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東都大学野球秋季2部リーグ戦・拓大1回戦
9月28日(火) 等々力球場
●東洋大1-4拓大
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
東洋大 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 |
拓大 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 1 | 0 | × | 4 |
細野、●一條(1敗)、渡邊、松澤、野澤、羽田野ー後藤聖
・打者成績
打順 | 守備 | 名前 | 打 | 安 | 点 |
1 | (指) | 松本渉(営3=龍谷大平安) | 4 | 1 | 1 |
2 | (中) | 橋本吏(総2=花咲徳栄) | 2 | 0 | 0 |
打 | 宮本(総2=大阪桐蔭) | 1 | 0 | 0 | |
中 | 左向(営3=智弁学園) | 0 | 0 | 0 | |
3 | (右) | 佐々木(営4=帝京) | 4 | 0 | 0 |
4 | (一) | 小口(法3=智弁学園) | 4 | 0 | 0 |
5 | (左) | 矢吹(総3=聖光学院) | 4 | 1 | 0 |
6 | (遊) | 木村(総4=霞ヶ浦) | 3 | 0 | 0 |
7 | (二) | 石上泰(営2=徳島商業) | 4 | 1 | 0 |
8 | (三) | 加藤響(総2=東海大相模) | 1 | 1 | 0 |
9 | (捕) | 後藤聖(法2=京都学園) | 2 | 2 | 0 |
計 | 29 | 6 | 1 |
・投手成績
名前 | 回 | 球数 | 安 | 四死球 | 三振 | 失 | 責 |
細野(総2=東亜学園) | 2 | 33 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 |
一條(総1=常総学院) | 2 | 32 | 5 | 1 | 1 | 3 | 3 |
渡邊(総3=報徳学園) | 1 | 15 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 |
松澤(営3=帝京) | 1 | 10 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 |
野澤(総2=龍谷大平安) | 1 | 18 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 |
羽田野(法3=汎愛) | 1 | 25 | 0 | 3 | 2 | 0 | 0 |
リーグ戦初登板の一條
満塁でチャンスを逃し肩を落とす佐々木
(写真提供:東都ベースボールWeb)
2部降格後初めてのリーグ戦、相手は初対決の拓大。三回に先制するも、四回に一條(総1=常総学院)が捕まり3失点。打線がつながらず追加点がないまま逆転負けを喫した。
三回、加藤響(総1=東海大相模)が出塁すると後藤聖(法2=京都学園)の犠打、松本渉(営3=龍谷大平安)の適時打で1点先制。ベンチからは笑みがこぼれた。
先発の細野(総2=東亜学園)は2回を無失点に抑え、三回から一條にバトンタッチ。この日リーグ戦初登板となった一條は、ピンチを招くが野手の好プレーに助けられ、この回を無失点に抑えた。ピンチを免れた一條だったが、四回、東都の洗礼を受ける。拓大打線に連打を浴び、さらに四球を与え満塁に。拓大の勢いを止められず、適時打を放たれ一挙3失点。リーグ戦初登板は苦い思い出となった。
打線は2点ビハインドで迎えた五回もチャンスを生かせない。石上泰(営2=徳島商業)が出塁し、盗塁も成功。ところが、加藤響の左安打の間に本塁を狙うもタッチアウトに。好機を逃してしまったが、後藤聖、橋本吏(総2=花咲徳栄)が次々と出塁し2死満塁のチャンスに打席に立ったのは佐々木(営4=帝京)。しかし、主将の一打はセカンドゴロに倒れた。大逆転の夢は絶たれ、三塁にいた加藤響は悔しそうに天を仰いだ。
今回は投手の継投が目立った。五回には復活を果たした渡邊(総3=報徳学園)、六回に松澤(営3=帝京)が登板し無失点。続く七回、昨秋以来の登板となった野澤(総2=龍谷大平安)は走者一塁の状態でラインギリギリに転がる内野安打と適時打で拓大に攻められ、貴重な追加点を許し、復帰初戦は悔しい結果に。八回に六番手で登板した羽田野(法3=汎愛)は連続四球に暴投が絡み満塁に追い込まれるものの、なんとか苦境を乗り切った。
一方、攻撃は六回から打線がつながらず追加点は無し。3点ビハインドで迎えた八、九回も三者凡退で抑えられ敗北。秋季リーグ戦初戦は黒星スタートとなった。
活動停止期間を経てオープン戦一試合から挑んだ試合だった。プロ志望届を提出したものの、この日無安打の木村(総4=霞ヶ浦)は「今すぐにでも帰って練習したい」と悔しさを滲ませた。一方で新星、一條の登場や渡邊、野澤が復活の兆しを見せた。
東洋大はまだ暗闇の中だ。秋季リーグ戦はまだ始まったばかり、ここからどの様に巻き返せるか。久しぶりに彼らの笑顔を見たい。
■コメント
・木村(総4=霞ヶ浦)
(大変でしたね)大変な状況なのはどこのチームも一緒だと思うので、開幕がこの日っていうのはわかっていて、それに向かって自分たちは準備してきたので、その中でこういう試合になったっていうのはその状況にしても悔しい。(実戦感覚という部分は)チームとしては実戦練習を毎日のように行っていたので対相手っていう難しさの方が今日はあった。やっぱり相手も勝とうと思ってやって来ていて、抑えようと投げてきているのでそこは自分のチームとの練習の中とちょっと違いは感じました。(コンディションは)身体の状態は悪いところはないので体調はいいんですけど、調子が決していい状態ではないですけど、自分としてはプロ志望届を出させていただいたのでそこは言い訳せずにやっていきたい。やっぱり難しいこと言ってられないので、今すぐにでも帰って練習したいなという感じです。(ドラフト会議までに何かアピールを)自分としては守備を評価してもらう選手だと思うので、今日は自分の持ち味っていうのが守備の面でも出せなかったのでそこを見てもらうためにはもうちょっと足を動かしたり、自分で工夫することが必要かなと。(活動停止期間は)練習したかったんですけど、させてもらえなかったので、自分の体調という面だけを気を使ってやっていくしかなかったです。ストレッチ体幹などは行っていたんですけど、やっぱり練習不足は否めなくて、でもそこは言い訳はできないので。
TEXT=ペリッジ 琴マーガレット