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2021.01.28
コラム

第718回 はじめての「 」 執筆者・牧田のどか

 こんばんは。水泳、サッカー、アーチェリー、アイススケートを担当していた牧田です。

 毎度の事ながら、コラムの話題に非常に悩みます!最後の引退コラムなんだから言いたいことは勝手にスルスル出てくるだろうと思っていた2年生の私、残念でしたね。コラムはきっとこれからの人生で書くことはないと思いますが(思いたい)、コラムの話題だけはいつまで経っても鬼門なんです、本当に。

 これまでみんながむちゃくちゃいいことを言ってくれたので私も何か気の利いたひとことを言えたらと思うのですが、いざ筆を取ってみるとなかなか言葉が出てきません。とりあえず無難に、この3年間の思い出を振り返っていくことにします。


 こうして思い返してみると、本当に色々なことがありました。酸いも甘いも、おまけに苦いも辛いも、この3年間にぎゅっと濃縮されている気がします(笑)。中でも特に思ったことが1つ。それは、スポトウの中で経験したすべてが初めての体験だったということです。

 入部して初めて自分でインタビューした時の高揚感や、記事を書き上げた時の達成感。初めて新聞制作に携わって、それが形となった時にこみ上げてきた嬉しさは今でも忘れられません。大会の取材申請を行う時は緊張でぶるぶると手を震わせながらメールの送信ボタンを押し、初めての1人取材では、右も左も分からなすぎて先輩にLINE爆撃を投下したこともありました(笑)。(その節は大変ご迷惑をお掛けしました…)

 いろいろな「はじめて」がここには詰まっていて、これまでスポーツと新聞、どちらにも関わってこなかった私の人生では全てが新鮮で、鮮烈な体験でした。


 そして、今回のコロナ禍で初めてのリモート取材を経験しました。

 今まで通りの取材ができなかったことは思った以上に辛く、無力感に苛まれることもありました。スポトウの代名詞とも言える新聞製作ができなかったこともそうです。こうして振り返る思い出の中で、3年目の活動が刻まれないことはとても寂しく思います。しかし、こうした期間だからこそ気づけた発見もありました。今まで私たちが当たり前に行っていた取材は、全て周りの方々の支えがあってこそだということです。マネジャーの方には、お忙しい中でも選手へのコンタクトに尽力して下さり、選手のみなさんにはいつでも真摯に答えていただいて。そして大会の運営の方々には無観客試合の配信を取り計らっていただき、ようやく成り立った記事でした。


 私にとってこのラストイヤーは、いろんなありがたみを実感する1年でした。

 いつも取材を快く受けて下さる選手やマネジャーのみなさん、いつもスポーツ東洋を読んで下さっている定期購読者の方々、スポトウの活動を支えていただいているみなさまに、この場を借りてお礼を申し上げます。本当に、ありがとうございます。


 そして、これまで一緒に活動してきたスポトウのみんな。これまでの取材はもちろん、先が見えず暗い状況のなかで互いに励まし合って、相談に乗ってくれたり。みんながいなければ挫けていたことがたくさんありました。今まで本当にありがとう。

 当然ですが、これからもスポトウは続いていきます。1、2年生のみんなにとってこの先も茨の道が続くかもしれませんが、3年生は今までもこれからも、ずっと応援しています!どうか悔いのないスポトウ人生を!