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第34回関東大学女子サッカーリーグ戦1部第9節
11月8日(日) 埼玉スタジアム2002第3グラウンド
東洋大2-1大東大
<得点者>(アシスト)
5分 中原
42分 中原(塩谷)
<出場メンバー>
▽GK
今井佑香(食2=常盤木学園)
▽DF
常田菜那(食4=大商学園)→62分 出耒村亜美(食3=飛鳥)
久保真理子(食4=浦和LY)
澁澤光(食3=常盤木学園)
藤生菜摘(食1=姫路女学院)
▽MF
林みのり(食3=大商学園)
常田麻友(食4=大商学園)→81分 佐々木葵(食3=花咲徳栄)
中原藍(食3=神村学園)→74分 中谷汐音(食2=飛鳥 )
北村美羽(食1=ジェフ千葉LU-18 )
▽FW
大内梨央(食4=常葉学園橘)
塩谷瑠南(食3=前橋育英)→92分 北川愛莉(食2=常盤木学園)
エンブレムを触り集中力を高める久保
チーム力が東洋大の大きな武器となった
(写真提供:東洋大学体育会サッカー部女子部)
第34回関東大学女子サッカーリーグ戦(以下、リーグ戦)の最終戦の相手は大東大。立ち上がりに中原のミドルシュートで先制、前半終了間際にも中原が2ゴール目を決め、2-1で今季最終戦を白星で終えた。
相手ボールでキックオフ。5分に早速試合が動く。相手陣地でボールを奪い中原へ、そのままドリブルで持ち上がり右足を振り抜き幸先よく先制点を決める。追加点を決めたい東洋大だが、相手の前線からのプレスに苦戦を強いられ苦しい時間帯が続く。何度かシュートを打たれるがGK今井を中心としたDF陣が奮起し得点を許さない。待望の追加点は42分、左サイドのクロスを中原が頭で合わせ2点目を決める。2点リードを守ったまま試合は後半戦へ。
3点目を決め試合を決定付けたい東洋大。ピッチ全体を大きく使いパスを回しながら相手陣地へと攻め上がる。前線から積極的にプレッシャーをかけてボールを奪いシュートを狙うが得点にはつながらない。67分に右サイドのクロスを大内が足を伸ばしてシュートを狙うがGKキャッチ。71分にCKからヘディングシュートを決められ失点。このまま逃げ切りたい東洋大、ロングボールに反応した大内が抜け出し、ラストパスを受け取った中谷が相手GKとの一対一の局面も追加点ならず。アディショナルタイムになっても東洋大の攻めの姿勢は止まることなく試合は終了。
試合序盤から東洋大のハードワークが功を奏した。中原は「迷いなく前向きなチャレンジ」をした結果得点につながったと語る。リーグ戦は3位に終わり、石津監督も「及第点あげられる」と今季を振り返る。1ヶ月半後には全国大会であるインカレが控えている。目標である日本一を取るべく果敢に攻める東洋大に期待したい。
※感染症拡大予防のため、現地での取材は行わず映像をもとに作成しています。
■コメント
・石津監督
70分くらいまでは支配的にプレーすることができ良かったが、失点後相手の勢いに押されるシーンが増えてしまい、詰めの甘さを感じる試合となった。ただ、普段出番の少ない中原が2ゴール決めてくれた事はチームにとって非常にプラスになると思う。(相手の印象は)大東文化さんは非常にハードワークをしてくるチームという印象。ここ数年は負けか引き分けで、勝てていなかったため、今日は勝利を収めることができ良かった。(リーグ戦の振り返り)今年のリーグ戦はいつになく拮抗したリーグになったという印象。早稲田さんが頭ひとつ抜けているが、その他はどこが勝ってもおかしくないような競争力のあるリーグ。毎試合スタメンを入れ替えた中である程度結果が出たのでチーム力も上がったのではないかと思う。3位という結果は及第点をあげられるかなと思う。(インカレに向けて)リーグを戦うなかで、プレー面は勿論だが、精神面でも課題が浮き彫りになった。インカレまでの期間にできる限り改善したい。そして、このチームでクラブの歴史を動かせるよう、チーム一丸となり日本一に挑戦したい。
・久保(食4=浦和LY)
対大東文化大学戦は、お互いにリーグの順位争いの中で、緊張感の高い試合となった。大東文化大学はすごく勢いのあるチームなので、それに呑み込まれることなく、試合に入れたと思う。序盤に中原のミドルシュートが決まり、その後も安定したビルドアップで試合を優位に進めることができた。しかし後半に失点し、最後の15分くらいは、ペースをつかみきれずに、慌ただしい内容になってしまったのは、反省点。無事勝ち点3を奪うことができたのはよかった。(リーグ戦の振り返り)まずは、コロナ禍の中、無事にリーグを終えることができ、安心と感謝の気持ちでいっぱい。例年より短い準備期間や試合環境の中で、精一杯のことができた。毎試合を戦っていく中で、チームとして大きく成長し、学びのあるリーグになった。初戦を落とし、自分たちの未熟さ痛感した。大切なのは勝利に対する熱意だと、監督から学び、大学トップチームのプレッシャー強度や質の高さを、対戦相手チームから感じた。毎試合、多くの成果と課題を得たと思っている。全て思い通りとは程遠いリーグとなったが、インカレ優勝に向けて、とても良い期間だった。(インカレまでの残りの期間どうしていきたいか)インカレまで残り1ヶ月半ほどだが、やるべきことは明確だと思う。それは、自分たちのプレースタイルをより質の高いものにするこ。攻撃では、強いプレッシャーの中でも正確にビルドアップすること、ゴール前のアイデアと制度、試合運びなど。守備では、クロス対応や、チームで連動して、ボールを奪うことなど。残り少ない期間の中で、毎日のトレーニングで101%を出し切ることが、最も大切だと思っている。(インカレの目標は)優勝すること。4年間の集大成である今大会で優勝し、お世話になった大学、家族、応援してくれている全ての方、そして何より、石津監督に恩返しがしたい。
・中原(食3=神村学園)
今節は関カレ最終節ということもあり、順位に影響を与える重要な試合となった。相手の勢いにのまれることなく試合の入りから主導権を握って自分たちのサッカーを発揮できていたと思う。前半は相手のライン間を取ることができていて、相手の動きを見た上で連動して動けていた。後半は相手の勢いに押される厳しい時間帯もあったが、全員のハードワークがあり勝ち切ることができた。(2ゴールについて)迷いなく前向きなチャレンジをしたことが得点につながった。特に1点目はボールを受けた時、前にスペースがあったので思い切って仕掛けに行った。自分の特徴であるドリブルを発揮することができた。必ず結果を残すという想いだったので、勝利に貢献することができて良かった。(インカレに向けて)リーグを通して少しずつ強みになっている部分もあったが、やはり課題が多く出た。目標である日本一を獲るためには、さらに質の高いものを求めていかないといけない。特に攻撃の部分では、ボックス付近、ボックス内でのプレーの質を高めていく必要がある。個人としてもチームとしてもそれぞれがレベルアップして、インカレで自分たちのサッカーを最大限発揮できるように良い準備をしていきたい。
TEXT=友寄慈温