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第97回日本選手権水泳競技大会競泳競技
4月3日(土)〜4月10日(土)東京アクアティクスセンター
(6日目・予選)
◆女子200m背泳ぎ
1組
2着 酒井 2'14"32
→全体7位で準決勝進出
白井 DNS
◆男子100mバタフライ
1組
3着 三好 53"55
4組
6着 阪本 53"20
◆女子800m自由形
3組
7着 小林 9'02"16
(6日目・決勝)
◆女子100m自由形
2位 酒井 54"32 ※400mリレーでの五輪出場内定
5位 白井 54"57
(6日目・準決勝)
◆女子200m背泳ぎ
2組
3着 酒井 2'14"17
→全体6位で決勝進出
レース前、集中力を高める酒井
(写真提供:日本水泳連盟)
第97回日本選手権水泳競技大会競泳競技6日目は、ついに酒井(法2=武南)が悲願の400mリレーでの五輪切符を獲得した。また、男子100mバタフライに出場した阪本(国4=三重)は準決勝進出とはならなかったものの、次につながるレースになった。
待ちに待った瞬間が訪れた。女子100m自由形決勝に満を持して現れたのは酒井。日本選手権が近づくにつれて、幾度も「何がなんでも代表権をとる」と明かしてきた。7日に行われた準決勝では、54秒台をマークし難なく決勝進出を果たした。前半から勢いが衰えることなく泳ぎきり、2位入賞。個人の派遣標準記録を突破することはできなかったが、400mリレーの代表権を掴んだ。レース後、うれしさのあまりに笑みがこぼれた酒井の第一声は「ホッとしている」。3ヶ月後に控える東京五輪では「日本歴代1位の順位を出す」と堂々と心に誓った。また、本日の女子200m背泳ぎ決勝にも出場する。2枚目の五輪切符を手にすることができるか。酒井は全力で代表権を獲得しにいく。負けられない戦いから目が離せない。
続いて、男子100mバタフライに出場した阪本。日本選手権では3種目にエントリーし、今回が2種目目である。予選では、なかなかタイムを伸ばしきることができず無念の予選敗退となった。最終日に出場予定の50mバタフライでは、この悔しさをバネにして、好タイムを叩き出すに違いない。
3日に開幕した日本選手権はいよいよ終盤にさしかかる。大会6日目は、リオデジャネイロ五輪経験者である酒井が東京五輪出場を内定させ、東洋大に勢いと活気をもたらした。まだ、戦いは終わっていない。残り2日間、最後の最後まで見逃せない。
◼︎コメント
・酒井
(リレーでの代表が決まったが今の気持ちは)ホッとしている。(レース前に考えていたことは)代表権を取りに行くことだけを考えていた。(緊張などはあったか)いい緊張感でレースに行けたと思う。(レース中は何を意識したか)何も意識せずに泳いだ。(五輪での目標・意気込み)4人で高めあって、日本歴代1位の順位を出したい。(200背泳ぎの準決勝を振り返って)決勝に残ることだけを考えた。(疲れもある中でのレースだと思いますが、体力面ではいかがでしたか)かなりきつかったが、決勝に残れてよかった。(明日の決勝に向けて)思い切ったレースをしたい。
TEXT=浅野琴美