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12月25日から北海道帯広市で第94回日本学生氷上競技選手権大会(以下、インカレ)が行われます。そこで、インカレ直前特集と題してスポトウが選出したチームの注目選手にインタビューを行いました。最終日はFW小堀雄太郎選手とFW久米誠斗選手です!
(取材に対応して下さった小堀選手(左)と久米選手(右))
先日行われた関東大学アイスホッケーリーグ戦(以下、リーグ戦)にて優勝の立役者となった小堀雄太郎(社4=白樺学園)選手と久米誠斗(社4=駒大苫小牧)選手。主将と副将コンビにプレーについてやインカレでの目標について伺いました。(取材日・12月15日、聞き手=浅野琴美)
ーー秋のリーグ戦を振り返っていかがですか
久米:率直な感想として、全勝優勝できたことと東洋大学らしいアイスホッケーが通用したことがうれしいと思っています。
小堀:優勝できたのは素直にうれしいです。僕はキャプテンとしてやらせてもらっていて、いろんなことがあって、それを支えてくれたアシスタントやチームメイトにすごく感謝しています。
ーー自分のプレーに点数をつけるなら何点ですか
久米:個人の出来としては70点です。良くもなく悪くもないくらいの数字だと思うんですけど、自分にとっては悪い数字ですね。自分の中で、1試合につき1点1アシスト以上は必ずするっていう目標があったんです。全試合通してポイントは達成できたんですけど、1点1アシストをどっちも取ることがリーグ戦後半からできていなくて。点入れるだけだったり、アシストだけだったりっていうのがあったので、そこだけは悔やまれます。
小堀:何点か分かんないですけど…。じゃあ、強いてつけるなら80点くらいですかね。僕のプレースタイルはきれいに決めるより、泥臭く決めるんです。泥臭く決めるのも自分だけじゃどうにもならない。みんながパックをゴールに集めてくれたから、僕のゴールがあったりとか、どこかで競り勝ってくれたから、僕のゴールが生まれたっていうのが結構あった。そう考えると僕の力だけではなくて、みんなのおかげで点数を取れましたし、大事なところで決めることができたんじゃないかなって。そういう意味で80点です。あとの20点はこれからあげていこうかなと。(笑)
ーー無敗で優勝しましたが、強さの秘訣を教えてください
久米:強くないですよ。
小堀:やることをやっていれば、僕たちは必然と勝てる。自分たちのやるべきプレーが明確化しています。みんなのやるべきことが統一されているのがうちのチームの強みなんじゃないかな。あとは、4年生が1、2年生に気を遣って、やりやすい環境を作り上げているんです。それで、緊張せず自分らしいプレーができる環境作りをしてくれているので、すごくいいんじゃないかなって。それも強さの秘訣のひとつだと思います。ガチガチじゃないので。
ーー優勝が決まった時の気持ちはいかがですか
久米:めっちゃうれしかったです。(笑)それ以上僕はないです。
小堀:中央や明治に勝ってよかったなっていうのもあります。自分の中で思い出に残っているのは、この子(隣にいる久米選手)や充男(=福田、社4=日光明峰)、吉川(社4=武相)っていう3人とここまで頑張ってきたので、最後勝って、抱き合った時にウルっときた瞬間です。(笑)微妙な試合もあったので。
ーー印象に残っている試合はありますか
久米:自分は明大戦が印象に残っています。やっぱり、ライバルっていう意識がすごく強いです。4年生も実力者も多くて、強敵だな〜って思っていて絶対に負けたくないと思っていたので。秋リーグに入って4強(中大、明大、早大)と戦うことになり、最初に明大と戦ったので自分はすごく気合いを入れていました。他の試合も気合いを入れていたんですけど、一番気合いを入れていたので、印象にあります!
小堀:どの試合も印象に残っていますけど、慶大戦が印象的です。僕のホッケーをずっと見てくれていた人が慶大のコーチをやっていて、お世話になった分、プレーを見てほしくて、いろんな意味で恩返しした試合でした。明大、中大もすごく大事な試合でしたけど、慶大戦が印象に残っています。
ーー春のリーグ戦と比べてよくなったと思うところはありますか
小堀:よくなったと思うところは全部です!
