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(7日目・予選)
◆女子50m自由形
1組
2着 山本 26”09
2組
2着 今井 25”90
→全体15位で準決勝進出
(7日目・決勝)
◆女子200m背泳ぎ
1組
4位 酒井 2’12”14
(7日目・準決勝)
◆女子50m自由形
今井 DNS
(8日目・予選)
◆男子50mバタフライ
2組
4着 阪本 24"13
◆男子50m背泳ぎ
3組
1着 細川 25"18
→全体1位で決勝進出
4着 川端 25"84
4組
4着 渡辺 25"86
◆女子50m平泳ぎ
2組
4着 池田 32"37
4組
磯部 DNS
◆男子50m平泳ぎ
1組
3着 花車 28"21
(8日目・決勝)
◆男子50m背泳ぎ
2位 細川 25"04
山本は集中力を高めてレースに臨んだ
自己ベストを出し、確実に進歩する細川
第97回日本選手権水泳競技大会競泳競技(以下、日本選手権)7日目は、400mリレーに続き、200m背泳ぎでの代表権獲得を視野に入れる酒井(法2=武南)が登場。また、女子50m自由形の予選に出場した山本(国4=関西大学第一)は、悔しい予選敗退となった。最終日の8日目は男子50m背泳ぎに出場した細川(営4=高松第一)が自己ベストを更新し、2位入賞を果たした。
7日目に行われた女子50m自由形の予選に出場した山本は、良好なスタートを切った。後半も安定感のある泳ぎで、最後まで粘ったが、一歩及ばず準決勝進出を逃した。日本選手権を終えた山本は「まずはベストを出す」と気持ちを新たにし、今後の目標を明かした。6月に行われるジャパンオープンに向けて、仕上げていく山本の躍進に期待が膨らむ。
女子200m背泳ぎ決勝に出場した酒井は、「今、出せる力を出す」という思いでスタート台に立つ。前半から積極的に攻め、大健闘。しかし、2枚目の五輪切符の壁は高いもので、200m背泳ぎでの代表権には手が届かず。「出し切ることはできた」と悔いはない様子を見せた酒井は「五輪で結果を残す」という大きな抱負を口にした。これからメダル獲得のために邁進し続けていく。
最終日は、細川が男子50m背泳ぎにエントリーした。「かなり緊張した」とレース前の気持ちを明かした細川だが、予選ではレース序盤からダイナミックな泳ぎで25秒台を記録し、堂々の1位通過。午後に行われた決勝でも、全く疲れを感じさせない持ち前のスタミナを発揮して2位フィニッシュ。タイムは予選より僅かに縮め、25"04という好成績を叩き出した。「完璧なレースだった」と自身の結果に喜んでいる様子の細川。今後の目標はまだ模索中であるが、日本選手権で大きな自信と手応えを得た。
また、女子50m平泳ぎにはルーキーの池田(営1=豊川)が姿を見せた。池田にとって、50m平泳ぎは3種目目の出場。「不安な気持ちだった」そんな言葉が池田の口から出た。しかし、予選では32秒台というベストに近いタイムをマーク。「満足のいくタイムを出せた」と大学生になって初めての日本選手権を振り返る。池田は早くもインカレでの活躍を視野に入れ、今後も努力を積み重ねていく。
3日に開幕した日本選手権がついに幕を閉じた。東洋大からは酒井(法2=武南)が五輪出場を内定させ、チームに明るい雰囲気をもたらした。また、酒井だけでなく、他の選手も自己ベストを更新するなどこれまでの練習の成果を発揮。日本選手権という大舞台で、それぞれが躍動できたことは間違いなく確信に変わっただろう。今後の東洋大の活躍に期待が高まる。
■コメント
ー7日目ー
・酒井(法2=武南)
(決勝を振り返って)出し切ることはできた。(レース前に考えていたことは)今出せる力をしっかり出す。(今後の目標)しっかり五輪本番で結果を残せるように頑張る。
・山本(国4=関西大学第一)
(今日のレースを振り返って)今日のレースは悪くなかったと思う。練習してきた飛び込みを本番でビビらずにできたことがよかった。また、前回よりも効率の良い泳ぎができたという点もよかった。しかし、25秒台、準決勝進出を目標にしていたので、そこはまだまだ足りなかった。(どんなレース展開をイメージしていたか)50Frなので、どれだけ最初の勢いを殺さずに泳げるかがポイントだと思っていた。スタートからの勢いをそのままにゴールするというイメージをしていた。(今後の目標、課題)最近26秒台前半でコンスタントに泳げているので、まずはベストを出すことが目標。呼吸と後半が課題。この課題についてどうしていくかは、まだ模索中だが、自分のやりたいこと、やりたい泳ぎを明確にして、自分で責任をもつことが大事かなと思っている。
ー8日目ー
・細川(営4=高松第一)
(今日のレース振り返って)予選も決勝も完璧のレースができた。スタートからタッチまで練習で鍛えてきた事を全て再現することができた。(予選は1位通過したが、予選を振り返って)泳ぐ前はかなり緊張したが、レースが始まって泳いでいる時はとても気持ちが良かった。タイムも自己ベストからいきなり0.2秒も縮めれたので良かった。(レース中意識したこと)予選も決勝も、とにかく落ち着いて、そして冷静に、練習でやってきたことをそのまま再現することだけを意識して泳いだ。(タイム的には)ここまでのタイムが出ると思ってなかったのでかなり嬉しい。しかしあとほんの少しで憧れの24秒台が出ていたと思うと、どこかもったいないことをしたなという悔しい気持ちもある。(今後の目標)この日本選手権に全てを懸ける思いで臨み、最高の結果で終えることができて、今はとても満足して集中力も完全に切れた状態なので、すぐには次の目標は思い浮かばない。少しオフを挟んで練習が再開してから、また先生や自分自身と相談をして今後の目標を決めていきたい。
・池田(営1=豊川)
(今日のレース振り返って)高校2年生の2月から自分の納得行くレースができておらず、日本選手権大丈夫かなという不安な気持ちがあったが、まず自分のレースをしっかりすることを第1に考えレースをした所ベストプラス0.02秒という好タイムが出たので、すごく嬉しかった。(予選はどんなイメージで泳いだか)飛び込みから25mは組1番で泳ぐということ、後半の25mは焦らず自分らしい泳ぎすることを意識した。(日本選手権全体を振り返って)1日目の100から1年ぶりに良いタイムがでて、出場した3種目とも満足のいくタイムが出せたことは良かった事だと思う。(見つかった課題と今後の目標)50mの中での後半25mが全ての距離で泳ぎが崩れてしまったので、練習から泳ぎを意識して行きたいと思う。また、現在体重管理がちゃんとできていないため、体重管理をしっかりしていきたいと思う。まずは10月に行われるインカレでA決勝に残りチームに1点でも貢献をすることを目標に頑張りたいと思う。
TEXT=中嶋千聡、浅野琴美