Article

記事


2021.07.15
サッカー

[男子サッカー]アミノバイタルカップ 2部首位の東国大下し初戦突破!

『「アミノバイタル®」カップ 2021 第10回関東大学サッカートーナメント大会』1回戦

7月10日(土)会場非公表


東洋大3-1東国大



〈得点者〉(アシスト)

48分 横山(山下)

93分 神山(高柳)


〈出場メンバー〉

▽G K

青木祐太(国4=狭山ヶ丘)


▽D F

田頭亮太(国2=東福岡)

高橋亮(国3=FC東京U-18)→80分 神山京右(国4=横浜Y)

中村勇太(国4=鹿島Y)→91分 本間洋平(国2=札幌U-18)

大森大地(国4=帝京大可児)→85分 押久保汐音(国3=新潟U‐18)


▽M F

横山塁(国4=FC東京U-18)→72分 高柳郁弥(国3=大宮Y)

山下勇希(国4=昌平)

瀬畠義成(国3=JFAアカデミー)→72分 平川孟人(国4=市立船橋)

梅津凌岳(国4=京都橘)


▽F W

前田泰良(国3=鹿島Y)

佐々木銀士(国3=青森山田)


神山の追加点に沸く東洋大



同点弾を放った横山


(写真提供:東洋大学体育会サッカー部)



※掲載が遅れてしまい、申し訳ございません。


 「アミノバイタル®」カップ 2021 第10回関東大学サッカートーナメント大会1回戦。相手はリーグ戦で現在2部首位を走る東国大。東洋大は前半に先制点を許したものの、怯むことなく延長含めて3得点を返し、見事初戦を勝ち抜いた。


 「同じ相手に負けられない」。横山、神山のこの言葉はチームの総意であったに違いない。前回の東国戦で0-2という悔しい敗北を経験したということもあるが、何よりここのところ勝ちから遠ざかっている東洋大としては、なんとしても勝利を掴みたい一戦。

 

 前半開始24分、東洋大に暗雲が立ち込める。相手C Kから放たれたボールは一旦クロスバーに弾かれたものの、間もなくヘディングで押し込まれ先制点を奪われてしまう。しかしこれには東洋大も黙っていない。37分、右サイドで山下からの的確な配給を受けた横山が相手を寄せつけないドリブルでゴール前まで。相手G Kが止めにかかるもそれすらも突破し、見事同点に追いついた。


 後半、立ち上がりから積極的に攻め込む東洋大。52分、相手G Kのこぼれ球に反応した大森がシュートを放つもこれは相手D Fによりカット。続け様に前田がゴールを狙うが相手G Kに阻まれる。さらに87分には押久保のクロスを受けた高柳がダイレクトシュートで決めにいくが、ボールは惜しくもクロスバー直撃。幾度となくチャンスを狙い続けた東洋大であったが、さらなる得点にはこぎつけず、同点のまま試合は延長戦へともつれ込んだ。


 延長前半、炎天下の中で選手たちの体力も削られていく中、試合を動かしたのは東洋大だった。93分、C Kのチャンスを獲得するとキッカーは高柳。ボールは高めの放物線を描くと、これに神山が頭で合わせゴールへと突き刺す。グラウンドはしばし選手たちの歓声に包まれた。さらにその間際96分、再びC Kのチャンスから放たれたボールは相手選手に捉えられたものの、幸運にもオウンゴールに。続く延長後半も疲れを感じさせないプレーで戦い抜いた東洋大は点差を維持したままゲームを終え、前回の借りを返す形で快勝を遂げた。


 上位の相手から奪い取ることのできた久々の一勝。しかしここで勝利に酔いしれないのが東洋大の凄みでもある。全国への切符を手にするためには来る連戦を勝ち抜かなければならない。東洋大は持ち前の「チャレンジャー精神」で、どんな相手にも臆することなく戦っていくことだろう。今後ともチームの躍進に目が離せない。



※感染症拡大予防のため、現地での取材は行わず映像をもとに作成しています。


◼︎コメント

・井上監督

対戦相手が現時点で2部リーグの1位を走っている東京国際大学さんということで、前回の対戦0−2で負けている相手だったので、なんとかその相手に勝って2回戦に進出しようというのは今日選手たちと話をしながら試合に挑んだ。昨日までの天候と打って変わって、気温も湿度もかなり高い中での消耗戦だった。両チームともに足をつる選手が続出して、我々も交代枠5枚を全て使い切るような試合展開になって。前半セットプレーから失点し、その後前半の内に1-1に追いつけたが、前半残念ながらシュート2本で終わっていたので、もう少し攻撃のところでしっかりボールを握る時間、またはシュートの数を増やせなきゃいけなかったなと思う。後半はどちらかというとそこの部分を修正できて、シュートまでの回数も多かったが、残念ながら90分以内の中では得点を挙げることができなかった。10分の前後半の延長に入ったが、その前半でコーナーキックから2点取れたので、その部分は我々が改善しなければいけない部分で挙げていたところなので、セットプレーで点が取れたことはよかった。(次節へ向けて)(明治大学とは)これまでも練習試合等で試合をさせていただいていて、非常に強度が高く、もちろん選手個々の能力も高いチーム。当然我々チャレンジャーの立場であり、そんなに恐れることなく失うものはない。いろんなチャレンジができる試合にしたいと思う。


・横山(国4=FC東京U‐18)

東国にはリーグ戦0-2で負けているので、同じ相手に2回負けられないという状況でしっかり勝てたということはよかった。(自身の得点シーンについて)山下が横にドリブルした時俺がしっかり裏狙うっていうのは二人で共有していたことなので、相手も自分の抜け出しについてこなかったので、ファーストタッチでしっかり相手の前に入って、セカンドタッチは流れてしまったが、運よく自分の前に転がってきたのでそれを流し込むだけだった。(次節へ向けて)自分が点をとったりアシストしたりすることでチームに勢いを、今日みたいに与えられるように頑張りたい。


・神山(国4=横浜Y)

リーグ戦で東国さんには負けていたので、同じ相手に負けられないという気持ちでスタートして、最初前半とかはあまりよくない展開が続いていたが、だんだん立て直して、最後勝利につなげることができてよかった。(自身の得点シーンについて)みんな暑い中戦っていて、途中から入った選手が勢いを与えなきゃいけないと思っていた。そこで自分が点をとって勝利に貢献できたのはよかった。(次節へ向けて)明治大学さんは大学サッカー界でも一、二を争う強豪だと思うが、自分たちはチャレンジャー精神で失うものは何もないと思うので、勝ちにいきたい。



TEXT=松本考史