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2020.12.06
硬式野球

[硬式野球] 〜異例の1年を乗り越え、強化の冬へ〜14日間連続インタビュー第2日目・後藤聖基捕手

未曾有の事態により、異例のシーズンとして迎えた秋季リーグ戦。チームは開幕5連敗と苦しみながらも、後半戦では3勝2敗。最終戦を勝利で飾り、今年の戦いを終えた。度重なる苦境に立ち向かい、乗り越えてきた選手たちは何を語るのか。14日間にわたって彼らの思いをお届けする。


   第2日目はルーキーながらスタメンマスクを被り、上々の神宮デビューを飾った後藤聖基(法1=京都学園)捕手。怒涛の大学野球1年目を一つ一つ振り返るとともに、早くも来年に目を向けた。(取材日:11月20日、聞き手=浅野琴美)


--秋季リーグ戦振り返っていかがですか

1年生からスタメンで出させてもらえるとは思ってなかったんで。まず、一番は緊張っていうのはあったんですけど。いざ、試合ってなると思ったよりは思いっきりできて。楽しんでやれたかなっていうのはありますね。


--メンバーに入った時の気持ちは

とりあえず試合ってよりかは、まずはベンチに入ることを考えて、頑張ってアピールしてきたんで。メンバーに選ばれた時は素直にうれしかったですね。


--リーグ戦初出場は国学大1回戦でした

負けてたので、あの時は。結果どうこうっていうよりは経験だと思って。とにかく思いっきりプレーしようっていうことだけ考えてやりました。


--翌日の国学大2回戦で初のスタメンマスクを被りました

負け試合じゃなくて、やっぱりスタメン捕手っていうのはチームを勝たせることが仕事なので。そういう面では、1回戦に出た時よりかは全然違うプレッシャーがあったんですけど。1年なので、怖さを知らないというか。シンプルに勝ちにいくことだけを考えてやっていたので。あんまり、心境に変わりっていうのは無かったですね。


 --杉本監督の期待もあり、その後もスタメン出場がありましたが

自分をキャッチャーとしてはすごく評価して下さっているので。自分はしっかり守備面で活躍しようと思って頑張ってましたね。


 --初めての神宮球場はいかがでしたか

ベンチに入った時は、これがプロが使ってる球場か!っていう。(笑)びっくりっていうか。すごい雰囲気は感じました。


--リーグ戦で見つかった課題はありますか

できてないことだらけだったんで。これっていうより、全ての技術のレベルアップが必要かなって思いました。何も特に自分できてるって感じた部分は無いんで。


--盗塁刺してる印象がありますが

全然ですね。信頼感もまだまだ薄いんで。とにかくもっと全ての技術面でレベルアップしないといけないなっていうのは身に感じました。


--四年生が引退しましたが、どんなチームでしたか

基本は気遣っていたんですけど。試合とか、練習とか練習試合とかはけっこう壁があるというか。やっぱり、先輩だっていう部分もあったんですけど。リーグ戦始まってからは、僕が試合に出てたりしたら、山崎(営4=愛工大名電)主将から言葉かけてもらったりして、やりやすい環境を作ってもらったなって。良い先輩だったなっていう。4年生でベンチに入っていた人は少ないんですけど、少ないなかで、すごく存在感を出して下さって。下の僕らを引き上げて下さったっていう感じですね。


--山崎主将からはどんな言葉を

多分僕が緊張してると思ったんで、ミスしてもいいから思いきってやれ、とか。とりあえず、僕の緊張をほぐすような、思いっきりできるような声かけをして下さいました。


--同期で仲良い選手は誰ですか

一緒のキャッチャーなんですけど、阿萬田(営1=津田学園)っていう。キャッチャーで常に動きは一緒なんで、けっこうしゃべる機会が多いんで。仲良いかなっていう感じですね。


--仲良い先輩は

同部屋の山内(営3=東洋大姫路)さんは、入寮した時からめっちゃよくしてもらってるんで。キャッチャーなんで、ピッチャーの人とけっこうしゃべることもあるんで。ピッチャーの人だったら全体的に2年生の人は仲良いです。


 --東洋大学に進学した理由は何ですか

強いところでやりたいっていうのは決めてたんで。僕の高校の先輩に高校から東洋大学に行った上茶谷(H30年度法卒=横浜DeNAベイスターズ)さんがいたので、上茶谷さんの話もいろいろ聞いて、いい大学かなって思ったんで来ました。


--ちなみに京都学園に進学した理由は

高校は全然考えてなくて、しっかり。声かけてもらった京都学園でいいかなくらいのノリで決めたんで。特に理由はないです。


--高校と大学での違いはありますか

僕の高校は弱かったんで。大学野球ってレベル高い人が集まってて、その中でも、東都リーグってもっとレベル高い選手が集まってるんで。圧倒的に技術面もすごいですけど、一人一人の身体能力とかスピードですかね。高校生には無い大学生のスピードっていうか、キレがすごいなっていうのは感じました。


--キャッチャー以外で守れるポジションはありますか

いや、僕はもう中学からずっとキャッチャーなんで。中学の時は内野とかいろんな。小学校の時はピッチャーだったんで。まぁ、メインはずっとキャッチャーでやってきてたんで、多分今どっか守れって言われても守れないですね。


 --新チームの雰囲気はいかがですか

リーグ戦でけっこう負けが続いて、良い結果で終われなかったですけど。新チーム始まってからは、次の春に絶対に借りを返すというか。負けたチームには勝って終わるっていうモチベーションがみんなあるんで、良い雰囲気で練習できてると思います。


--先輩からアドバイスはもらいますか

キャッチャーのことで、いろいろアドバイスもらうことはあります。同じキャッチャーの芦名(総3=木更津総合)さんであったり。山崎主将もまだ練習には顔出してもらってるんで、そういう時に教えていただいたりしますね。あとは、キャッチャーに限らず、野手の人からもピッチャーからも気になったことがあったら、何かアドバイスもらう時もあります。


--今年1年間大学野球振り返っていかがですか

2月から入寮して、ついていけるか不安だったんですけど、いろいろと。この1年間でだいぶ寮生活にも慣れて。寮生活じゃなかったんで、高校は。まず、寮生活もけっこう不安だったんですけど。野球面でも、慣れないなっていう部分はまだないですね。ないっていうか、スピードとかもやっていくなかで慣れてきたっていうのはこの1年間で感じてますね。


--来年の目標を教えて下さい

まだまだ正捕手って決まっているわけじゃないんで。来年は、しっかりと正捕手として試合に出て、チームを勝たせられる捕手になることが目標ですね。




◇プロフィール◇

後藤聖基(ごとう・まさき)

生年月日/2002・3・17

身長・体重/183㌢・81㌔

好きな食べ物/肉。焼肉、牛肉が好き。

好きな歌手/平井大。これが好きっていうのはなくて、良い曲ばかりなんで。いろいろ聞く。

一緒に無人島に行くなら/一番仲良い阿萬田。2人でいるなら話してるほうがいいし、あいつといたらおもろいので(笑)。


~連続インタビュー一覧~

第1日目 「新たな1年に向けて」杉本泰彦監督

12月7日 野澤秀伍投手

12月8日 廣岡隆成捕手

12月9日 小口仁太郎捕手

12月10日 松本渉外野手

12月11日 松澤海渡投手

12月12日 瀬川航騎内野手

12月13日 山内響投手

12月14日 木村翔大内野手

12月15日 大宮隆寛投手

12月16日 佐々木俊輔外野手

12月17日 諏訪賢吉内野手

12月18日 山崎基輝捕手