記事
第89回関東大学サッカーリーグ戦 2部リーグ(前期)
第3節 4月15日(水) 筑波大学第一サッカー場
東洋大7-1東海大
<得点者>
30分 仙頭
37分 小島
55分 遊馬
63分 郡司
72分 池田
85分 遊馬
90分 遊馬
<出場メンバー>
▽GK
沖野泰斗(国4・幕張総合)
▽DF
石坂元気(国4・広島Y)
郡司昌弥(国4・柏U-18)
瀧澤修平(ラ4・東洋大牛久)
池田稔樹(国4・桐生第一)83分 →DF今井裕基(国4・埼玉栄)
▽MF
飯島樹生(国3・流経大柏)75 分 →MF勝野瑛(国1・浦和Y)
小島正之介(ラ4・常総アイデンティU-18)
仙頭啓矢(国3・京都橘)
高橋宏季(国1・FC東京U-18)
▽FW
田中舟汰郎(国3・横浜FC・Y)61 分→FW杉山丈一郎(国4・市立船橋)
遊馬将也(国4・武南)
ハットトリックを決めた遊馬はエースの貫録を見せた
1ゴール3アシストを記録し,攻撃の起点となった仙頭
開始早々先制を許すも、前半のうちに仙頭と小島のゴールで逆転に成功。すると、後半は遊馬のハットトリックなどで5得点を奪い、前後半合わせて7ゴールを記録する圧勝となった。
キックオフ直後から相手陣内に押し込み、試合を支配する。誰もが東洋大の先制を予感していた。しかし、まさかの失点を許す展開に。8分、右サイドからのFKを与える。一度は池田がクリアするもPA外でフリーになっていた選手にボールがこぼれ、シュートを放たれる。ボールはゴール左隅に突き刺さり先制されてしまった。それでも、右サイドを起点に再び試合をコントロールする。結果としてあらわれたのは30分。高橋宏がPA内の仙頭へスルーパスを供給する。それを受けた仙頭が迷わず右足を振りぬき同点に追い付く。そのままの勢いで攻め続けると37分、オーバーラップした池田がクロスを上げるとボールはゴール前で待つ小島の前に。ダイレクトで放ったシュートはゴールネットを揺らし逆転に成功した。前半はこのままリードし折り返す。
後半は東洋大の独壇場となる。55分、遊馬のポストプレーからパスをつなぐと左サイドでフリーの田中にボールが渡る。そのまま、PA内にドリブルで侵入すると、後ろから足をかけられPKを獲得。遊馬が落ち着いてPKを決め、リードを広げる。続く63分、右からのFKに郡司が完璧に頭で合わせ追加点を奪った。72分、今日が復帰戦となった池田がフリーで抜け出しゴールを決める。これが池田にとっては嬉しい公式戦初ゴールとなった。85分にはカウンターから杉山がクロスを上げるとゴール前の混戦で最後は遊馬が押し込む。90分にも高橋宏のロングパスから遊馬が冷静にゴールへボールを流し込み、ゴールラッシュに終止符を打った。守備でも相手にチャンスらしいチャンスを作らせず、終わってみれば7得点を奪う大勝となった。
前節の引き分けを意味あるものにするため、今節の勝利は絶対条件だった。蓋を開けてみれば力の差は歴然としていた。一方的に攻め込み、ブロックを作る相手にも自慢のパスサッカーで崩す。昇格のためには得失点差が大事となってくるリーグ戦。公式戦での7発快勝は3年ぶりとなった。目覚めた東洋大の攻撃力は誰にも止めることができない。
■コメント
・古川監督
前節と同じ入りをしないように最初から行こうと話していたが、また同じ形になってしまいどうなることかと思ったが、選手たちが最初から行こうという気持ちで臨んでいたので前半のうちに上手くひっくり返して折り返せたと思う。後半のところでも手を緩めず、効果的に点を取って良いゲームをしてくれたと思う。(7得点という結果は)得失点というところは去年の我々にはプレッシャーとしてのしかかっていた。リーグ戦の序盤でこういった風に相手が折れてしまった試合はチャンスなので、そこは取れるだけ点を取っておくのが鉄則。選手たちはその辺は理解して最後まで緩めずにやってくれたと思う。(次節に向けて)連戦の中で良いリアクションを見せてくれたが、今日の試合はもう終わったこと。いかにコンディションを作って、次のゲームも勝ち点3を奪えるようにやるかどうかだと思う。頭を切り離して、次に向けてやっていきたい。
・遊馬将也(国4・武南) ゲームキャプテン
前節と同じように入り方が悪かったので、最初はバタバタしたがそこから落ち着いて前半のうちに勝ち越せたので、今日大量得点で勝てた要因だと思う。(ハットトリックを達成したが)PKとかこぼれ球での得点でおいしい部分もあったが、前節得点を取れていないのでFWとしてしっかり結果を残さないといけないと思っていたので良かった。(格下相手へのプレッシャーはあったか)下から上がってきたチームこそ色んなところでハードにチャレンジしてくると思うので、全員油断なく勝ち切ろうと話していた。(次節に向けて)相手がどんなチームであろうとしっかり点を取って勝っていかないと昇格できないと思うので、また全員で気を引き締めて、コンディションをマックスにしていきたい。
・池田稔樹(国4・桐生第一)
昨日からチーム全体で内容も結果も圧倒しなければいけないと話していた。前節はあまり気持ちの部分を出せなかったので、今日は気持ちの部分から勝ちに行こうと話していたのでそれが結果につながったと思う。(復帰戦となったが)けがをして出れなかったのは悔しかった。それでも今日みたいにゴールという結果を残せたし、今までがんばって我慢して日々やってきて良かったと思う。(ゴールの感触は)めっちゃ気持ちよかったです!!去年は点を取れなくて、関東リーグでの初めての得点だったので本当に嬉しかった。(次節に向けて)中3日で疲れもたまっているが、上手くリフッレシュして次も勝てるように頑張りたいと思う。
・仙頭啓矢(国3・京都橘)
前節同様失点の仕方が同じで、入り方が悪かったのが反省点。ただ、前半のうちに逆転できたのは成長したところなのかなと思う。(自身のゴールから大量得点となったが)FWやっている以上、点を取ることは大事だと思うのでその最初の起点となる1点目を取れて良かったとは思う。(意識していたことは)後ろからプレスバックすることがあまり相手は良くなかったので中盤の選手にどんどん入れてと言っていた。入れてくれたら起点を作れる自信はあるのでそういう風に言っていた。(コンディションは)疲労は結構あったが、応援してくれる人とか、いろんな人が声援をかけてくれたおかげで頑張れたのかなぁと思う。(次節に向けて)コンディションが一番大事だと思うので、しっかり疲労回復することを一番に考えて、勝ち点3を取って昇格に近付けたらと思う。
TEXT=村田真奈美 PHOTO=小賀坂龍馬
[次節試合予定]
第89回関東大学サッカーリーグ戦 2部リーグ(前期)
第4節 4月19日(日) 対産能大 東洋大朝霞グラウンドにて 13:50Kick off