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第8回法政大学競技会
5月6日(水)法政大学陸上競技場
男子5000m
2組
15着 小柳 15'23"39
16着 松平 15'39"21
男子3000m障害
2組
1着 横山 9'07"93
3着 成瀬 9'08"55
7着 力石 9'17"48
15着 湯田 9'26"13
横山は中距離で磨いたスピードを生かしA標準を突破した
積極的な走りで手応えを感じた成瀬
3000m障害の関東インカレ(以下、関カレ)最終選考と位置付けられた今レース。横山(済2・札幌山の手)が目標タイムの9分08秒を突破し、成瀬(済3・豊川工)もまた終始トップをひた走りA標準まであと一歩と迫った。昨年の関カレでは長距離種目の中で唯一入賞者を出すことができなかったが、好成績へ期待を持てる内容となった。
成瀬はスタート直後から先頭に立ちハイペースを刻む。後方からのレースとなった先週の平国大競技会での位置取りを反省し、自らプランを考えていた。その走りを谷川コーチも「A標準を切りたい気持ちが伝わってきた」と評価。課題となる障害の越え方を改善することができれば、8分台も見えてくるだろう。
一方横山は、先月の五大学対校戦で渡邊一(ラ4・九州学院)の大会新ペースに付いていったが後半失速。その経験から、今回は中ほどから徐々に順位を上げる得意の展開を繰り広げた。 これまで1500mに取り組んできたこともあり、ラストはキレのあるスパートで1位を奪取する。冷静な試合運びと培ってきた力を存分に生かしたレースとなった。
横山は関カレに向けて「チームに少しでも貢献できるよう頑張りたい」と意気込んだ。昨年もこの記録会で関カレメンバー入りを果たしたが、今年はそのとき成し得なかったA標準を突破し、この1年間中距離を中心にレースを積んできたことが確かな成長へつながっていることを感じさせた。これは新戦力の台頭を目指すチームにとって明るい兆しの現れである。3000m障害では、昨年以上の結果を出してくれるに違いない。
■コメント
・谷川コーチ
関カレA標準を一人でも切ることが目標だったので、横山が切れて目標は達成できた。レースとしては成瀬が積極的で「A標準を切りたい」という気持ちも伝わってきたので、内容としても良かったのかなと。昨年はもう一つだったので、今年は一人でも多く決勝に進んでもらいたい。(5000mについては)松平は手術をして4年目で初レースだったので、まずは走り切ることが目標だった。小柳も故障が長引いて今季初レースだったので、できれば15分を切ってほしかったが、次に生かせられるかが課題だと思う。(関カレに向けて)短距離に頼るのでなく、長距離も全種目入賞を目標に一人でも表彰台に上れるように。あとはトラックシーズンも順調にきてるので、この流れを関カレ以降も持続させるためにしっかり成績を残したい。
・成瀬(済3・豊川工)
8分台と最低でもA標準突破を目標としていた。先週の平国大では後ろからでレースをつかめなかったので、今日は最初からいこうと思ってその通りの走りができて良かった。ギリギリで9分08秒を切れなかったのは自分の甘いところ。まだまだ障害を越えるのが高校時代と比べてもへたなので、これから練習していかなければと思った。あとは体調を万全にして臨みたい。(関カレに向けて)決勝に進んで8位入賞を目指していきたい。
・横山(済2・札幌山の手)
監督からも言われていたが、A標準を切ることを目標としていた。五大学では前半(渡邊)一磨さんのハイペースに付いていったが、スタミナ不足もあり後半失速してしまった。それを考え、前半は抑えてラストしっかり上げることをレースプランとしていた。(1500mを走ってきた経験が生きた部分は)1500mはレース展開が速いので、3障の入りを速いと感じなかったりラストスパートもかけられたので、スピードが生きてるなと感じた。昨年は全然走れなかったので、今年はその反省を生かしてチームに少しでも貢献できるよう頑張りたい。
TEXT/PHOTO=石田佳菜子