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2021.11.19
準硬式野球

[準硬式野球]東洋大八回コールドで快勝! 攻守奮闘で入れ替え戦白星発進

令和3年度東都大学準硬式野球秋季リーグ戦・2部3部入れ替え戦1回戦・学習院大戦

11月13日(土) スリーボンドベースボールパーク上柚木  


○東洋大12-2学習院大


イニングスコア


東洋大

12
学習院大


二塁打:川嶋(二回)、古源(五回)、渡辺(八回)、阿部(八回)


加藤(文2=横浜隼人)、橋爪(社3=前橋南)、大戸(ラ2=花咲徳栄)-古源(社2=東亜学園)


先発を務め5回を投げ切った加藤


中盤に2点タイムリーを放った百合野



秋の陽光が優しく照りつけるスリーボンドベースボールパーク上柚木。東洋大は初回こそ失点を許したものの、その後は攻守ともに勢いづき相手に得点を与えないまま八回コールドで大勝。12―2と大量得点のうちに入れ替え戦第1戦を終えた。

 

 初回の攻撃は三者凡退に抑えられた東洋大だったが、二回、4番川嶋(済2=習志野)が四球により出塁すると続く本多(ラ3=沼田)の中前打でいきなり無死一、三塁のチャンスを作る。さらに相手投手の暴投の隙に本多が二塁にまで進んで無死二、三塁とすると、この場面で百合野が左前に打球を飛ばし川嶋を本塁へと還した。序盤に2点を献上している東洋大はさらにもう1点を追いかける展開。先程の適時打で三塁へと進めていた本多は、続く鈴木(営3=星稜)の犠飛からタッチアップで生還し見事2点目。学習院大との点差をかき消した。


 三回にも東洋大の攻撃は止まらない。2死二塁から川嶋が左越えの二塁打を放つと、エラーにより進塁していた阿部が本塁へと足を伸ばし追加点。さらに本多の右前打が続き川嶋も生還すると、今度は東洋大が2点リードと突き放した。


 打線の裏で投手陣も躍動する。この日先発を務めたのは連投となる加藤(文2=横浜隼人)。立ち上がりに2点を献上するも、その後は息を吹き返したかのように三回を三者凡退、続く四、五回も無失点に抑える好投を見せた。また六回には橋爪(社3=前橋南)が登板。得点を与えないまま二回を投げ切り打撃陣を援護すると、八回から継投した大戸(ラ2=花咲徳栄)も無失点で抑え切った。


 勢いに乗った打線はその後も得点を量産する。五回、2死一、二塁の状況で鈴木が中央に打球を運ぶと、二塁にいた本多がすかさずホームイン。さらに古源(社2=東亜学園)が左翼に豪快な二塁打を放ち、百合野、鈴木が本多に続いた。六回にも得点の嵐が止むことはなく、1死満塁の場面で百合野から右前打。この適時打で岩本(営2=横浜隼人)、川嶋を還すと、鈴木からも中央に適時打が飛び出しさら1点を追加。気づけばこの回6点を挙げた。


 10点リードという状況で迎えた八回表、好調の打線を最後は主将の阿部(法3=岡山理科大付属)が締めくくる。2死満塁、ベンチから「思いきって」と仲間の声が飛ぶ中、放った打球は右翼線へと飛ぶ適時二塁打。これで2点を付け加えると、続く八回裏も無失点で切り抜け見事八回コールド。12―2の大勝で初戦を終えた。


 この日は攻守にわたり目覚ましい活躍を見せた東洋ナイン。杉本学生監督は「リーグ戦の時と打順は入れ替えたが、それがうまくハマった」と語る。3年生にとっては最後を迎えるこの入れ替え戦。2部残留を目指す東洋大学準硬式野球部の活躍に注目である。



◼️コメント

・杉本学生監督(ラ2=一宮)

今日は点取られた後にすぐ取り返すことができて、効果的に追加点を挙げられたので、理想的な展開だったと思う。(序盤から打撃陣が活躍していたが)リーグ戦の時と打順は入れ替えたが、それがうまくハマって打つべきポイントでしっかり打つことができていたので、12点につながったのかなと思う。


・加藤(文2=横浜隼人)

今日は負けられない試合だったので、確実に勝つためにテンポのいいピッチングを心掛けて取り組んだ。(先発にあたっての準備・また意識したことは)入れ替え戦の3戦ある中の初戦。初戦は絶対に勝たないと流れを持ってこれないと思ったので、勝ちにこだわって強気のピッチングで挑んだ。


・百合野(国3=横浜隼人)

入れ替え戦ということで、先手という形だが初戦をとりたいという気持ちで、試合前から主導権握ってという試合に持っていこうとしたが、結果的には先制された。だが自分たちの野球ができて、落ち着いてプレーすることができた。(ヒットを打った時の心境は)まだ1点差2点差のゲームで、次の1点、またその次の1点が大事になってくる試合なので、そこで打てて、そこからまた勢い付けられればという気持ちだった。



TEXT=松本考史