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2020.12.28
サッカー

[女子サッカー]インカレで見せたゴールラッシュ!明国医大を完封撃破

第29回全日本大学女子サッカー選手権大会 2回戦

12月26日(土) みきぼうパークひょうご第1球技場


東洋大4-0明国医大


<得点者>(アシスト)

18分 塩谷(門脇)

29分  澁澤

57分  中原(塩谷)

64分  大内(藤生)



<出場メンバー>

▽GK

今井佑香(食2=常盤木学園)


▽DF

久保真理子(食4=浦和LY)

澁澤光(食3=常盤木学園)→72分  根間陽彩(食2=大商学園)

藤生菜摘(食1=姫路女学院)

出耒村亜美(食3=飛鳥)→72分  常田菜那(食4=大商学園)


▽MF

林みのり(食3=大商学園)

常田麻友(食4=大商学園)→78分 村岡由梨(食1=村田女子)

塩谷瑠南(食3=前橋育英)

北村美羽(食1=ジェフ千葉LU-18 )


▽FW

大内梨央(食4=常葉学園橘)

門脇真依(食1=JFAアカデミー福島)→HT 中原藍(食3=神村学園)


チームメイトとハイタッチを交わす中原(写真右)


澁澤は競り合いでの強さも見せた

(写真提供:東洋大学体育会サッカー部女子部)


 第29回全日本大学女子サッカー選手権大会(以下、インカレ)がついに開幕した。シードを獲得している東洋大は2回戦からの参戦。明国医大との初戦を完全勝利で終え、目標である「日本一」へ向けて一歩前進した。


 開始から両者一歩も譲らない展開。しばし様子見の時間が続くと、徐々に東洋大が動きを見せる。18分、左サイドに走り込んだ門脇がゴール前にクロスを渡すと、塩谷が素早く反応。そのまま蹴りこんだボールがゴールネットを揺らし、見事先制点を獲得した。ここから流れは一気に東洋大ペースへ。29分、獲得したCKから混戦となったゴール前。「いい所にこぼれてきた」と狙いを定めた澁澤は、針に糸を通すような正確なシュートで追加点を奪い取った。その後も33分、38分と立て続けにゴールを狙うも得点には昇華しきれず。さらなる得点の匂いを感じさせたままに2点リードで試合を折り返す。


 前半の得点で勢いを得ている東洋大は、後半からも積極的に攻撃を仕掛けていく。56分、出耒村からのクロスに反応した中原が仕掛けるも、惜しくもポストに阻まれる。するとその直後の57分、挽回とばかりに中原が左端から鋭いシュートを決めるとチームは歓喜に沸いた。63分には大内がダメ押しの追加点を決め、4-0の東洋大の完全勝利で3回戦進出を決めた。


 初戦を完封撃破し満足のいく結果かと思われたものの、チームは納得のいかない様子。石津監督は最近の好調と比較し「もっと効果的なプレーができた」と難色を示し、キャプテンの久保も「チームとしてもっといいパフォーマンスをする必要があった」と同意を重ねる。強豪ひしめくインカレの舞台で「日本一」を目指す東洋なでしこたちは、勝利にあぐらをかかず冷静に課題点を見つめていた。次節の勝利で、いよいよインカレのベスト4が決まる。今回の課題を整理し、まずは次節の勝利への足掛かりとしたい。


※感染症拡大予防のため、現地での取材は行わず映像をもとに作成しています。 


■コメント

・石津監督

初戦ということで、動きの硬い選手が多く見受けられた。勝てたことは良かったが、待ち望んでいたインカレの舞台で力を出し尽くせないことが少し残念。(攻撃陣の動きは)攻撃陣というよりはチームとしてイージーミスが多過ぎた。今日自分達に与えられたスペースとプレッシャーから考えると、もっと効果的なプレーができたと思う。(チームの仕上がりは)先週、先々週といいTMができていたが、今日の試合は物足りなさを感じた。次の試合ではもっと発奮してもらいたい。(次節に向けて)ここ数年ベスト8の壁を乗り越えられていないので、しっかり勝って東京Rに戻りたいと思う。


・久保(食4=浦和LY)

今日の試合は初戦ということもあり、雰囲気に慣れていない選手が見受けられた。前半の早い時間帯から、得点を奪えたことは良かったと思う。しかしチームとしてもっといいパフォーマンスを発揮する必要があったと思う。(守備は)相手にボールを持たれる時間はとても少なかったが、自分たちの些細なミスで落ち着きの無いプレーもあった。そのようなところも修正していき、次節も無失点で終えたい。(チームの雰囲気は)チームの雰囲気はとても良いと思う。今年は40人全員で試合会場に行くことができないが、各々がチームのために働きかけることができていると思う。(次節へ向けて)次節は、良いライバルである、帝京平成大学。とても力のあるチームだが、必ず勝って、西が丘につなげます。


・澁澤(食3=常盤木学園)

インカレ初戦という緊張感の中でも、90分でしっかり勝ちきり次につなげられたので良かった。ただ、目標である日本一を取るためにはまだまだ物足りない部分や、簡単なミスも何度かあったので次の試合では修正していきたい。(得点シーンは)いいところにこぼれてきたのでしっかり決め切れて良かった。セットプレーは東洋の強みだと思うので、次もチャンスがあれば狙っていきたい。(次節へ向けて)日本一になりたいという強い想いや、応援して下さる方々の想いも背負って、チーム全員で必ず勝ちに行きます。


・中原(食3=神村学園)

初戦をしっかり勝利できたことは良かったと思うが、いつもの東洋らしいサッカーを発揮することができなかった。得点を重ねることはできたが、目指しているのは日本一であって、その為にはもっと自分たちの良さを出していかなくてはならないと痛感した。(攻撃陣の動きは)スペースが多くあったが、質が低かったり自分たちのミスで失うことが多かった。相手陣地に入ってからのプレーの質を高めていきたい。(得点シーンは)ペナルティ付近は積極的に仕掛けるように意識していた。相手の動きを見てプレーすることができたので、得点につながったと思う。(次節へ向けて)次節は東洋らしいサッカーを必ず発揮することができるように、いい準備をしていきたい。そして必ず西ヶ丘につなぐことができるように、勝利だけを考えて取り組んでいきたいと思う。


[次節試合予定]  

第29回全日本大学女子サッカー選手権大会 3回戦

12月28日(月) vs帝平大  みきぼうパークひょうご第2球技場  11:00キックオフ

※全日本大学女子サッカー連盟公式YouTubeチャンネルにてライブ配信が予定されています。


TEXT=牧田のどか