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2021.03.31
硬式野球

[硬式野球]細野、8奪三振で初戦から活躍…初勝利とはならず 青学大1回戦

東都大学野球春季1部リーグ戦・青学大1回戦

3月30日(火) 神宮球場

●東洋大2-3青学大



10
東洋大
青学大2×


二塁打:瀬川(二回)


細野、大宮、石上祐、●河北(1敗)-廣岡


・打者成績

打順守備名前
(左)松本(営3=龍谷大平安)
(三)瀬川(総4=聖光学院)
(右)佐々木(営4=帝京)
(指)矢吹(総3=聖光学院)
(遊)木村(総4=霞ヶ浦)
(一)小口(総3=智弁学園)
(中)宮本(総2=大阪桐蔭)
(捕)廣岡(総3=拓大紅陵)
(二)山本翔(営2=成田)


36


・投手成績

名前球数四死球三振
細野(総2=東亜学園)6 2/3

94

大宮(法4=鳥取城北)1 1/328
石上祐(法2=東洋大牛久)1/3
河北(営3=浦和学院)15


  初先発で8奪三振決めた細野


先制打を放った佐々木

(写真提供 東都ベースボールWeb)



2年ぶりの開催となった春季リーグ戦初戦の相手は今季1部に昇格した青学大。3回に1点を先制するも試合終盤で調子が上がってきた青学大の攻撃をかわすことはできず、九回に同点となり、延長タイブレークに。しかし、十回表で1点しか奪えずその裏にサヨナラ負けを喫(きっ)した。


 先発のマウンドにあがったのは、細野(総2=東亜学園)。三回まで三者凡退に抑え、順調な滑り出しを見せる。六回、2死満塁となり追い込まれるが、青学大4番の片山を打ち取りピンチをしのぐ。しかし七回、山田(青学大)に二塁打を浴び、マウンドを降りることとなった。「ランナーを出すことが多かったが、そこから粘れたのは良かった」と試合を振り返る。細野は最速149㌔、8奪三振の好投で堂々の先発デビューを飾った。

 

 細野の後を受けたのは村上頌樹(R2年度総卒=阪神タイガース)がキーマンとして挙げていた大宮(法=鳥取城北)。大宮は仲間たちの声援に応えるように無失点で七回を終えた。一点リードの状態で迎えた九回裏。走者を二塁に置いた窮地の場面でマウンドを託されたのは石上祐(法2=東洋大牛久)。しかし、山田に同点打を許してしまい、わずか7球で降板。続く河北(営3=浦和学院)が空振り三振に抑えて追加点を許さず、試合は延長戦へと進んだ。延長戦も続投した河北だったが、野選で招いたピンチを抑えることができず2失点。試合を決した。


  細野の好投に応えたい攻撃は二回に小口(法3=智弁学園)が今季チーム初安打を放つ。三回、山本翔(営2=成田)の右前打から始まり、瀬川(総4=聖光学院)の二塁打でチャンスを作る。続く主将の佐々木がストレートを弾き返した打球は一塁に。持前の足の速さをを生かし、アウトを免れ、今季初得点に貢献した。「感触は全然良く無かったですけど上手い事に打球が跳ねてくれたのがラッキーでした」と執念の一打にガッツポーズを見せた。

 

 今季初となるタイブレークから始まった十回は期待の松本(営3=龍谷大平安)が念願の初安打を放ち、満塁に。瀬川の併殺打の間に廣岡(総3=拓大紅陵)が生還するもその後は流れを作ることができず、1得点で十回表を終えた。対する青学大は満塁の状態からチャンスを生かし、2人生還。延長戦にまで及んだ試合は青学大に軍配が上がった。

 

 「今年のチームスローガンは一心。もっと攻撃をつなげて得点を奪って自分たちの野球をしたい」と語った佐々木主将。たくさん塁に出て活躍し、みんなで心を一つにまずは一勝を挙げたい。試合には負けたが、好投を披露した細野の今後にも注目だ。

 

 

◾️コメント


・佐々木主将(営4=帝京)

(試合を振り返って)投手陣はよく抑えてくれたと思います。ですが、野手が援護してやれなかったです。オープン戦では上手く繋がって得点が取れてたんですけどヒットが出ながら繋がらずリーグ戦で勝つ難しさを改めて感じた試合になったと思います。(タイムリーは)ストレートだったと思います。感触は全然良く無かったですけど上手い事に打球が跳ねてくれたのがラッキーでした。低めの変化球を振らない事、積極的に打ちにいくことを意識しました。(次戦に向けて)今年のチームスローガンは一心なのでもっと攻撃を繋げて得点を奪って自分たちの野球をしたいです。


・細野(総2=東亜学園)

(試合を振り返って)ランナーを出すことが多かったのですが、そこから粘れたのは良かったと思います。今日調子はそんなに良くなかったです。それを修正出来なかったのも悪かったです。(バッテリーでは)スライダーを狙ってきてるので真っ直ぐで押していこうという話はしました。(8奪三振だったが)狙ったつもりは無いですけど、全部空振りで取れたのは良かったと思います。(次戦に向けて)今日は途中で変わってリリーフのピッチャーに迷惑をかけたので、次は完投完封できるようにがんばりたいです。


・木村(総4=霞ヶ浦)

(試合を振り返って)いい形ではなかったですが先制し、守備でも辛抱強く守れていたと思います。でも、チャンスでの1本が出ずにあと一点が遠い試合でした。(2安打は)1本目はカットボール、2本目はカーブを打ちました。芯ではなかったけど、いい所に飛んでくれてよかったです。調子があまりよくないので、コンパクトに後ろに繋ぐ意識を持って打席に立ちました。まだ1戦を終えたばかりで、先はまだまだあるので、切り替えてこれからの試合で勝つ準備をチームとして試合に臨んでいきたいと思います。


TEXT =宮谷美涼