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2021.10.12
サッカー

[男子サッカー] 度重なる決定機を決めきれず、立大とスコアレスドロー

第95回関東大学サッカーリーグ戦(後期)2部第18節 東洋大vs立教大


9月18日(土) 非公開




東洋大0-0立教大




<出場メンバー> 


▽GK

青木祐太 (国4=狭山ヶ丘)


▽DF

神山京右 (国4=横浜FC・Y)→87分 高橋亮 (国3=FC東京U-18)   

田頭亮太 (国2=東福岡)

大森大地 (国4=帝京大可児)

平川孟人(国4=市立船橋)


▽MF

横山塁 (国4=FC東京U-18)

梅津凌岳 (国4=京都橘)→61分 高柳郁弥 (国3=大宮Y) 

山下勇希 (国4=昌平)

瀬畠義成 (国3=JFAアカデミー)


▽FW

佐々木銀士 (国3=青森山田)

前田泰良 (国3=鹿島Y)


                                   味方にコーチングをするキャプテン神山

                  

                  

試合終了後引き分けを悔しがる選手達


                           

                                        (写真提供:東洋大学体育会サッカー部) 



※掲載が遅れてしまい申し訳ございません。 


 関東大学サッカーリーグ2部(以下リーグ戦)第18節。 前節、専修大を破り、再び連勝街道に乗りたい東洋大学の相手は立大。試合の主導権を握り、いくつかの決定機を作るが、立大の堅い守備の前にあと一歩のところでゴールを割ることができず、手痛い引き分けとなった。





 延期になっていた専修大との試合を制し、このまま首位を狙うためにも勝ちが欲しい東洋大の今節の相手は立大。序盤、東洋大は相手の激しい当たり故にセカンドボールを上手く拾えず、加えてパスミスが目立ち、攻めにつなげられない苦しい立ち上がり。しかし6分、段々とセカンドボールを拾えるようになってきた東洋大は、佐々木が相手のトラップミスしたボールを拾い前田泰にバックパス。佐々木からの落としを受けた前田泰は右サイドのオフサイドラインギリギリを相手DFと並走していた横山にスルーパス、キーパーと一対一を迎え、シュートフェイントでキーパーの態勢を崩してシュートを放つが、吹かしてしまう。決定機を作り、徐々に試合の主導権を握っていこうとするが、10分、相手ボールのコーナーキックのピンチはしっかりと空中戦を制してクリアするものの、その直後に相手DFから送られたヘディングでのロングパスの対応でミスが起き、東洋大ゴール付近で相手FWにボールを持たれてしまう。しかし、このピンチは上手く距離を取りつつスペースを与えすぎないディフェンスで相手FWが焦って上げたクロスをキーパー青木がガッチリキャッチして守り切った。一瞬ヒヤリとしたものの、ピンチを守り切った東洋大は先ほどまでとは一転、細かくパスをつなぐポゼッションで立大の守備を崩していく。そして15分、相手のクリアボールを瀬畠がヘディングでつなぎ、そのボールを受けた前田泰が梅津凌にボールを落とし、梅津凌が少し持ってから、前田泰にリターンパス。そのまま前田泰がペナルティエリア外からミドルシュートを狙うもキーパーにキャッチされてしまう。前半はその後も中盤から終盤にかけて、17分の横山のフリーキックからヘディングでチャンスになったシーン、29分の左サイドからの山下の長いサイドチェンジに横山が反応し受けたボールを田頭にパス、そこから前田泰とのワンツーでゴールに迫ったシーンなど惜しい場面をいくつも作るが、ゴールを割れずに前半を終了する。





