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第95回関東大学サッカーリーグ戦(後期)2部第16節 東洋大vs神大
9月18日(土) 非公開
東洋大2-0神奈川大
<得点者>
65分 高柳郁弥
72分 室井彗佑
<出場メンバー>
▽GK
青木祐太 (国4=狭山ヶ丘)
▽DF
中村勇太 (国4=鹿島Y)
田頭亮太 (国2=東福岡)→77分 高橋亮 (国3=FC東京U-18)
大森大地 (国4=帝京大可児)
平川孟人(国4=市立船橋)
▽MF
横山塁 (国4=FC東京U-18)
梅津凌岳 (国4=京都橘)→64分 高柳郁弥 (国3=大宮Y)
山下勇希 (国4=昌平)→83分 鍵山慶司 (国4=青森山田)
瀬畠義成 (国3=JFAアカデミー)→73分 神山京右 (国4=横浜FC・Y)
▽FW
佐々木銀士 (国3=青森山田)→45分 前田泰良 (国3=鹿島Y)
室井彗佑 (国3=前橋育英)
抜群のコンビネーションを見せた室井と高柳
終盤チームのピンチを救った神山
(写真提供:東洋大学体育会サッカー部)
関東大学サッカーリーグ2部(以下リーグ戦)第16節。前半は雨のピッチに苦戦するが、後半の高柳の2戦連発弾、室井のゴールで連勝。着実に勝ち点3を積み重ね首位東京国際大学を追う。
前節東学大を5点差で圧倒し勢いに乗る中での神大戦。序盤、東洋大は激しい雨によるピッチコンディションの悪さもあり上手くボールを収めることができず、神大に攻め込まれいくつか危険な場面を創られてしまう。しかし、17分の梅津とのワンツーから横山のダブルタッチで相手をかわし惜しいシュートを放った場面から試合の流れが東洋大に傾き始める。その直後の19分、中盤で相手のスローインをカットした室井がそのまま持ち上がりゴール前で並走していた梅津にループでパスを出し、梅津がサイドにいた横山へパス、そして横山がクロスを上げるがエリア内の選手とはうまく合わなかった。連続してチャンスを作った東洋大は横山を中心とした攻撃で何度かチャンスを作るがゴールにはつながらず、前半を0ー0で折り返す。
後半に入り、再び神大が右サイドを使いながら攻勢をかけるが、左サイドバックの大森の体を張った守りを中心に無失点で切り抜ける。東洋大は後半中盤になるにつれて試合の主導権を握ると、64分、室井がサイドでボールを受け、静止状態から縦に相手を突破し、エリア内に突入しシュート、そのこぼれ球を梅津凌との交代で入った高柳が詰めて、東洋大が先制する。高柳は「点を取ることとチームに勢いを付けるプレーをしたい」と交代の際に思っていた心境通りのプレーで東洋大に勢いをもたらせた。その後の72分にも自軍からの横山のロングフィードにいち早く抜け出した高柳は飛び出してきたキーパーをかわし、決定的なシュートを放つが相手DFに弾かれてしまう。しかしそのこぼれ球を室井が詰め2-0、東洋大に勝利を大きく引き寄せる1点となった。試合終盤の88分、相手からのフリーでのクロス、89分のコーナーとヒヤリとする場面もあったが、神山がクリアし安定した守りを見せる。そのまま試合は終了し2-0でリーグ戦連勝を果たした。
台風も迫っていた激しい雨の中でも東洋大イレブンは確実に試合を決めきる攻撃とぬかるんだピッチでも当たり負けしない堅い守備で勝利を手にした。そして試合後に室井選手に高柳選手とのコンビプレーについて質問した際の「高柳選手とは普段から仲が良いのでお互いに点を取れてよかった」とのコメントからもチーム内の仲の良さが伺える。次は延期となっていた産能大との試合、プレーと精神面共に一丸となりリーグ戦3連勝を目指す。
※感染症拡大予防のため、現地での取材は行わず映像をもとに作成しています。
■コメント
・井上監督
台風の影響で天候、グラウンド状況がある程度悪いという想定の中でどのような戦い方をしなければいけないかという話をした上で試合をスタートしたが、相手のやりたいことをできる試合をやってしまったと前半評。ハーフタイムで前半の課題点に修正を加えて迎えた後半では自分たちの狙いを出せた展開から得点を取れてその部分は良かったと後半を振り返る。(交代で入った高柳選手にはどのような指示や言葉をかけたか)彼は先週の試合まで総理大臣杯も含めて出続けてることもあり、休ませる狙いもあって途中出場にした。攻守に渡っての貢献度が高い選手でその中でも得点に関わっていけるのが彼の長所なのでそれを左サイドでどのように生かせるかという狙いを話し、その通りの形で、得点とアシストをしてくれたので彼の活躍には非常に満足している。(次節に向けて)ここから水曜日、週末と4連戦が入ってくるのでその中で勝ち点を積み重ねていけるように、(産能大は)非常に特徴のあるチームなのでチームとしてそれらをいかに抑えながら自分たちの方が試合を進めていけるかを準備して試合に臨みたい。
・高柳選手(国3=大宮Y)
ここから連戦が続く中でしっかりと無失点かつ得点を決めて勝つことができて良かったと振り返る。(途中出場の際の心境はどのようなものだったか)0対0の状況で出てたので、点を取ることとチームに勢いを与えるプレーを心がけて試合に臨んだ。(次節に向けて)産能大との試合は間が短く、その後も試合が続くので、いい準備をして全試合勝ち切れるように頑張りたい。
・室井選手(国3=前橋育英)
しっかり勝ち点3が必要な試合な中で、前半は難しい試合にはなったが後半はリズムを作り直して東洋のサッカーができた中で勝ちに繋がった、と振り返る。(高柳選手とのコンビネーションは普段から練習していたのか)普段から高柳選手とは仲が良いので、お互いに点を取るプレーをできて良かった。(次節に向けて)上位に行くには勝ち点3が絶対なので産能大との試合は難しくなると思うが、東洋のサッカーをすれば負けることはないと思うのでしっかり勝ち点3を取れる準備をしたい。
[次節試合予定]
第95回関東大学サッカーリーグ(後期)2部第14節
9月22日(水)vs産能大 16:00 キックオフ
※無観客試合となります。
TEXT=髙橋生沙矢