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第94回日本学生氷上競技選手権大会2021 アイスホッケー ファーストディビジョン(1回戦)
12月25日(土) 帯広の森アイスアリーナ
○東洋大21ー1龍谷大
[ゴール(アシスト)]
03:30 武部(木村、中島)
03:54 藤原(橋本、今)
06:09 橋本(福田、石田)
11:41 中島(大友)
11:54 阿部(中島、大友)
15:22 藤原(川岸、武部)
19:26 佐曽谷(橋本、山崎)
25:45 佐曽谷(山崎、橋本)
27:47 武部(川岸)
29:50 中島(武部)
30:25 大友(中島)
31:42 橋本(武部、佐曽谷)
38:14 木村(宮田、武部)
39:05 山崎(阿部、中島)
43:10 佐曽谷(橋本、吉川)
43:37 前田(武部)
47:12 佐曽谷(山崎、橋本)
48:48 大友(阿部、武部)
50:43 前田(駒田)
53:55 阿部(大友、中島)
56:57 久米
POS | 背番号 | 名前 |
GK | 44 | 佐藤(社2=白樺学園) |
GK | 31 | 中野 (社1=苫小牧東) |
DF | 12 | 福田(社4=日光明峰) |
DF | 8 | 石田(社3=武修館) |
FW | 14 | 久米(社4=駒大苫小牧) |
FW | 27 | 小堀(社4=白樺学園) |
FW | 21 | 宮田(社3=白樺学園) |
DF | 23 | 武部(社3=苫小牧工業) |
DF | 9 | 木村(社1=武修館) |
FW | 10 | 阿部(社3=駒大苫小牧) |
FW | 39 | 中島(社2=駒大苫小牧) |
FW | 41 | 大友(社1=白樺学園) |
DF | 3 | 駒田(社1=日光明峰) |
DF | 22 | 今(社4=武相) |
FW | 19 | 前田(社3=白樺学園) |
FW | 29 | 川岸(社2=八戸工大一) |
FW | 13 | 藤原(社3=武修館) |
DF | 15 | 吉川(社4=武相) |
FW | 18 | 佐曽谷(社2=八戸工大一) |
FW | 45 | 橋本(社2=駒大苫小牧) |
FW | 11 | 山崎 (社1=武修館) |
※ 掲載が遅れまして、大変申し訳ございません。
日本学生氷上競技選手権大会(以下、インカレ)の幕が2年ぶりに上がった。一昨年のインカレで優勝を果たし、今年の秩父宮杯とリーグ戦も制した東洋大は、インカレ連覇、3冠をかけての戦いとなる。プレッシャーがかかる初戦では、王者の強さを見せつけ、龍谷大を圧倒。危なげなく2回戦に進出した。
立ち上がりから素早い攻撃を展開し、開始1分でシュート攻勢をかける。しかしながら、対する龍谷大も食らいつき、得点は奪えない。ただ、この流れで相手に反則が取られ、PP(パワープレー)の状況に。このチャンスで3分、FW中島(社2=駒大苫小牧)、DF木村(社1=武修館)からDF武部(社3=苫小牧工業)にパスが回ると、ゴールから離れた位置で豪快なシュートを放つ。これがゴールの右側に突き刺さり、チームに弾みをつける先制点。さらに30秒後、FW藤原(社3=武修館)がすぐさま追加点を挙げ、完全に主導権を握った。その後、相手GKの好セーブに阻まれながらも、コンスタントに得点を重ね、6点差に。ラスト30秒、ゴール側から出されたFW橋本(社2=駒大苫小牧)のパスに対し、FW佐曽谷(社2=八戸工大一)が強烈なシュートを放つ。ネットが揺れると、このピリオド一番の歓声が響き、大量リードで序盤を終えた。
第2ピリオドも勢い変わらず、積極的にゴールを狙うものの、簡単には決まらない。この序盤の流れを、第1ピリオド終わりに続くFW佐曽谷のゴールが変えた。5分、ゴール前の攻防からピリオド初めての得点が入ると、立て続けに点を追加し、リードを大きく広げる。一方、攻撃が続く中、守備も光っていた。8分、途中から入ったGK中野(社1=苫小牧東)が、相手のシュートを見事にセーブ。ピリオド後半の攻撃につながるプレーを見せた。さらに終盤、DF木村、FW山崎(社1=武修館)と1年生のゴールが続く。このピリオドも7得点を加え、第3ピリオドへ向かった。
第3ピリオドは攻守交代がやや多いスタートになった。1分、いきなりピンチを迎えるが、ここもGK中野の好セーブ。相手の強いシュートを止めてみせた。この後、東洋大はペースを取り戻していく。3分、FW佐曽谷のこの日3本目のゴールが決まると、30秒後には、FW前田(社3=白樺学園)の追加点。中盤にかけては、ゴールからこぼれたパックを押し込むなどの冷静なプレーを見せ、さらに3点を加えた。しかし12分過ぎ、相手にパックを奪われると、一気にゴール付近まで運ばれてしまう。最後は、ゴール正面に出されたパスを入れられ、初失点。ただ、それ以降に大きな乱れを見せることはなかった。最後まで攻めの姿勢を貫き、このピリオドも7得点。21対1の大勝で初戦を終えた。
王者として安定感のある戦いぶりだった。1ピリオドあたり30本前後のシュートを放ち、計99本。それは得点にも表れている。そして何より、ほとんどの選手がゴールやアシストをする活躍を見せていた。この初戦を今後の試合にどう生かしていくのか。「優勝」を目指すチームにとって、戦いは始まったばかり。あと4勝である。
※ 新型コロナウイルス感染症への対策により、現地での取材は行わず、配信をもとに作成しています。
TEXT=青木智哉