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平成27年度東都大学準硬式野球春季2部リーグ戦・青学大1回戦
4月17日(金) 新座市総合運動公園野球場
東洋大2-16青学大(七回コールド)
好機を逃さず得点につなげた今泉
先発・松下は猛攻を浴び六回途中で降板となった
初回に今泉(ラ3・磐城)の適時二塁打で2点を先制するも、その後は打線が続かず無得点に終わる。すると、六回と七回に爆発した相手打線の流れを食い止めることができず大差で敗れた。
一回、相手の悪送球なども絡み、二死1・2塁で迎えたチャンスに今泉が適時二塁打を放ち、2点を先制する。だが直後の二回、東洋大も送球がそれ思わぬ形で1点を献上してしまう。
中盤までは先発の松下(ラ3・西湘)が、相手投手と共に打たせて取るピッチングで両者譲らない展開を見せる。だが六回、同点に追いかれると一気に相手打線の火がつき安打を量産される。あっという間に満塁とされると、この場面でまたも失策が絡み逆転を許し、みるみる点差は離れていく。2番手の籾山(営2・利根商)がマウンドに上がるが、依然として相手打線の勢いは止まるところを知らない。この回は計10失点と意気消沈した。さらに七回には先頭打者に本塁打を浴びせられ、肩を落とした籾山は降板する。継投の曽根(済3・東亜学園)、中村(ラ2・青森)も制球が定まらずこの回だけで計4失点。投手陣は打線を封じ込めず、2対16で七回コールド負けを喫した。
実に2週間ぶりの試合となり感覚が薄れていたことは少なからず影響はあっただろう。しかし、今泉が「なるべくしてなった結果」と語るように、今日の東洋大はマウンド、ベンチ共に最後まで悪い雰囲気を打開することができず、得点への貪欲さがどこか欠けていた。萩原主将を中心にもう一度士気を高め、各々が勝利へこだわる意識を統一していきたい。試合で味わった悔しさは試合で返す。今試合を引きずることなく、また日々の練習に励むと戦士たちは力強く再起を誓った。
■コメント
・荻原主将(営3・宇都宮北)
(今日の試合は)情けないの一言。試合感がないまま試合を迎えてしまい、練習も土日で限られてたり雨で練習できなかったりで、すべてにおいて準備不足だった。(敗因は)打たせて取るピッチングにはまってしまった。(主将として)試合が空いても、個人で任せている部分が多いので、一人一人の意識を変えられるように練習から引っ張っていきたい。(次戦に向けて)今日の負けは悔しいので、次の試合で返せるように明日の練習から頑張りたい。
・今泉(ラ3・磐城)
なるべくしてなった、雰囲気から負けるにおいがしていた。(試合が空いて)影響は絶対あるとは思うが、その中で試合があるのが分かっているのだから、個人個人でコンディションを整えることはできる。試合前にも自分が動けないことを分かっててのアップというわけでもなく、だらけた感じでやった結果がこれだと思う。(敗因は)点を取られても自分たちなら勝てるという慢心からくる勝利へ貪欲さが今日はなく、負けが見えていた。沈むのではなく逆に盛り上げていこうとキャプテンから言葉があったが、それに乗り切れなかった。(次戦は)今回こんな試合だったので逆に自分たちがそういう試合をしてやるという気持ちで、次の試合を想定して練習から取り組みたい。
TEXT/PHOTO=酒井奈津子