記事
東都大学野球春季1部2部入替戦・日大戦
6月21日(月) 神宮球場
●東洋大1-2日大
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
東洋大 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
日大 | 0 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | × | 2 |
●細野(1敗)ー後藤聖
・打者成績
打順 | 守備 | 名前 | 打 | 安 | 点 |
1 | (指) | 松本渉(営3=龍谷大平安) | 4 | 2 | 0 |
2 | (三) | 瀬川(総4=聖光学院) | 3 | 1 | 0 |
打 | 左向(法3=智弁学園) | 1 | 0 | 0 | |
三 | 山本翔(営2=成田) | 0 | 0 | 0 | |
3 | (右) | 佐々木(営4=帝京) | 3 | 0 | 0 |
4 | (一) | 小口(法3=智弁学園) | 4 | 0 | 0 |
5 | (遊) | 木村(総4=霞ヶ浦) | 4 | 2 | 1 |
6 | (左) | 岡崎(営4=帝京) | 2 | 0 | 0 |
7 | (中) | 橋本吏(総2=花咲徳栄) | 3 | 1 | 0 |
8 | (二) | 牧(法4=帝京第三) | 1 | 0 | 0 |
打 | 矢吹(総3=聖光学院) | 1 | 0 | 0 | |
二 | 加藤響(総1=東海大相模) | 0 | 0 | 0 | |
9 | (捕) | 後藤聖(法2=京都学園) | 3 | 0 | 0 |
29 | 6 | 1 |
・投手成績
名前 | 回 | 球数 | 安 | 四死球 | 三振 | 失 | 責 |
細野(総2=東亜学園) | 8 | 117 | 5 | 2 | 8 | 2 | 1 |
ホームラン後、息を吹き返した細野
試合後うなだれる選手たち
(写真提供:東都ベースボールWeb )
思いもよらぬ6位で春季リーグ戦を終え迎えた入替戦。東洋大が入替戦に挑むのは2016年秋以来約5年ぶりだ。ここで2連勝しないと2部降格は目の前。梅雨の時期とは思えない快晴の中始まった試合だったが勢いづいたのは序盤だけだった。終いには、春リーグ戦終盤と同様に盛り上がりを見せないまま敗北。1時間48分という異例の速さで入替戦初日は幕を閉じた。
初回、先頭打者の松本(営2=龍谷大平安)から上手く打線が続き先制点を上げた東洋大。幸先の良いスタートを切るかと思いきや、2部で最高受勲選手を獲得した赤星(日大)に小口(法3=智弁学園)、岡崎(営4=帝京)が三振で抑えられ、2点目を奪うことはできなかった。
先発は「現在の調子は最悪です」と試合前に打ち明けていた細野(総2=東亜学園)。試合後のインタビューでも「オープン戦からいいピッチングができなくて悪い部分が出てしまった」と言葉を詰まらせながら語ったように、一発に泣いた。
細野の制球が安定しないまま迎えた二回、小口の失策で思わぬ走者を背負う。このミスが、バッターボックスに立った林(日大)にやる気を与えてしまう。細野が放ったストレートに対し、思い切り振った打球は逆方向へ伸び、レフトスタンドのポールギリギリに放り込まれた。細野の2失点で簡単に逆転を許すことに。日大サイドからは神宮に詰めかけた多くのOBや学生たちの喜びの声が球場を駆け巡った。
徐々に調子が上がってきた赤星を前に三回以降は三者凡退が続く。七回には木村(総4=霞ヶ浦)が内野安打で出塁するも後続が倒れる。赤星に1イニング10球以下で抑えられ、細野に休む時間を与えることができない。「(赤星は)無理に三振を取りに来ていない感じだった」と杉本監督が語るように、多くを内野ゴロで打ち取られ、前に進む気配のないまま速いテンポであっという間に終盤にさしかかる。
八回には後藤聖(法2=京都学園)、序盤は調子が良かった松本が初球を打ち2球で2死に。最後も三者凡退であっさり試合は終了。得点力不足を解消できず、粘りに欠けた。
自分たちの力で1部残留への道を切り開くことは出来なかった。細野が語った「何か変えないとダメ」。悪い流れを断ち切らなければ戦国東都で勝ち抜くことはできない。運命を握るのは22日の一戦。立正大が勝てばもう一度神宮で戦える。そのチャンスは巡ってくるか。
■コメント
・杉本監督
(残念な結果になってしまいましたがどの辺が誤算だったか)誤算っていうか一回、二回で仕掛けにいこうという話をしていたんですけど、仕掛けないと得点を取れないピッチャーっていうことを思ってましたので、そこのところでいったんですけど、そこからはランナーをおけなかったので、そこもどうすることもできないということだったなって感じですね。
(赤星投手は予想以上の投手だったか)まあでも、バッターに聞いてもらわないと バッターとかどういう感じで、指示もやろうとしていることも結果的にはやってたんで、まあ、時間もありましたし。そのところについてはそれがさせてもらえなかったっていうところのこちらの力不足もあるのでしょうけど、赤星くんが素晴らしいピッチングでしたよね。あの脱力した感じ、今日は三振取られましたけど、無理に三振取りにきてないって感じですよね。そこについては浮かされているという感じがしました。
(細野は頑張ってくれた感じがしますけど)そうですね、最初、ホームラン打たれて、リズムを上げろって言ったんですけど、あいつも1点勝負だって分かっているので、そこはすごくなんか丁寧にやってたんで、逆にそのリズムが悪かったので、そこはもっとリズムを上げて行けという指示をしました。そこは尻上がりなので、まあ良かったんじゃないですかね。
(贅沢にやってきたと語っていたが)インコースは捨てようという話をしたんですね。ツーシームからいい力があって動いているので、早々出ないと思うので、それを追い込まれるまでやってね、追い込まれたら仕方がないのでね。追い込まれるまでにそれを振らないようにして、アウトコースをしっかりしていこうという話をしてたんですけど、今日帰って今日で試合終わりですけど、自分たちがどのくらい力があるのかを確認しないといけないです。ちゃんとDVDを見て、自分たちがやろうとしていることが本当にできているのかを確認しないと、こちらが指示をしたことができないという部分については全くリンクするところがなくなってしまうのでそこは帰って、立正さんに頑張ってもらわなきゃいけないんですけど、そういう意味ではまだ芽がないわけではないので、他力本願なんですけど、次に向けてちゃんと考えていこう。それはうちのチームの課題だと思うので。野手の方ですよ。
(三つ巴について何か話したか)いや、そういう話はしてないですね。どっちにしろ2勝しないといけないので。戦うことについて明確にはしてないです。
・佐々木(営4=帝京)
(赤星を相当研究したと思うが)良いピッチャーだということもあって打席立ってそう感じましたし、自分たち野手が力不足だったという風に思います。
・細野(総2=東亜学園)
(三回以降は粘り強く投げたと思いますが、打たれたホームランについて投げた球種は)まっすぐ。(コース甘かったように見えなかったけど)コース真ん中よりだった気がします。
杉本監督:あの時いい風吹いてましたからねえ
(それ以外は粘り強く投げていましたが今日振り返ってどうだったか)
細野:オープン戦からなかなかいいピッチングが出来なくて1ヵ月間練習してきて悪い部分が今日出てきてしまった。
なかなかボールを集められなくて修正できなくてというところです。
(入替戦の先発ということで緊張感とかあったか)普段のいつものリーグ戦と変わらない感じでした。
(途中ちょっと足の高さ変える感じだったが)足上げてストライクが入らなかったので、何か変えないとダメだなって。
TEXT=宮谷美涼