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2015.05.02
硬式野球

[硬式野球]粘投実らず 原今季初黒星

平成27年度東都大学野球春季2部リーグ戦・日大戦1回戦

5月2日(土)東洋大グラウンド

東洋大1-2日大

(イニングスコア)

 

1回戦

東洋大

日大

(東洋大)

●原(4勝1敗)、伊藤康-後藤田

       打安点

(6)阿 部 420

(9)木 村 300

(4) 林   301

(7)笹 川 310

(3)鳥 居 400

(5)冨 澤 210

H5原 澤  100

(D)中 川 300

(8)大 川 200

H8茶  谷   100

(2)後藤田 300

      計 2941

      回 打安責

● 原  7  287 1

伊藤康 1  3  0 0

Image title失点し厳しい表情の原(右)

Image title

2安打と復調の兆しを見せた阿部健


 勝ち点2で並ぶ首位日大との一戦。初回先頭の阿部健(営3・帝京)が二塁打を放ち、犠打で1死三塁とすると林(営4・桐生一)の犠飛で先制する。しかし2回以降打線は沈黙し追加点を奪えない。先発・原(営4・東洋大姫路)が7回2失点と好投するも、援護なく今季初黒星を喫した。


 連続無失点が途切れた。「ランナーがいるとギアが1段上がる」と捕手の後藤田(営4・東洋大姫路)が言うようにここまで幾度となくピンチをしのいできた原だったが、今日は違った。5回先頭に安打を浴び、犠打で送られ1死二塁とされると、続く9番に抜けたフォークを捉えられる。打球はレフトの頭上を越える痛恨の同点三塁打、ホーム34イニング目にしての初失点となった。悲劇はそれだけにとどまらなかった。続く打者を打ち取るも二塁手林がファンブルし、勝ち越しを許した。

 今日は完封した3試合に比べ苦しい投球となった。「直球も変化球も全体的に高かった」と7安打を浴び、走者を置いての投球が多かった。それでも四死球は与えず要所を締め粘りの投球。打線が打てない中でも顔色一つ変えず信じて投げ続けた。それだけに5回の2失点が悔やまれる結果となった。

  開幕から3戦連続完封など主将として、エースとして一人でチームを引っ張ってきた原だが、皮肉にも今日は仲間に足を引っ張られた。初黒星も喫し自身の連勝も4で止まった。


■コメント

・高橋監督

毎試合1対0では勝てない。ピッチャーは神様じゃないんだから。今日の攻撃であれば、4点は取らなきゃいけない。せっかく初回はいい形で攻められたと思ったら、つながらない。(低調の原因は)精神力。打ってやろうという気持ちが足りない。打たなきゃ打たなきゃと焦ってしまって、全部ねらいが外れた球を打っている。4番が(カウント)1ー3からストライクを平然と見送っているようじゃだめ。8番9番のバッターじゃないんだから、打っていかないと。気持ち以外のなにでもない。原は今日はちょっとボールが高かったので危ないかなとは思っていた。最後はフォークが浮いてしまった。林にはきっちり守っていくよう伝えていたが、勝負所でミスが出てしまった。日大の方が強い打球を打てていたということ。明日からなんとしても2つ勝つしかない。(原の連投も)展開次第では十分考えられる。

・林(営4・桐生第一)

今日はほとんど自分のミスで負けてしまった。両方アウトにできた打球。悪い流れで、自分が止めなければいけなかった。原に迷惑をかけてしまった。バッティングの調子は上がってきている。ただ、いい当たりが出てもヒットになっていない。何かしらの問題はある。修正していきたい。いい当たりでも結果を出せるようにしないといけない。結果を出すことにこだわりたい。毎回毎回同じだが、明日こそ勝たないといけない。ここで負けたらここまできた意味がない。明日勝って3戦目につなげたい。

・後藤田(営4・東洋大姫路)

(原は)今日はいつもよりは球が高かった。それでも要所要所で抑えてくれていた自分の勘で変化球狙ってきていると思っていたので、低めに集めれば抑えられると思っていた。途中から真っ直ぐを多めにした。左打者が多くてビデオを見る限り外の球を上手く打っていたので、インコースを多めにした。今日は原は責められない。(5回は)フォーク落ちきらなかった。ベンチからのサインだった。先頭を出したのが痛かった。林のファンブルもタイムは取ったが、バッテリーだけだったので内野手を全員集めて落ち着かせられれば良かった。バッテリーとしては失投もなく狙い通り内野ゴロだった。何回も言うが今日は原は責められない。

TEXT=千野翔汰郎 PHOTO=浜浦日向、千野翔汰郎