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第98回全国学生相撲選手権大会
11月7日(土)〜8日(日) 埼玉県立武道館
個人戦
一回戦敗退
オドフー
大塔
酒井
亀井
二回戦敗退
羽出山
矢野
森田
三回戦敗退
干場
団体戦
3位 東洋大
(Aクラス優勝8校決勝トーナメント)
準決勝
東洋大 | 1対4 | 日大 |
●羽出山 | 押し出し | ○草野 |
●干場 | 突き落とし | ○イェルシン |
○矢野 | 送り出し | ●石岡 |
●大塔 | 突き落とし | ○川副 |
●オドフー | すくい投げ | ○川渕 |
全国学生相撲選手権大会(以下、インカレ)が2日間に渡って開催され、東洋大は2日目に行われた団体戦で3位となった。
団体戦の予選を3位で通過した東洋大。決勝トーナメント初戦の相手は拓大だ。先鋒の羽出山(法3=足立新田)が上手投げで勝利し勢いをつけると、二陣の干場(法3=金沢市工)も相手のまわしを掴み押し出しで勝利。その後中堅の矢野(法4=水戸農業)、副将の大塔(総3=明徳義塾)と4連勝し準決勝に進んだ。
迎えた準決勝は日大。昨年の決勝戦で敗れた相手だ。雪辱を果たしたい東洋大だったが、羽出山、干場が敗戦し後がない状況に追い込まれた。そんな中登場したのが主将の矢野だ。「チームに貢献する1点を取らなければならない」と思っていたという矢野は、立会いでは相手に優位に立たれたものの、土俵際で相手の背後に回り込み押し出しで勝利。決勝進出へ望みをつなげた。しかし、その後の副将戦、大将戦で敗戦し、東洋大は準決勝敗退が決定。今年度のインカレは3位に終わった。
今年は練習することができない時期もあったが、これが最後のインカレとなった矢野主将は「コロナ禍の中で精一杯取り組めたので後悔なく終われた」と語った。また、「最後の団体戦を東洋大学相撲部全員で戦えたことはかけがえのない財産となった」と振り返った。惜しくも決勝戦には進めなかったものの、一人一人がチームのために戦いぬいた東洋大。今後も稽古を重ねる東洋大の来年度の優勝に期待したい。
■コメント
・矢野主将(法4=水戸農業)
(大会を振り返って)4年生最後だったが、チーム一丸となって大会に臨んだ。団体戦は、4年間で1番悪い結果になってしまいましたが、コロナ禍の中で精一杯取り組めたので後悔なく終われた。(東洋大として最後の団体戦だったが)今年は、部全体として昨年よりも力が落ちていると言われることが多く、予選落ちもあり得ると予想されるほどだった。そんな中、予選を勝ち上がり3位に入賞できたのは例年以上にチーム力を発揮できたからだと思う。団体メンバーの学生、メンバー外の学生そして監督、コーチ全ての方々に支えられ主将として最後の団体戦を東洋大学相撲部全員で戦えたことはかけがえのない財産となった。(どのような気持ちでインカレへ挑んだか)主将として、チームに貢献する1点を取らなければならないと思っていた。監督、コーチの期待に応えられるように、精一杯頑張りたいという気持ちだった。(団体戦のメンバー間で声かけなどはあったか)団体戦は、5人中3人勝てばいいので、チームとして3点を取ろうと話していた。メンバー間で依存するのではなく、メンバーそれぞれが1点を取りにいくことができた。(今後の目標)12月に天皇杯があるので、今後の稽古もしっかり取り組んでいきたい。また、東洋大学相撲部の今後を担う後輩達に胸だしするなど、主将としての責任を最後まで果たしたいと思う。
TEXT=吉留奈津