久米:春は合宿して、準備して、練習をして、大会を迎えたんです。でも、夏の合宿がいろいろな関係で潰れちゃったこともあって、秋のリーグ戦は正直、練習量が他大学より足りなかったんですよ。それでも、個々の力でチームをつくっていけました。下級生がリーダーシップを発揮してくれるので、よかったと思います。
小堀:みんな献身的にプレーしてくれるようになったのかなと思います。うちは上手い選手ばかりなんですよ。みんな自分がやりたいプレーがあると思うんですけど、それを押し殺してまでチームプレーに徹してくれたりとか。その中に個も生きていたと思うし、それがすごくバランスとれたので、今回結果がうまく出たと思います。
ーー逆に思い通りにいかなかったことはありますか
小堀:そんなのたくさんありますよ!(笑)
久米:1試合の中で、何回も思い通りにいかないプレーがあるんですよ。思い通りにいかなかったことか…。あ!一番思い通りにいかなかった試合は中大戦です。自分の中で一番苦戦しました。
小堀:久米選手も言いましたけど、中大戦が苦しい試合でした。自分がやらないといけないプレーを見失っちゃうと苦しくなる。僕たちがコントロールするのも大変だったし、思い通りにいかないことはたくさんあるんです。
久米、小堀:そこを勝ちにいくのが「東洋PRIDE」!(笑)
ーー昨年敗れた中大に勝てた理由は何でしょう
久米:昨年から東洋の弱点じゃないですけど、改善しなくちゃいけないところがあったんです。ペナルティの多さですね。そこを全員がうまくコントロールして、ペナルティを減らしてイライラしないようにとチームミーティングで常日頃から掲げていたので、そこの改善が一番大きいのかなと思います。
小堀:本当に昨年は反則が多かったので、今回は反則が少なかった。反則の少なさもキーのひとつです。さっきも言ったんですけど、みんなが献身的にプレーしてくれるようになって、報復もなくなったので、チームとしても成長していると思います。
ーー小堀選手は主将を務めていますが、どのような経緯で主将になられたのですか
小堀:投票です!チーム全員の投票で、そこから監督たちが決めました。
ーーチームをまとめる際に、意識していることはありますか
小堀:言い方ですね。相手に何かを求めたり、してもらう時、お願いする時に主将だから上から言うんじゃなくて、「〜だから、〜してみない?」っていう伝え方をしたり。僕の考えもあるし、向こうの考えもあるし。傷つけないように、言い方ひとつで変わると思うので、そういうのを気をつけています。
ーー副将の久米選手も投票で決まったのですか
久米:余りものです。(笑)嘘です。(笑)4年生が4、5人しかいなくて少ないので。プレーヤーが4人しかいないので、自動的になった〜という感じですね。
ーー副将になってから変化したことはありますか
久米:正直、アシスタントキャプテンっていう自覚があまりなくて。お恥ずかしいんですけど。(笑)チームとか後輩に助けてもらってるわけじゃないですけど、チームの一員として、一緒にやらせてもらっています。(笑)
ーーインカレで期待している選手はどなたですか
小堀:それを言ったら全員やん!(笑)
久米:言っちゃっていいんですか?全員です。
小堀:個人的に頑張ってほしい選手もいますけど、それ言っちゃキリが無いので、全員です。(笑)
ーーインカレでの自分のセールスポイントはありますか
久米:自分のプレー全体を見てくれたらなと。自分を見てくれたら。(笑)プレーじゃなくて、自分を見て下さい。(笑)
小堀:僕はゴールに突っ込んだりするプレーが得意なので、見て頂けたらなと思います。
ーー最後にインカレでの目標を教えてください
小堀:え、日本一。
久米:チームが日本一になった上で、自分も日本一のプレーヤーになりたいと思います!
◇プロフィール◇
小堀雄太郎(こぼり・ゆうたろう)
身長・体重/165㌢・70㌔
好きな食べ物/チャーハン
オフの日の過ごし方/買い物や家族と過ごす
久米誠斗(くめ・まさと)
身長・体重/172㌢・64㌔
好きな食べ物/梨
オフの日の過ごし方/買い物
小堀選手、久米選手ありがとうございました!
明日から開幕するインカレでの活躍が期待されます!アイスホッケー部へのご声援をよろしくお願い致します。