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2021.10.29
サッカー

[男子サッカー]遠かったゴール、東海大にスコアレスドロー

第95回関東大学サッカーリーグ戦(後期)2部第20節 東洋大vs東海大


10月16日(土) 非公開




東洋大0-0東海大




<出場メンバー>


▽GK

青木祐太 (国4=狭山ヶ丘)


▽DF

神山京右 (国4=横浜FC・Y)   

田頭亮太 (国2=東福岡)

大森大地 (国4=帝京大可児)

中村勇太(国4=鹿島Y)


▽MF

横山塁 (国4=FC東京U-18)→66分 佐々木銀士(国3=青森山田) 

高柳郁弥 (国3=大宮Y)→88分 梅津凌岳 (国4=京都橘) 

山下勇希 (国4=昌平)

瀬畠義成 (国3=JFAアカデミー)


▽FW

室井彗佑(国3=前橋育英)

前田泰良 (国3=鹿島Y)

                                                          


                                                                   

攻守に渡りチームの要となった青木



                                             

 プレスをかける山下



                            (写真提供:東洋大学体育会サッカー部)


※掲載が遅れてしまい申し訳ございません。  


 関東大学サッカーリーグ戦2部(以下リーグ戦)第20節。前節日体大に敗れてしまった東洋大は目標の自力昇格のためにも、何とか勝っておきたい。しかし、今節の相手の東海大の激しい守りと決定機を逃したことで、点を挙げることが出来ずに0-0で試合を終えた。





 前節、リーグ戦5位の日体大との上位対決に敗れてしまった東洋大。来季の1部リーグへの自力昇格を狙うためにもなんとか勝利が欲しい東洋大の相手は東海大。前半、東洋大はキックオフのボールをキーパーに戻し、ロングキックから攻撃開始。素早く相手にプレスをかけ、更にセカンドボールもしっかりと拾うことで試合の入りを安定させる。前半6分、フリーキックからのボールを前田泰が拾い、反転しながら逆足にボールを移動させシュートを放つが、相手DFに弾かれてしまう。更にそのこぼれ球を高柳が詰めるが、枠を外れてしまう。8分にも、サイドにいた大森から高柳へスルーパスが通り、そのままの勢いで高柳がサイドからペナルティエリア内に突入するが、ここも相手DFにブロックされシュートを打たせてもらえない。攻撃で順調に攻める東洋大は11分の相手DFのロングフィードを青木が飛びながらパンチングで防いだシーンや17分の中盤からのパスを青木が飛び出してカットしたシーン、19分の大森が相手のトラップの乱れを予測してボールを奪ったシーンなど、守備でも安定した姿を見せる。21分、高柳が中盤で受けたボールを中央からサイドに走りこむ室井にパス、そこから室井がサイドを突破しクロスを上げるが誰にも会わずボールが流れてしまい、そのボールをまた拾った後、攻撃を仕掛けるが、最終的に高柳の出したスルーパスは相手GKに渡ってしまう。前半は26分にもあった青木のセーブなどを筆頭に攻守に渡って青木の活躍が光った。





 前半はお互いに点が取れずに終わった為、後半はこぼれ球を狙った激しいカウンターの応酬となった。まずは53分、田頭と横山ワンツーから田頭がシュートを放つが、相手GKに阻まれてしまう。その直後のコーナーでは、横山の蹴ったボールを相手DFが弾き、そのこぼれ球を山下が拾い、再び横山に渡すが、ここはトラップの直後を狙われ相手DFにボールを取られてしまう。一方の東海大もチャンスを作る。56分にサイドを突破し、中央にいるFWにクロスを上げるが上手く合わせられず枠外へ、東洋大としては助かった形となった。61分には、前線で上手くつながらなかったボールが自軍サイドまで流れてしまい、そのボールを拾った相手にクロスを上げられるが、神山が安定したクリアを見せ、危機を回避する。64分、中盤のスライディングの競り合いで奪いきれなかったボールを相手に拾われ、そこからゴール前に走りこんでいた相手に浮き球のパスが渡り青木と一対一に、これを青木がナイスセーブ。こぼれ球を相手が詰めてきたものの、それは枠からそれ、危機を脱した。76分、ピッチを広く使ってボールを回していき、最後は前田泰が出したパスから高柳がミドルシュートを放つが、シュートは大きく外れた。83分、中盤から出た浮き球のパスの落としを室井が受け、そのボールを中盤から走りこんできた選手に渡し、それをサイドにいる高柳にパス、そして高柳がクロスを上げるが、クロスが乱れゴールキックになってしまう。アディショナルタイムになっても点が取れない両チーム。東洋大は90+3分のフリーキックから合わせたシーンと90+5分にロングスローのシーンがあったが、どちらもゴールにつながらず、スコアレスドローで決着となった。




