スポトウ｜東洋大学スポーツ新聞編集部

2021 秩父宮杯第68回関東大学アイスホッケー選手権大会

４月24日（土）　東伏見ダイドードリンコアイスアリーナ

○東洋大３ー２法大

[ゴール（アシスト）]

49：43前田（橋本）

50：38武部太（大久保）

53：48橋本（木村、久米）

　　　　　３点目を奪い、チームメイトと喜ぶ橋本

　　　　　この日、同点ゴールを決めた前田

　　　　　　　強気で60分間戦った武部太

（写真提供：東洋大学体育会アイススケート部ホッケー部門）

　秩父宮杯第68回関東大学アイスホッケー選手権大会２戦目の相手は宿敵・法大。１ピリ、２ピリと互いに無得点の大接戦となったが、最終ピリオドで東洋大が３点を奪い、見事にこの一戦を制した。

　この日はなかなか得点に結び付かず苦しいホッケーとなった。１ピリでは、シュートを放つも法大のＧＫに阻まれてしまう。パックをゴール手前まで運ぶものの、あと一歩のところでゴールを破ることができない。PP（パワープレー）で有利な場面もあったが、両者共に得点を奪うことはできず、０対０で１ピリを終えた。

　休憩を挟み行われた２ピリでも、この状況を打破することができず。しかし、ＧＫ佐藤（社２＝白樺学園）が法大のシュートを体を張って阻止し、好守備を見せる。ここで、点を許さなかったことは非常に大きかった。１ピリ同様、２ピリも互いに無得点に終わり、最終ピリオドを迎える。

　迎えた最終ピリオドで、ついに試合が動いた。開始約３分後、法大がパックをゴールにねじ込み先制。すぐに追いつきたい東洋大は、強烈なシュートを放ちゴールを決めたかと思われたが、判定の結果ゴールとはならず。しかし、ここから東洋大の逆襲が始まる。３ピリ開始約９分、「東洋のホッケーができた」と語る前田（社３＝武修館）が橋本（社２＝駒大苫小牧）のパスを受け、鮮やかなロングシュートを決めた。また、立て続けに、武部太（社３＝苫小牧工業）もゴールネットを揺らし、２対１と逆転。「自分が決める」武部太のこの強い気持ちが点につながった。開始13分後には、この日アシストに成功した橋本が今度はシュートを決め、３点目を挙げる。試合終了間際に、法大に痛恨の追加点を許すも、３対２で開幕２連勝を飾った。

　次戦からは決勝リーグに突入する。相手は、強豪の明大だ。この戦いを制することができれば、チームは波に乗れるだろう。東洋大にさらなる期待が高まる。

◼︎コメント

・武部太（社３＝苫小牧工業）

（今日の試合を振り返って）試合全部通して落ち着いて自分のプレーが出来たと思います。（１ピリ、２ピリは無得点で苦しい展開だったが）先制したチームが勢いに乗ると思っていて、先制されましたが焦ることなく結果的に逆転して勝てて良かったです。（立て続けにゴールを決めた自身のゴールシーンは）自分で決めてやるという気持ちがゴールに繋がったと思います。（次戦に向けての意気込み）次から決勝リーグが始まり、負けられないので死ぬ気で頑張ります。

・前田（社３＝武修館）

（今日の試合を振り返って）接戦をものにできてよかったです。最初から最後まで東洋ホッケーができていたことが勝利につながったと思います。チーム全員で掴んだ勝利です。（自身のゴールシーンは）正直とても嬉しかったです。失点した後どうにか流れを東洋に持ってきたかったのでその気持ちが点数につながったと思います。（良かった点や見つかった課題は）良かった点は、みんなそれぞれが個々の役割をしっかりできていたことです。課題は、試合中盤から後半にかけて反則が増えていたことが課題だと思います。（次戦に向けての意気込み）決勝リーグが始まりますが、今日のような東洋のホッケーを波なく60分間続けて勝てるように頑張ります。応援よろしくお願いします！

・橋本（社２＝駒大苫小牧）

（今日の試合を振り返って）今回の試合は怪我明けのビッグマッチで気持ちが高ぶり思うように頭と体が連動できなかったのですが、自分がやるべきことだけを考えていました。（自身のゴールシーンは）DFの木村選手から丁寧なシュートが来たので、触るだけでした。自分の得意なディフレクションでスコアできたので嬉しかったです。（接戦を制することができた要因は）今日の試合は苦しい時間が長く焦りが見える場面もありましたが、失点もペナルティーからの失点で割り切ることもできましたし、すぐに気持ちを切り替えることができ、我慢しきった結果、最後に逆転することができたと思います。（次戦に向けての意気込み）次戦までの間隔が少ないので体の管理は怠らず、もう一段階高いホッケーを披露したいと思います。応援よろしくお願いします。

TEXT＝浅野琴美