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第97回日本選手権水泳競技大会競泳競技
4月3日(土)〜4月10日(土)東京アクアティクスセンター
(3日目・予選)
◆女子200m自由形
1組
5着 永島 2’02”08
→全体8位で準決勝進出
6着 山本 2'03”11
3組
1着 白井 2’00’’90
→全体1位で準決勝進出
◆男子200mバタフライ
3組
2着 阪本 1’58’’28
→全体8位で準決勝進出
◆女子200m個人メドレー
1組
5着 田中 2’17’’15
→全体16位で準決勝進出
◆女子1500m自由形
2組
6着 小林 17’15’’08
(3日目・決勝)
◆女子100m背泳ぎ
2位 酒井 1’00’’28
4位 白井 1’00’’98
◆男子100m背泳ぎ
4位 細川 54’’54
◆女子100m平泳ぎ
6位 今井 1’08’’22
(3日目・準決勝)
◆女子200m自由形
1組
5着 永島 2’01’’42
2組
2着 白井 1’59’’62
→全体3位で決勝進出
◆男子200mバタフライ
1組
5着 阪本 1’57’’61
→全体8位で決勝進出
◆女子200m個人メドレー
8着 田中 2’18’’05
3日目も東洋大の活躍ぶりが顕著になった
(写真提供 日本水泳連盟)
第97回日本選手権水泳競技大会競泳競技(以下、日本選手権)、3日目となる昨日は4名が決勝に出場。また準決勝では白井(国4=宝塚東)、阪本(国4=三重)の2名が今日の決勝に駒を進めるなど、東洋大の活躍が目立つ1日となった。一方で、女子100m背泳ぎにて五輪内定の期待がかかっていた酒井(法2=武南)、白井(国4=宝塚東)は、派遣標準記録を破ることができず、惜しくも同種目の代表権獲得を逃した。
女子100m背泳ぎ決勝には、予選・準決勝ともに快進の泳ぎを見せ、代表権獲得に燃える酒井(法2=武南)と、女子100m自由形にて他を寄せ付けない泳ぎを見せ、同種目1位で予選を通過した白井(国4=宝塚東)の2名が出場。「後半で上げていく」そんな思いでレースに挑んだ酒井は好スタートを切り前半トップで折り返す。しかし、後半で追い抜かれ優勝にはあと一歩届かず。次のレースに向けて、「何が何でも代表権を獲る」と心に決めた。白井も健闘するものの後半伸びず、4位でのフィニッシュ。両者ともに五輪内定の可能性がささやかれていただけに、悔しい結果となった。間もなく白井は女子100m自由形準決勝に出場。女子100m背泳ぎ決勝からわずかな時間しか経っていないにもかかわらず、疲れを感じさせない力強い泳ぎを見せ、見事全体3位で決勝進出を決めた。「落ち着いて泳げた」と振り返る白井。これまで数々の功績を残してきた白井なら五輪内定に手が届くだろう。
女子100m平泳ぎ決勝には今井(法3=豊川)が出場。平泳ぎに絞ってきた彼女は懸命な泳ぎを見せるも、派遣標準記録の突破には至らず。「今できることを全てやる」と語る今井が花を咲かす日は目の前まできている。残りの種目での活躍に期待がかかる。
一昨日行われた男子100m背泳ぎ予選で自己ベストをマークした細川(営4=高松第一)は、同種目決勝に出場。好スタートを見せ予選に近いタイムで泳ぎ切り、見事4位で入賞した。「54秒台で泳げたことがうれしい」と自信を得て、収穫のあるレースになった。また、男子200mバタフライ準決勝には阪本(国4=三重)が姿を現した。勢いのある泳ぎで、前半を2位で折り返す。後半に遅れを取ったが全体8位と健闘し、今日の決勝進出を決めた。
残念ながら代表内定者は出なかったものの、昨日だけでも合計7名が決勝、もしくは準決勝に出場。加えて今日行われる決勝には白井、阪本の2名が控えている。流れに乗った東洋大は、勢いそのままに躍進を遂げられるか。今後も選手たちの活躍に期待が高まる。
◼︎コメント
・酒井(法2=武南)
(決勝を振り返って)前半のツッコミが甘かった。(どんなレース展開をイメージしたか)後半しっかり上げていくイメージを持って泳いだ。(次のレースへの意気込み)なにがなんでも代表権を取る。
・今井(法3=豊川)
(100m平泳ぎ決勝を振り返って)200につながるいいレースとはいえない。(レース中に意識したこと)スタートと浮き上がりを意識した。(次のレースに向けて)今できる全てのことをしようと思う。
・白井(国4=宝塚東)
(100m背泳ぎ決勝を振り返って)正直厳しいと思ったので、やるべき事をやってどんな事であれ200自由形の準決勝はしっかり泳ぐようにしようと思った。(予選、準決勝は)予選は軽く泳いで感覚が良かった。準決勝は決勝後すぐだったので8番までに残れればいいいと思っていたので落ち着いてレースをすることができた。(決勝に向けての意気込み)まずはリレーの派遣を突破すること、積極的にレースをし明日でオリンピック内定させたい。
・細川(営4=高松第一)
(決勝振り返って)予選・準決勝と違い、程よい緊張感とワクワク感を持ってレースに臨むことができた。順位も大幅に上げることができ、4年に1度のオリンピック選考会で結果を残すことができて、すごく嬉しく思う。(タイムに関しては)昨日の2レースを含めて、3レース目で54秒台中盤を出せたことはすごく良かったと思う。今回の日本選手権で、目標としていた54秒台で3回泳げたことは本当に嬉しかったし、今後の自信に繋がった。(レース中に意識していたこと)自分の持ち味である"前半の強さ"を全面に出すことをとにかく意識した。後半はバテてもいから、とにかく前半を攻めて何か爪痕を残したいという思いで泳いだ。ただ、後半もこれまでの練習の成果を出そうと、タッチまで諦めずに全力を出し続けることを意識して泳いだ。
TEXT=松本考史