 日体大戦での負けで失った勝ち点3を取り戻すためにも勝ちたかったが、引き分けに終わってしまった東洋大イレブン。しかし、次節の関学大戦に勝てば2部昇格を大きく引き寄せることになるため絶対に勝っておきたい。あと2節、昇格に向けて東洋大は負けられない戦いへと臨むことになる。



※感染症拡大予防のため、現地での取材は行わず映像をもとに作成しています。 



■コメント 


・井上監督

東海大学さんはシンプルに前へ前へと展開してくるのはある程度想定していたが、90分間徹底してやってくるチームで、少し通常とは違う試合展開を余儀なくされ、相手と同じスタイルでやってしまった前半がもったいなかった。後半は少し戦術的にできる時間が増えたが、前後半共にシュートで終われてないことが多かったのが反省点。相手の攻撃を0で抑えて勝ち点1を取ったことは良かったが、我々にとって必要だったのは勝ち点3だったのでそこは残念。まだ試合の結果によって先週と同じ順位にいるので、あと残り2試合をきちっと戦って目標を達成したいと振り返る。(試合を終えて選手にどのような言葉をかけたか)今日は非常にバトルの多い試合展開となったので、戦うというところは試合を通して出来ていた。試合のクオリティーの点ではもう少しできたのではないかと話した。最後に、勝ち点1を積み上げられたことは良かったので、毎試合これから決勝戦のつもりで戦おうと声をかけた。(次節に向けて)次は関東学院大学さんで、今日も接戦をしながら点を取って試合をしてたので、そう簡単な試合にはならないと思うが、我々も昇格という目標に向けては落とせないゲームなので、今日の反省点を改善してしっかり勝ち点3を積み上げられるように準備したい。



・山下選手(国4=昌平) 

相手が東海大学さんですごく前半からロングボールを蹴ってきて、迫力のある攻撃だったが、それに対応してる部分といつも通りの自分たちのプレーが中々前半は出せなくて90分間通してあまりチャンスが作れなく、今日はどうしても落とせない一戦だったが、勝ち点2を落としてしまったのですごく悔しい試合となった。(試合の終盤になると相手が守りを堅めてきた感じがあったが、その部分にやりずらさはあったか)自分たちはどうしても一点が欲しかったが、中々向こう(東海大)の守備も堅くて、サイズもあって、崩し切ることが出来なかった。そこは今年だけではなく、去年出ていた選手の中でも課題の部分だったので、残り2試合でそこを改善していかないと1部昇格は厳しいと思うので練習でもそこを重点的にやっていきたい。(次節に向けて)残り2試合まだ自力で1部昇格できるチャンスがあり、今日は勝ち点1しか拾えなかったが、残り2試合は勝ち点3を拾っていかなければいかないので、チーム全体でビジョンを共有して結果を出していきたい。



・青木選手(国4=狭山ヶ丘) 

昇格するうえで何が何でも勝ち点3を取りたかった試合だったが、0-0という形で引き分けに終わって、無失点だったというところはポジティブにとらえたいが、勝ちきれなかったところで悔しい気持ちが残る試合となった。(今日の青木選手はペナルティエリア内から出た、繋ぎやクリアのシーンが目立ったが、チームで作戦などはあったのか)東海大学さんの特徴として、ロングボールを多用したチームと言うことは、チームとして認識したうえで戦っていたところもあるし、自分の特徴として、守備範囲の広さやアグレッシブさがあるので、チームとしての共通認識の戦い方と自分の特徴をマッチさせた中でのあのようなプレーとなった。(次節に向けて)自分達が目標としてる1部昇格に向けて、残り2試合絶対勝利が必要と言う中で、まず目の前の関東学院戦をどんな形でもいいので勝利するという強い気持ちを持って、全員で1週間いい準備をして来週に挑みたいと思っている。




TEXT=髙橋生沙矢