝して後輩にいいものを残したい」と主将は熱く語る。選手たちはそれぞれの思いを胸にラストカードへと臨む。苦境の中でも戦い抜いてきた東洋大の逆襲に期待だ。


■コメント 

・山崎主将(営4=愛工大名電) 

今日は守備から攻撃にリズムを持ってこれたし、ナイスゲームだったと思う。練習からみんな声は出てて雰囲気はいいと思う。昨日負けていたから絶対に負けられないと思って臨んだ。六回はまずは先制点を取って自分達のペースでいこうと言っていた。先制されてしまったが落ち着いてその後攻撃できたと思う。打ったのはまっすぐ、少し詰まったけど打球が伸びてくれた。久しぶりにチームに貢献できて良かった。4年生はあと2試合しかないから絶対に2連勝して後輩にいいものを残したいと思う!


・諏訪(総4=浦和学院) 

とりあえず勝てたことが嬉しいです。厳しい展開ではあったが1人1人が粘り強くいけたことがよかったと思います。昨日大差で負けてしまって悔しかったですが、今日の1試合に向けてどんな形でも勝とうと切り替えて試合に臨みました。同点の場面だったのでバントのサインが出ると思った中での打席を迎えたが、2球ミスをしてしまったので、自分が簡単にアウトになったら流れがいってしまうので、必ず走者を進めるために切り替えてバッティングをしました。打った球はカットボールだと思います。結果的にヒットになりましたがバントミスしてしまったことが悔いに残ります。チームの良かった点は1人1人が粘り強く行けたことだと思います。流れがなかなか動かないなかでの試合だったのでそこの粘り強さが勝てた要因かと思います。個人ではヒットをうった打席の切り替えが良かったかなと思います。チームの課題は、縦の変化が主武器の投手に対しての見極めが課題かなと。その主武器さえ見極めをすることができれば有利に試合を進めることができるので。そこの課題を潰していきたいと思います。個人ではバントは100%決めなくてはいけないので大事にしていきます。最終戦なので2連勝するためにしっかり準備を怠らずに勝ちます。


・松澤(営2=帝京) 

調子的には、今季で一番良くなかった。球が高めに浮いていて、シュートして甘めになってしまう状態を、なんとか試合の中で修正とまではいかないが、調節しながら投げることができた。カットボールが結構良かった。ロースコアの試合の中で粘りの投球をすることができて良かった。今日の亜大の先発は、同じ2年生の青山だったので、青山に投げ勝つという気持ちを持ってマウンドに上がりました。あと、絶対勝つという気持ちをもって。バッテリー間でボールを低めに集めるということを、話し合いました。亜大のバッターは高めを捉えるのが上手いイメージがあったので、変化球もまっすぐも低め投げて、打たせて取ろうという方針でした。ランナーがでたら、長く持ち走られにくいようにすることも、話し合いました。良かった点は一番は勝てたこと。昨日めちゃくちゃにやられたので今日は、やり返すことができた。あと、しっかりと試合を作ることができたのが、良かったです。課題は、もっと変化球でカウントを取れるようにしていきたい。今日は、結構ボール球を振ってくれた。あそこを見切られるようになるとピッチングが苦しくなるので、そこに気をつけたいまだまだ、狙ったところにも投げきれてないのでそこも課題です。次のカードが、4年生とできるラストカード。お世話になった先輩たちなので、最後に勝って終われるように、しっかりとこの1週間準備をしていきたいです。


・松本(営2=龍谷大平安) 

前半なかなか点が取れなかったのですが、松澤が良いテンポで投げてくれたので、それが後半の得点につながったのでよく投げてくれたと思います。昨日ドラフト1位で巨人に選ばれた平内さんに抑えられたので、今日は投手は違いますがやり返すぞとチームで今日の試合に挑みました。七回の三塁適時打はラッキーヒットみたいな感じだったので。次はしっかり芯で捉えてクリーンヒットを打てるようにしたいです。スライダーを打ちました。去年、岡留にチャンスで抑えられたので今日は絶対打つという気持ちで打席に立ちました。打った時の感触はそこまで良くなかったのですが、外野が前にいたので運良く抜けてくれた感じです。良かった事は追い込まれてたらくらいついてヒットを2本打てた事です。課題は高めのボールを打ち上げてるので、低い打球を打つ事です。集中してボールを見て、なにがなんでもバットに当てる事を意識しました。次の駒大戦が今年最後の試合で4年生も最後の試合なので、良い形で2連勝して終われるようにしっかり準備して挑みます。


TEXT=加藤勇大