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2021.11.08
サッカー

[女子サッカー]歴史に刻む創部初の早大戦勝利! 一部昇格遂げた男子部に続く

第35回関東大学女子サッカーリーグ戦後期1部第10節

10月29日(土) 早稲田大学東伏見グラウンド


東洋大1-0早大



  〈得点者〉

53分 林



<出場メンバー> 

▽GK

今井佑香(食3=常盤木学園)


▽DF

落合依和(食1=十文字)

澁澤光(食4=常盤木学園)

根間陽彩(食3=大商学園)

藤生菜摘(食2=播磨)


▽MF

林みのり(食4=大商学園)

北村美羽(食2=ジェフ千葉LU-18)

塩谷瑠南(食4=前橋育英)

北川愛莉(食3=常盤木学園)


▽FW

門脇真衣(食2=JFAアカデミー)

牛久保鈴子(食4=岡山作陽)


林(中央)の先制弾に沸く東洋なでしこ


澁澤は積極的な守備でチームを救った


(提供:東洋大体育会サッカー部女子部)



※掲載が遅れてしまい申し訳ございません。


 第35回関東大学女子サッカーリーグ後期第10節の相手は、創部以来まだ1度も勝つことのできていない早大。ゲームは前半をスコアレスで折り返すも後半、小林のミドルシュートで先制に成功。1―0で試合を締めくくり、見事部の歴史を塗り替えた。

 

 前半13分、早大に強烈なファーストシュートを放たれるがここはG K今井がしっかりとキャッチ。20分にはゴールを脅かすことはできないまでも、根間がゴール前に走り込んでいた門脇にクロスを送るなど負けじと反撃に出る。26分、東洋大はこの日初めてのC Kを獲得するとこぼれ球から門脇がゴールを狙ったが、これは惜しくも枠外に。さらに30分、同じく門脇が華麗に相手D Fを交わしシュートを放つもなかなか枠に収めることができない。まもなく右サイドにいた塩谷からもシュートが飛び出すがこれもゴールには届かず。前半から幾度となくチャンスを作り続けた東洋大だったが得点には絡めないまま、試合をスコアレスで折り返す。


 両チームともまずは1点が欲しい後半の立ち上がり、先に先制したのは東洋大だった。53分、相手守備陣に囲まれながらも小林が針に糸を通すような正確なミドルシュートを放ち見事ゴール。開始早々の先制弾にチームが沸いた。しかしこれには相手も黙っていられない。60分、ボールはクロスバーに当たり難を逃れたが今度は早大がミドルシュートを放つなど反撃を仕掛けてくる。リードを保ちたい東洋大は続く68分、ゴール目の前で相手にシュートチャンスをつくってしまうが、守備陣一丸となってゴールを割らせない。双方ともに拮抗(きっこう)する中、ゲーム終盤には澁澤の積極的なディフェンスが光る活躍もあるなど同点に追いつかせなかった東洋大。1−0の状態で試合終了のホイッスルを迎え、チームは因縁の相手である早大を破った。


 この日は試合の5時間前に行われた関東大学サッカーリーグ戦後期第22節にて、男子部が悲願の一部昇格を成し遂げていた。男子の活躍に続こうと臨んだ今節。女子部も見事創部以来1度も勝つことができていなかった早大を下し、東洋大は劇的な1日を展開した。「今回の勝利は東洋大学体育会サッカー部全体で勝ち取ったもの」と石津監督。チームはこの勝利を糧に、さらにインカレ優勝を目指す。



※感染症拡大予防のため、現地での取材を行わず映像をもとに作成しています。



◼︎コメント

・石津監督

後半途中まではゴールも奪えて、チャンスも作れていた。守備も最後のところでしっかり守れていたのでよかった。ただ後半なかばくらいから押し込まれる時間が長くなってしまったので、ここは改善の余地があるかと。ただ試合終了までベンチも含め、全員でハードワークし勝ち切った選手たちを讃えたいと思う。(早大に創部以来初の勝利となったが)一部リーグに昇格してから我々の前には常に早稲田さんが立ちはだかっていた。インカレで初のベスト4になった準決勝もそうだし、そのシーズンリーグでは0-7で大敗している。そんな中、この日は全員で男子部の最終戦を応援に行った。そこで劇的な勝利で一部昇格を決めてくれたのだが、この試合が女子部にも大きな力を与えてくれた。今回の勝利は東洋大学体育会サッカー部全体で勝ち取ったものだと思う。(次節にむけて)この勝利を無駄にしないためにも、連勝に向けてしっかり準備をしたい。


・林(食4=大商学園)

厳しい時間も多かった中、チーム全員で戦い勝ちきれた事はとてもよかった。しかし、課題も多く残る試合だったかなと思う。(自身のゴールについて)積極的にシュートを狙っていこうと思って後半に入り、コースが見えたので思いっきり打った。ゴールという形でチームに貢献できてよかった。(次節に向けて)次節はホーム戦ラストなので、今節の勢いを止めずに全員で勝ち点を取りにいく。


・澁澤(食4=常盤木学園)

苦しい時間帯もあったが、絶対に勝ちたいという気持ちを1人1人がプレーでしっかり表現できたことが結果につながったと思う。(どのようなことを意識してプレーしたか)相手には上手い選手がたくさんいるので、持たれる時間を少なくできるようにしっかりとボールを握り、失ってもすぐに連動して奪い返すことなど、常に自分達が主導権を握って試合を進められるように攻撃でも守備でも意識していた。(次節に向けて)次節も難しい試合になると思うが、今節のように勝ちたいという思いを全面に出し闘いたい。また、今節の勝利をたくさんの方に喜んでもらえて改めてもっと頑張りたいと思った。次節もしっかり勝ちきり、応援して下さる方々に勝利を届けられるようによい準備をしていきたい。




TEXT=松本考史