記事
「アミノバイタル®」カップ 2021 第10回関東大学サッカートーナメント大会2回戦
7月13日(火)会場非公表
東洋大2-2明大
PK (4ー3)
〈得点者〉(アシスト)
20分 神山 (横山)
38分 瀬畠 (横山)
〈出場メンバー〉
▽GK
青木祐太(国4=狭山ヶ丘)
▽DF
田頭亮太(国2=東福岡)
高橋亮(国3=FC東京U-18)
神山京右(国4=横浜FC・Y)→96分 平川孟人(国4=市立船橋)
大森大地(国4=帝京大可児)→102分 押久保汐音(国3=新潟U-18)
▽MF
横山塁(国4=FC東京U-18)→83分 佐々木銀士(国3=青森山田)
山下勇希(国4=昌平)
瀬畠義成(国3=JFAアカデミー)
梅津凌岳(国4=京都橘)→108分 本間洋平(国2=新潟U-18)
▽FW
前田泰良(国3=鹿島Y)→80分 高柳 郁弥(国3=大宮Y)
室井彗佑(国3=前橋育英)
最後尾からチームの士気を上げる青木
2戦連続ゴールを決めた神山
(写真提供:東洋大学体育会サッカー部)
「アミノバイタル®」カップ 2021 第10回関東大学サッカートーナメント大会(以下、アミノバイタルカップ)に初戦突破した東洋大は、第95回関東大学サッカーリーグ戦1部首位の明大と対戦。延長を含む110分では決着つかず勝負は運命のPK戦へ。GK青木がチームを勝利に導くストップで明大を撃破、準々決勝に駒を進めた。
前半立ち上がりから相手に攻め込まれるがGK青木がセーブ。サイド攻撃からゴールを狙う東洋大、パスを回し空いたサイドからクロスを上げるがシュートまでは持っていけない。試合が動いたのは16分、相手CK一度は跳ね返すがボレーシュートを決められ失点。前半で追いつきたい東洋大は山下がミドルシュートを狙うが相手に当たりCKを獲得。そのCKを神山が頭で合わせ同点に追いつく。そして、38分左サイドでもらったFKに瀬畠がヘディングシュートで相手GKの股を抜き逆転。しかし、前半終了間際に追いつかれ試合を折り返す。
負ければ敗退のこの試合、3点目を取りたい東洋大、相手の速い攻撃からシュートを打たれるが青木が必死にゴールを守り得点を許さない。雨足が段々強まる中、追加点を目指す東洋大。相手に攻め込まれる時間が増えるがDF陣を中心とした守備で耐え凌ぐ。両チームともに追加点が決まらないまま試合は残り15分。大森からの縦パスに室井が反応しドリブル突破を仕掛けるがゴールキックに。88分、東洋大のカウンターで室井が仕掛け佐々木にラストパスを送るが相手にクリアされる。91分、相手にPA内でシュートを打たれるが神山が決死のスライディングでシュートブロック。90分で試合は決着つかず延長戦へ。106分、カウンターから室井がドリブルからシュートを放つが相手GKに阻まれる。最後までゴールを狙う東洋大だったが運命のPK戦へ。相手の3本目、青木が気迫溢れるセーブ。さらに、5本目にも相手のミスを誘いPK戦までもつれ込んだ激闘は東洋大に軍配。
アミノバイタルカップ初戦、2回戦ともに110分の試合を戦い抜き見事勝利を収めた東洋大。青木は「PKストップで勝利に導けたのは良かった」とPK戦を振り返る。あと一つ勝てば全国大会出場が決まる準々決勝に向けて主将の神山は「チームのモチベーションはとても高いのでみんなで力を合わせて勝ちにいく」と闘志を燃やす。
※感染症拡大予防のため、現地での取材は行わず映像をもとに作成しています。
■コメント
・井上監督
トーナメントの2回戦、それも相手が1部首位の明治大学さんということで選手達のモチベーションが高く試合に挑むことは自然的な流れとしてあった。前半セットプレーのセカンドボールを先に点を取られてその時間帯が早かった。前半は少ない攻撃回数だったがセットプレーを起点に点を取って2ー1で折り返してればもっと良かったが最終的に前半のアディショナルタイムに追いつかれたのは反省点。後半は相手の攻撃する時間が長くて守備に追われる時間が多かった。シュートも10本打たれた中で0に抑えられたことはポジティブに捉えている。延長に入ってもメンバーを変えながら2戦連続の延長になったが最後までよく戦い抜けた。(明大と戦うにあたって対策は)個人としては非常に能力が高い選手達が揃っているチームなので個々の勝負に持っていっては難しいなというのがあった。チーム全体としてどう戦うのか、相手の特徴がわかった上でどういう攻撃なら仕掛けられるのかというところはチームで共有して2日間という短い準備期間だったがそれはやった。(準々決勝に向けて)非常にタフな試合を1回戦、2回戦と戦ってまだ3回戦の相手がどこになるかわからないがせっかく苦労してつかみ取って勝ち上がったのでなんとかもう一つ勝って総理大臣杯の出場権が取れるようにかなり難しい、短期間での3戦目になるので厳しいと思うがなんとかそこに力を注ぎたい。
・神山(国4=横浜FC・Y)
明治大学が相手ということでチャレンジャー精神で向かって絶対勝とうという気持ちで戦った。先制点を許してしまったというのは、相手のシュートが素晴らしかったということもあるがそこから落ち込まずに逆転出来たというのはよかった。前半最後締めきれずに同点で追いつかれてしまったのは反省点。そこから後半は全員で耐えながら最後PKで勝てたのは良かった。(自身の得点について)自分は今まで前期の最後の方まで怪我でチームを離脱して迷惑かけていたので自分の得点でチームに貢献することが出来て嬉しかった。(準々決勝に向けて)次勝てば全国大会が決まるので、チームのモチベーションはとても高いのでみんなで力を合わせて勝ちにいく。
・青木(国4=狭山ヶ丘)
相手が明治ということで自分達がやれることを100%しっかり出して結果につなげようという意識で立ち上がり入った。結果的に90分で試合決着出来なかったがPK戦という形で勝てて次につなげられたのはトーナメントを戦う上でとても良かった。(PKストップについて)PK戦になった時点で絶対に勝ってやるという気持ちで挑んで、結果的に仲間信じて一本止められたので110分戦ってくれたみんなに最後あのPKストップで勝利に導けたのは良かった。(準々決勝に向けて)変わらず、一戦必勝ということで目の前の試合を必ず勝つ。そして、次につなげてアミノバイタルカップ優勝、全国大会出場というのを目標に仲間のためにもしっかり次につなげていきたい。
TEXT=友寄慈温