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2021年度第45回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント 準決勝
9月3日(金)会場非公表
東洋大2-1山学大
<得点者>
66分 高柳郁弥
97分 山下勇希
〈出場メンバー〉
▽GK
青木祐太(国4=狭山ヶ丘)
▽DF
田頭亮太(国2=東福岡)
神山京右(国4=横浜FC・Y)
中村勇太(国4=鹿島Y)
大森大地(国4=帝京大可児)→81分 押久保汐音(国2=新潟U-18)
▽MF
高柳郁弥(国3=大宮Y)→109分 高橋亮(国3=東京U -18)
山下勇希(国4=昌平)
瀬畠義成(国3=JFAアカデミー)
梅津凌岳(国4=京都橘)→56分 飯澤良介(国4=横浜FC・Y)
前田泰良(国3=鹿島Y)→85分 本間洋平(国2=新潟U-18)
▽FW
佐々木銀士(国3=青森山田)→94分 小林粋(国4=大宮Y)
チームを決勝へと導くゴールを決めた山下
主将としてチームをけん引した神山
(写真提供:東洋大学体育会サッカー部)
2021年度第45回総理大臣杯全日本大学サッカートーナメント準決勝の相手は山学大。先制点を許すが高柳の同点ゴール、山下の逆転弾で悲願の初優勝まであと一つとなった。
東洋大の攻撃から始まった準決勝、最初のチャンスは1分CKを獲得するが相手に弾かれる。ボールを回しながら相手の出方を伺い、攻撃を仕掛ける東洋大。対する相手は、縦に早い攻撃を仕掛けるが東洋大DF陣の冷静な対応。11分には、神山から左サイドのスペースに走り込んだ梅津凌にパスがつながりクロスを上げ攻撃を展開していく。15分、大森から梅津凌とつなぎクロスを上げるが相手にブロックされる。その跳ね返りを大森がシュートを狙うが相手GKに止められる。前半残りわずかから相手にシュートされる場面が増え始めるが、東洋大も相手陣地まで攻め込む。試合が動いたのは43分、一度はポストに弾かれたボールを押し込まれ先制点を許す展開に。1点ビハインドで前半を終える。
早い時間で追いつきたい東洋大、雨足が強まりピッチが滑るなか前田泰や佐々木にボールをあてゴールを狙う。54分、左サイドでファウルをもらいFKを獲得するが得点には至らない。63分、田頭の右足のクロスに佐々木がゴールを狙うが枠を捉えきれない。66分、山下のループパスに高柳がゴールに流し込み同点に追いつく。75分、高柳から前田泰が右足を振り抜くがポストに弾かれ逆転ならず。後半終了間際に相手にシュートを打たれるがGK青木のスーパーセーブでチームを救う。
90分では決着がつかず試合は延長戦へ。待望の逆転弾が生まれたのは96分、田頭のグラウンダー性のクロスに山下がゴール隅に決める。相手が攻撃を強めるなかチーム全員で守りきった東洋大は決勝進出を決めた。
先制を許したなかで迎えた後半、高柳のゴールで同点に追いつき、延長戦で山下の逆転弾で初の決勝進出、日本一へ王手となった東洋大。激闘を終え井上監督は「チームの成長したところが見れた」と振り返る。初の日本一に向けて山下は「相手に臆することなく戦うことで初の日本一を取りたい」と意気込んだ。チャレンジャー精神で日本一をつかみ取る東洋大に期待したい。
※感染症拡大予防のため、現地での取材を行わず映像をもとに作成しています。
■コメント
・井上監督
中1日ということもあったが、相手は特徴ある攻撃をしてきたので、それに対して少し受け身な時間帯が多かった。前半残りわずかのところで自分たちのミスから失点して、前半は良い形では終われなかった。そこの戦い方、ゲームの運び方に関しては指摘したが残りの時間でどう追いついて、どう逆転するかということにフォーカスして戦いましょうということで、同点に追いついてからは勢いも出たし、良かった。90分で試合を決めれなかったので20分の延長を戦ってかなり疲弊した。厳しいコンディションの中で2点目が取れて勝ちきれたこと、0-1からしっかり取り返せたというところはこのチームの成長したところが見れた。(決勝戦、法大戦に向けて)今日も4-0で勝ったと聞いたので1部の強豪が相手になる訳なので我々は初めての決勝進出ということ、2部のチームということでどれだけチャレンジ出来るかなと思っている。
・神山(国4=横浜FC・Y)
入り方としては相手が前半勢い持ってくるというのはわかっていたので、まずは入り集中していこうと話していた。前半終了間際に失点してしまい、終了間際の締め方は良くなかった。そこから、盛り返して最終的に勝って決勝に進むことが出来たのは良かった。(リードされた状況だったがキャプテンとして心がけたことは)失点してしまったことはもう終わったことでしょうがないので1点ずつ返そうというところは共有していた。(決勝戦に向けて)決勝も自分たちのサッカーしてチャレンジャー精神で優勝をつかみとれるように頑張りたい。
・山下(国4=昌平)
今大会無失点で来たなかで前半の終わりの時間帯に失点したことですごく難しい展開になったがそこで自分たちが崩れずに後半で1点取り返し、延長戦で勝ち越し点取ることが出来て、自分たちの成長も感じれたし次につなげる良い試合だった。(1ゴール1アシストについて)今年に入ってすごく数字という部分にこだわってきていたなかで、少しずつではあるが数字という部分で周りに評価されるところまで来ていると思うのですそこは継続して続けられたらなと思う。(決勝戦に向けて)法政大ということで関東1部でとても強い相手だが自分たちらしさを出して、相手に臆することなく戦うことで初の日本一を取りたい。
TEXT=友寄慈温