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東都大学野球秋季2部リーグ戦・立正大1回戦
10月12日(火) 等々力球場
○東洋大4-3立正大
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
東洋大 | 2 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 4 |
立正大 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 3 |
二塁打:矢吹(一回)、船曳(六回)
河北、野澤、一條、石上祐、○大宮(1勝)、羽田野、柿本ー山本翔
・打者成績
打順 | 守備 | 名前 | 打 | 安 | 点 |
1 | (二) | 石上泰(営2=徳島商業) | 4 | 2 | 1 |
2 | (中) | 橋本吏(総2=花咲徳栄) | 2 | 0 | 0 |
中 | 左向(営3=智弁学園) | 2 | 0 | 0 | |
3 | (右) | 佐々木(営4=帝京) | 5 | 1 | 0 |
4 | (指) | 水谷(営2=龍谷大平安) | 3 | 2 | 1 |
打指 | 上野(営3=浦和学院) | 1 | 0 | 0 | |
5 | (左) | 矢吹(総3=聖光学院) | 3 | 2 | 1 |
左 | 宮本(総2=大阪桐蔭) | 1 | 0 | 0 | |
6 | (一) | 船曳(総1=大阪桐蔭) | 2 | 1 | 0 |
走 | 松本渉(営3=龍谷大平安) | 0 | 0 | 0 | |
一 | 大髙(営2=常総学院) | 1 | 0 | 0 | |
7 | (三) | 加藤響(総1=東海大相模) | 2 | 0 | 0 |
打三 | 瀬川(総4=聖光学院) | 2 | 0 | 0 | |
8 | (遊) | 松本憲(営1=成田) | 4 | 0 | 0 |
9 | (捕) | 山本翔(営2=成田) | 4 | 0 | 0 |
計 | 36 | 8 | 3 |
・投手成績
名前 | 回 | 球数 | 安 | 四死球 | 三振 | 失 | 責 |
河北(営3=浦和学院) | 3 | 64 | 3 | 4 | 3 | 1 | 1 |
野澤(総2=龍谷大平安) | 1 1/3 | 30 | 0 | 2 | 3 | 0 | 0 |
一條(総1=常総学院) | 2/3 | 8 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 |
石上祐(法2=東洋大牛久) | 1 | 30 | 1 | 2 | 2 | 0 | 0 |
大宮(法4=鳥取城北) | 2 | 21 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 |
羽田野(法3=汎愛) | 1/3 | 28 | 0 | 4 | 1 | 1 | 0 |
柿本(営1=東洋大姫路) | 2/3 | 13 | 0 | 1 | 1 | 1 | 0 |
九回に四者連続四球を与えた羽田野
七回の石上泰の決死のヘッドスライディングがチームを救った
リーグ戦デビューは大ピンチの場面での登板だった柿本
(写真提供:東都ベースボールWeb)
先週からようやく輝きを取り戻し始めた東洋大の戦士たち。首位を目指す中、この日戦う相手は昨季同時に2部降格となった宿敵・立正大。上級生を欠いたオーダーが組まれたこの試合は弱めの霧雨から始まり、穏やかな状態が続いていたが、大荒れとなり息詰まるラストを迎えた。
初回から橋本吏(総2=花咲徳栄)が四球、盗塁で2塁まで到達すると、今季初スタメンで4番の水谷(営2=龍谷大平安)の内野安打で先制に成功。続く矢吹(総3=聖光学院)も右翼へと転がる適時二塁打で水谷が本塁へ帰還。好調な滑り出しを見せる。
二回には、松本憲(営1=成田)の打球処理で立正大が失策を重ねた結果、三塁まで足を進めることになり好機が転がり込む。このタイミングを逃すまいと石上泰(営2=徳島商業)が右適時打で3点目を奪う。七回にも石上泰、佐々木(営4=帝京)の出塁でチャンスを広げると、再び立正大の失策で石上泰が決死のヘッドスライディングで生還。さらに貴重な1点を追加した。
先発の河北(営3=浦和学院)は2回1失点。その後は霧雨が強弱をつけて吹き付けるように、野澤(総2=龍谷大平安)、一條(総1=常総学院)、石上祐(法2=東洋大牛久)、大宮(法4=鳥取城北)が時折ピンチを招くものの、立正大の流れをなんとかせき止め、東洋大が優勢のままラストイニングへ突入する。
東洋大サイドに勝利ムードが流れ始めた九回、恒例の羽田野(法3=汎愛)が登板。今季、四球の多さが目立つものの、相手の攻撃を阻んできた羽田野だったが、この日ついに右腕が乱気流に見舞われる。
九回1死から三者連続四球で満塁、そこに暴投が絡み、1点を与えてしまう。羽田野の四球地獄は止まらない。1死満塁の状態は変わらないまま、羽田野は申し訳なさそうにマウンドを降り、1点差の行方はリーグ戦初出場の1年の柿本(営1=東洋大姫路)に託された。
立正大の押せ押せムードが球場を覆った。不安そうな顔でマウンドに上がった柿本も四球を出し、さらに1点を献上。投手陣の大暴走に今季勝利を手にしていない立正大側は大盛り上がり。柿本は動揺の色を見せたが、最後に負けるわけにはいかない。次第に制球は安定し、空振り三振、最後は左飛で打ち取り、満塁のピンチをなんとか水際で食い止め、降り続いていた雨と共に試合を終わらせた。
下級生主体での打線で、最後は1年生が上級生を救う若手中心の試合となった。結果として、七回に相手の失策で得た1点が決勝点となり、東洋大は勝利を手に入れたが、天候不順も重なり四死球14を献上。投手陣の制球が定まらない中で得た勝利は、諦めない姿勢で勝ち取ったものだ。東洋ナインは春から確実に成長を遂げている。次回は開幕試合で惨敗し、現在全勝中の拓大。勝ち上がるしかない。
TEXT=宮谷美涼