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第95回関東大学サッカーリーグ戦(後期)2部第19節
10月10日(日) 会場非公表
東洋大1-2日体大
〈得点者〉(アシスト)
77分 大森(横山)
〈出場メンバー〉
▽GK
青木祐太(国4=狭山ヶ丘)
▽DF
高橋亮 (国3=FC東京U-18)→82分 平川孟人(国4=市立船橋)
神山京右(国4=横浜FC・Y)
大森大地(国4=帝京大可児)
田頭亮太(国2=東福岡)
▽MF
横山塁(国4=FC東京U-18)→96分 飯澤良介(国4=横浜 F C・Y)
山下勇希(国4=昌平)
瀬畠義成(国3=JFAアカデミー)74分 本間洋平(国2=札幌U-18)
高柳郁弥(国3=大宮Y)→64分 佐々木銀士(国3=青森山田)
▽FW
前田泰良(国3=鹿島Y)→88分 井上怜(国3=市立船橋)
室井彗佑(国3=前橋育英)
公式戦初ゴールを決めた大森
最後の最後まで得点を狙い続けた東洋イレブン
(写真提供:東洋大学体育会サッカー部)
※掲載が遅れてしまい、大変申し訳ございません。
関東大学サッカーリーグ戦(以下リーグ戦)第19節の相手は日体大。2部リーグ上位対決となる今節は、後半に相手のリードを許すとそのまま勢いを抑えきれず1―2。幾度となく決定機を演出した東洋大だったが、この試合で後期リーグ初黒星を喫(きっ)した。
前半、開始早々からチャンスをつくりだす。7分に自陣から大森のロングボールを受けた前田泰がゴール左横からシュート。また直後の10分には右サイドから横山のパスを室井がダイレクトで受けるとそのままゴールを狙う。25分、今度は右サイドからの前田泰のクロスに高柳が合わせるもこれもあと1歩でゴールを割れない。32分には高柳のスルーパスに山下が走り込んだが放たれたボールはゴール横をかすめた。何度も機会をつくった東洋大だったが最後まで決め切ることができず、前半をスコアレスで折り返す。
得点が欲しい後半だが早々に流れを奪われる。開始まもなくサイドからの突破を許すとそのまま失点。立ち上がりからいきなり出鼻をくじかれた。なんとしても追いつきたい東洋大は60分、C Kの場面から室井が頭で合わせ積極的に得点を狙っていく。だが迎えた75分、ペナルティエリアから相手に強烈なシュートを浴びせられ痛恨の2失点目を喫(きっ)した。しかし後がない東洋大もすかさず反撃。77分、F Kから横山のボールに大森がヘディングシュートで押し込むと見事公式戦初ゴールを決めた。残り時間でなんとか巻き返しを図りたい東洋大はその後も決定機を連発していく。83分には惜しくもポストに阻まれたが横山がゴール目の前からシュート。また93分、相手D Fを器用に交わし室井もシュートを放つがG Kに弾かれてしまった。ゲーム終了間際まで果敢に攻め続けた東洋大だったが、その執念虚しく1−2でホイッスル。チャンスをものにできず後期リーグ初の敗北を喫(きっ)した。
後期これまで負けなしできていた東洋大だったが相手の勢いを止められず、日体大に勝ち点を献上する形となった。井上監督は後半立ち上がりの失点に関して「まだまだ我々の弱い部分」と指摘する。リーグ戦は残すところあと3節。田頭が「昇格に向けて1つも落とせない」と語るように、東洋大は背水の陣で1部昇格へと向かう。
※感染症拡大予防のため、現地での取材は行わず映像をもとに作成しています。
◼︎コメント
・井上監督
日体大さんということで、前節0−2のゲームを最終的に終了間際に追いついて勢いのあるチームというのはわかっていたが、スタートから相手の勢いを受けてしまうという時間帯があった。それでも決定的な場面をつくられているという状況ではなかったが、後半の立ち上がり1分での失点がまだまだ我々の弱い部分だと思う。残り20分0−2の状況から攻めて1点を返して、もちろん同点に追いつけるチャンスもつくっているが、最終的には決めきれず1−2の敗戦。まだまだかなというゲームだった。シュートは相手よりもたくさん打っているが、それでも相手は半分のシュートでも2点とり、うちは倍のシュートを打っても1点しか取れていないところが課題としてあげられるかなと。(選手たちにはどのような指示を)前半2回決定機をつくってそれで点を取れなかったというのは、ある程度相手に持たれている時間があったとしても、狙い通りのチャンスはつくれている中で、そこはやはり決め切れると試合自体が自分たちのリズムとして展開していけるのかなという話をした。0−0の中で後半どういうふうに改善ができるかという戦術的なところをハーフタイムで、とくに攻撃のところの指示は出したが、残念ながら先に失点をしてしまって追いかけるような展開になってしまったので、後半の入り方というのは改善の余地がある。(次節へ向けて)リーグ戦は残り3節。近い順位のチームが勝ったり引き分けたりというふうに、順位は変わらずとも勝ち点の差が随分迫っている状況にあるので、勝ち点1を積み上げる、3を積み上げることによって順位は変わってくる。残り3戦、他力本願にならないで自分たちの力でまた昇格という目標を達成できる状況にはあるので、そこを突き詰めていきたい。
・大森(国4=帝京大可児)
前半からチャンスは何回かつくれたが、決め切ることができず後半に入った。最初の入りがよくなかったのもあって、早々に失点して流れを掴まれたことが敗因だったかなと思う。(自身のゴールシーンについては)ここの最初のチャンスで決められるか決められないかで試合の流れが変わると思ったので、何も考えずに突っ込んだ。(次節へ向けて)まだ上位はキープできているが、流れはあまりよくない。ここをしっかり勝ち切って、今年は強い東洋と思われるような3連戦にしたい。
・田頭(国2=東福岡)
前半はプレーが堅くてあまり自分たちらしいサッカーができなかった。後半開始早々に失点してしまって、試合の入りのところをミスってしまった。そこからなんとか盛り返そうとしたが、2失点目してしまって、そこからようやく自分たちらしいサッカーが段々でき始めてきたが、1点が遠くて負けてしまった。(試合中意識していたことは)2失点した後からになるが、そこから盛り返すことを意識して、みんなを奮い立たせるために声を出したり。チームがいい方向に向かっていけるようにプレーでも声でもできるように意識した。(次節へ向けて)もう昇格に向けて1つも落とせないので、またこの1週間で調整して必ず勝ちたい。
[次節試合予定]
第95回関東大学サッカーリーグ戦(後期)2部第20節
10月16日(日) vs東海大 会場非公表 16:30キックオフ
※ジェイネットTVまたは関東大学サッカー連盟公式Youtubeチャンネルにてライブ配信が予定されています。
TEXT=松本考史