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2020.11.05
サッカー

[男子サッカー]アミノバイタルカップ 日大に惜敗も、全国大会へ意識高まる

[男子サッカー]「アミノバイタル®」カップ2020 第9回関東大学サッカートーナメント大会 3位決定戦

11月3日(月) 会場非公表


東洋大1-1(PK9-10)日大


<得点者>(アシスト)

48分 佐々木(伊藤)


<出場メンバー>

▽GK

川地颯馬(国4=帝京大可児)


▽DF

田頭亮太(国1=東福岡)→102分  野本幸太(国4=市立船橋)

板倉洸(国4=横浜FM・Y)

神山京右(国3=横浜FC・Y)

大森大地(国3=帝京大可児)→81分  市原亮太(国4=横浜創英)


▽MF

高柳郁弥(国2=大宮Y)

平川孟人(国3=市立船橋)

鍵山慶司(国2=青森山田)→70分  山岸楓樹(国1=前橋育英)

伊藤恵亮(国2=矢板中央)→78分 布部功輝(国3=柏U-18)


▽FW

室井慧佑(国2=前橋育英)→91分  浦山雄介(国4=日体大柏)

佐々木銀士(国2=青森山田) 


キャプテンマークを巻いて試合に挑んだ板倉


佐々木はアミノバイタルカップの得点王に輝いた

(写真提供:東洋大学体育会サッカー部)


 「アミノバイタル®」カップ2020 第9回関東大学サッカートーナメント大会(以下、アミノバイタルカップ)で3位をかけて共に争う相手は日大。延長戦を重ね、PK戦で惜しくも敗れたものの、新たな挑戦の契機となった。


 第94回関東大学サッカーリーグ戦(以下、リーグ戦)15節から中1日で行われた今大会。そのため、リーグ戦よりも大幅にメンバーを入れ替えての試合となった。試合は入りから両者拮抗(きっこう)の展開に。試合が大きく動いたのは後半開始直後の48分。相手DFをくぐり抜けた伊藤がゴール前付近にパスを配給すると、佐々木が一気に駆け上がりシュート。相手GKの隙をついて蹴られたボールはゴール右端に突き刺さり、うれしい先制点となった。これが契機となり、徐々に攻撃の勢いが増していく。53分に大森が左サイドを駆け上がると、ゴール前へクロスを上げる。待ち構えていた室井が受け取るも、タイミングが噛み合わずこれはポストを擦るのみ。さらなる追加点へ燃える東洋大だが、ここで日大の反撃にあう。77分、混戦となりもつれた末にゴールを脅かされるも、運良く左に逸れ難を逃れる。しかし迎えた82分、一瞬の隙をつかれ失点を許す。一気に試合を振り出しに戻されることに。


 両者一歩も譲らない試合展開。90分を終えてもつくことのなかった決着は延長戦に持ち越され、ついにはPK戦へと突入する。とうに5本を過ぎ、一本一本がじわりと緊張感を増す中、ゲームが動いたのは14本目。先攻の東洋大が相手GKに阻まれると、その隙をつくように決められ、勝負の軍配は日大に上がることとなった。


 悔しさの残る惜敗で終わったものの、井上監督は今節の試合を振り返り、「ある意味新しいチャレンジができた」と語った。その言葉通り、今節は公式戦初出場の選手も攻守にわたって存在感を示し、今回得点を決めた佐々木もアミノバイタルカップの得点王に輝くなど、新世代の台頭ともいえる試合となった。順位決定戦を終え、いよいよ東洋大は全国大会への道を進む。1月の全国の舞台で、チームとしてどれだけのパフォーマンスができるか。全国へ立ち向かう2部出身の東洋大に、期待、そして大きな注目が集まる。


※感染症拡大予防のため、現地での取材は行わず映像をもとに作成しています。 



■コメント

・井上監督

一昨日のリーグ戦から中1日でのカップ戦だったので大きくメンバーを入れ替えて挑んだ試合だったが、その中には公式戦初出場となる1年生もおり、ある意味新しいチャレンジができてその中で選手たちも積極的なチャレンジをしてくれたのでその部分は非常にポジティブに捉えている。先に先制して1-0でそのままゲームを締めくくるということができればよかったが、失点の仕方が90分の試合としてはもったいない試合の締め方だったと思う。延長戦は両チームとも点が決まらず、PKも14人目までいくというお互いに決定力に欠く試合になってしまって結局はPKを外して最後決められてという終わり方になってしまって。新たなメンバーで新しいチャレンジができたということはポジティブに捉えているので、それを週末のリーグにつなげていきたい。(今回の結果は)過去このアミノバイタルでは関東の予選になるが、全国大会に出たのは一度しかないので、その出場権を取れたということは非常に評価できるんじゃないかなと思う。(全国大会へ向けて)過去に一度しか出たことのない大会の出場権を得たことには喜ばしく思うし、それに向けて4年生を中心にいい結果に結びつけたいと思うので、これが今の予定では年を明けてからの戦いとなるので、少し時間は空くが、色んなチャレンジができればいいなと思う。我々としてはなかなか過去に出ていない大会なので、チャレンジャーとして色んな試みをしていきたいと思う。


・板倉(国4=横浜FM・Y)

悔しい部分も多いが、勝てなかった要因としては、守備が甘い時間帯があったりとか全体で締めきれてない部分があったのかなというのが一番の要因かなと思っていて、そこは次の試合で改善していきたいと思う。(守備について)特に失点の部分は、自分はCBで守備者だがそこで背後を取られるミスを冒してしまって失点となってしまったので、個人的にはそこを次の試合までに修正していきたいのと、全体的にはもう少し前線から、自分たちから声出してやっていくべきだったなと思う。(結果は)正直悔しいというか、1つでも上の順位にいきたかったので今日の試合、準決勝でも1部の相手に負けてしまったので、もっと上を目指して戦っていきたいと思う。(全国大会へ向けて)特に4年の僕なんかはこのチームでやる最後の大会なので、1試合でも多くやって、もちろん目指すところは優勝なので、そこに向かって一試合一試合戦っていければなと思う。


・佐々木(国2=青森山田) 

今日はなかなか試合に出れない人たちがスタメンということで、必ず勝利で終わりたかったが、簡単にいかずやはり合わないところが多かった。各々いいプレーはできたと思うが、勝利というところに行けなかったので悔しい。(得点シーンは)得点王を狙っていったので。そして1点ゲームになると思っていたので、自分が自分が結果を出せたことがとても嬉しく思う。(今回の結果は)東洋大学初の3位入賞を狙っていたが、関東4位ということで今後の関東リーグという部分につなげていきたいと思う。(全国大会へ向けて)アミノでは得点という部分でチームを助けられたかなと感じるので、そういった部分を継続してチームに貢献し、インカレの本大会ではもっともっと上を目指せるように日々精進して頑張りたいと思う。



[次戦対戦予定]

第94回関東大学サッカーリーグ戦(後期)2部第16節

11月8日(日)vs日体大 会場非公表 11:00キックオフ

※ジェイネットTVまたは関東大学サッカー連盟公式YouTubeチャンネルにてライブ配信が予定されています。


TEXT=牧田のどか