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2021.10.28
準硬式野球

[準硬式野球]敗色濃厚も最後まで闘志燃やし続けた筑波大2回戦 

令和3年度東都大学準硬式野球秋季リーグ戦・筑波大第2戦

10月25日(月)  朝霞中央公園球場

●東洋大6-13筑波大


イニングスコア


東洋大
筑波大13


二塁打:本多(八回)

三塁打:古源(三回)


黒岩(ラ2=板橋)、舩津(ラ2=高輪)-古源(社2=東亜学園)、井田優(文3=東北)


終始笑顔を絶やさなかった東洋大


終盤に2点適時二塁打を放った本多


三回、三塁打でチャンスをつくった古源


曇り空の下、行われた筑波大第2回戦。終始相手の攻撃を抑えきれず大差をつけられての完敗となったが、チームは最後まで戦う姿勢を崩さない不屈の精神を見せた。


 この日も初めにマウンドに立ったのは黒岩(ラ2=板橋)。先発の期待に応えるように初回を三者凡退に抑える好調な滑り出しを見せる。しかし二回に1死一、三塁のピンチを招くと、2ゴロから生還を許し先制点を献上。その後も悪送球から失策を重ね、この回計3点を奪われる。流れを食い止めたいところだったが続く三回も2点を取られる痛手に。立ち上がりから点差を開かれた。


 巻き返しを図る打線は5点ビハインドで迎えた三回、古源(社2=東亜学園)の左翼への三塁打からチャンスをつくると、続く田向(社3=水城)の中犠飛で1点に成功。また六回には上原(総3=佐久長聖)が安打で飛び出すと渡辺(法3=横浜隼人)も四球で続き、1死二、三塁で4番の阿部(法3=岡山理科大付属)に。打球を右前へと運び追加点につなげた。


 しかし序盤に開いた点差はなかなか縮められない。七回には黒岩に代わり舩津(ラ2=高輪)が登板するも、筑波大の勢いを抑えることはできず立て続けに3点を奪われる。また続く八回にも1死二塁の場面から右越本塁打を浴びせられさらに2点を献上。投手陣は荻野(ラ3=藤嶺学園藤沢)、橋爪(社3=前橋南)と継投したが八回表終了の時点で10点差とされた。


 絶望的な状況に追い込まれた東洋大。しかしベンチからの声かけが静まることはなかった。八回、1死二、三塁の場面で本多(ラ3=沼田)が打席に立つと、仲間の応援に応えるように左翼に豪快な二塁打を放ち2点を追加。ベンチも一層盛り上がりを見せる中、さらに阿部、百合野(国3=横浜隼人)が右前打で走者を還し、続け様に2点を付け加えた。


 終盤で勢いを見せた東洋大だったが、試合は6対13で終了。序盤からコンスタントに広げられた点差を巻き返すことはできなかった。


 途中から敗色濃厚となったこの日の試合。しかし「負け」の2文字が陰る中でもベンチからの応援が止むことはなく、チームは互いに鼓舞し続け終始試合を盛り上げていた。東洋大の不撓不屈の精神が光った筑波大2回戦。チームは入れ替え戦へと向かうが、持ち前の明るさで最後まで諦めることなく戦い抜くだろう。


※掲載が遅れてしまい、申し訳ございません。



◼️コメント

・提橋学生監督(ラ3=横須賀)

(試合を振り返って)もう10試合目っていうこともあって、主力の黒岩と舩津も満身創痍な部分もあって、それでも3年生としては2年生二人を信じるしかないって中で、エラーも出ちゃって点をとられてそのままずるずる行っちゃって。でも八回、もうコールドで終わりそうってところで4点入ったというところは3年生の東洋らしい戦いができたかなと思います。(シーズン最終戦ということで特別に声を掛けたことなどは)今日勝たないと入替戦かプレーオフということで、「絶対勝たなきゃいけない試合だよ」という入りはしたんですけど、今まで負けてきたのと同じような内容で、エラーから失点してしまったので、残りの試合は実戦の反省を生かして頑張りたいと思います。(残りの試合に向けて)3年生としては次の代に3部でやらせるわけにはいかないので、ここはやっぱり2年生の黒岩だったり、石川(ラ2=沼津東)だったり2年生の力も借りて勝てた試合がたくさんあったので、次は3年生がしっかり結果を残して勝てればと思います。


・阿部主将(法3=岡山理科大付属)

なかなかうちらしい野球ができなかったが、3年生中心となって最後に追い上げたというのは次のプレイオフ、入れ替え戦につながるいい試合ができたので、この負けを生かしてまた次の1戦に臨んでいきたい。(どのような心境で試合に)3年生の多くがこの秋で引退するので、悔いのないようにみんな一生懸命やろうということを前日の練習で話した。実際そのことができたのでよかった。(六回、タイムリーを放った際の狙い球は)真っ直ぐを狙っていた。その球が来てちょっとタイミングはずれたが、うまく対応できたのでよかった。



TEXT=松本考史 PHOTO=小林夏実