 0-0で迎えた後半も東洋大はしっかりとボールを握った安定した入りで立大陣内に攻め込む。50分、コーナーキックから横山のヘディングでゴールを狙うが、相手DFの守りもありキーパーに防がれてしまう。このままゴールを割るのも時間の問題かと思われたが、53分、相手DFのロングパスがゴール前の相手FWに届いてしまい、そのボールをヘディングでもう一人の走りこんでいた相手FWに落とされキーパーと一対一のピンチ。ここは青木がセーブし、そのこぼれ球をキーパーのいないゴールに詰められるが、神山が体を張ったブロックでゴールを割らせない。「相手の足の振りや雰囲気から飛んでくるコースは予測できた」と後に神山が語った素晴らしい守りを披露した。決定的なピンチを防いだ東洋大は勢いに乗り更に攻める。63分にはコーナーから平川がヘッドでゴールを狙うが、惜しくも枠を逸れた。それに加えて、72分にも、自軍からパスをつないでいき、大森と61分に交代で入った高柳のワンツーから大森が仕掛け、佐々木に一旦ボールを預けた後、そのボールをゴール前に走りこんだ大森にループでパスを送り、シュートを放つが、ここも相手DFのスライディングに阻まれ得点ならず。いくつかの決定機を決めきることが出来なかった東洋大は、試合を支配したにも関わらず、引き分けに終わってしまった。




 勝ち点3を積み重ねて首位との差を縮めたかった試合で悔しい勝ち点1となってしまった東洋大イレブン。前田泰は「最後の部分でトラップミスがあったり、パスが合わなかったりした。」と今後の改善点を語った。今季の試合は後4節、2部優勝と1部昇格を目指す東洋大の戦いをこれからも見守って行きたい。



※感染症拡大予防のため、現地での取材は行わず映像をもとに作成しています。 



■コメント 


・井上監督

延期になっていた試合を加えた5連戦の最終の試合の中では、チームとしては非常にハードワークをしたと思うが、残念ながら相手の分厚いディフェンスを最終的には崩すことが出来ず、勝ち点1に終わったという試合になったと試合を振り返る。(今日の試合で見えてきた課題はあるか)前半には決定機を2回作って、その後もセットプレーを含めて何度か得点のチャンスを作っているが、そこを決めきれなかったところは、課題というよりも改善点として挙げられると思う、相手も勝ち点を1つでも積み重ねたいという順位のチームなので、しっかり守ってくるだろうという予想の中で、崩せなかったのは課題として挙げられる。(次節に向けて) 次節は日体大とのゲームになるが、勝ち点の近いチームでもあり、昇格争いも非常に混沌としている中での直接対決と言ってもいいと思う。そこでしっかりと後4試合どの試合もトーナメントのゲームのように1つずつ勝ち上がっていくイメージで戦いたい。



・神山選手(国4=横浜FC・Y)

これから先、勝ち点を落とせない試合が続く中で連戦の最後の試合で、全員で勝ち点3を取りに行こうという話をしていて、チャンスもあった中でゼロに終わったのはポジティブな要素だが、勝ちきれなかったのはまだまだ自分たちの足りないところだと思うので、またここから残り4試合勝ち切って勝ち点を積み上げられるようにしたい、と振り返る。(53分のブロックのシーンでは相手のシュートコースを予測していたか)キーパーが出て、その後ゴールカバー入ろうというのはいつも考えていることなので、相手の雰囲気やシュートを打ちそうなところを予測してコースに入った。(次節に向けて)最初にも言った通り、勝ち点3を積み上げていくしかないので、またいい準備を一週間して、勝って次につなげたいと思う。



・前田泰選手(国3=鹿島Y)

今日は、連戦の中でも最後の試合と言うことで、連戦最後勝ちで終わろうとチームで意気込んでいたが、多くのチャンスを作りながら、中々決めきれず勝ち点2を落としてしまった、と振り返る。(点を取ることが出来なかった要因は何が考えられるか)シュートの質であったり、パスやトラップの質を含めて質が低かったのと、個人的にも多くのチャンスがあった中で決めきることが出来なかったのは、力不足であると同時にチームに申し訳なさも感じている。(次節に向けて) リーグ戦が終わったわけではなく、後4試合あるので、昇格をすることをしっかり目標とし、最終的にはリーグ戦優勝を目標として、全員でまた一つ一つの試合を全力で勝ち上がらなければいけないと思うので、応援してくれている方々に良い報告を届けられるように頑張っていきたいと思う。




TEXT=髙橋生沙矢