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第94回日本学生氷上競技選手権大会2021 アイスホッケー ファーストディビジョン(準々決勝)
12月27日(月) 帯広の森アイスアリーナ
○東洋大7ー0日大
[ゴール(アシスト)]
04:46 小堀(石田)
09:32 川岸(前田、駒田)
23:44 藤原(前田、橋本)
39:24 石田(福田、久米)
49:02 佐曽谷
49:58 阿部(橋本、福田)
55:37 藤原(今、川岸)
POS | 背番号 | 名前 |
GK | 44 | 佐藤(社2=白樺学園) |
GK | 31 | 中野 (社1=苫小牧東) |
DF | 12 | 福田(社4=日光明峰) |
DF | 8 | 石田(社3=武修館) |
FW | 14 | 久米(社4=駒大苫小牧) |
FW | 27 | 小堀(社4=白樺学園) |
FW | 21 | 宮田(社3=白樺学園) |
DF | 23 | 武部(社3=苫小牧工業) |
DF | 9 | 木村(社1=武修館) |
FW | 10 | 阿部(社3=駒大苫小牧) |
FW | 39 | 中島(社2=駒大苫小牧) |
FW | 41 | 大友(社1=白樺学園) |
DF | 3 | 駒田(社1=日光明峰) |
DF | 22 | 今(社4=武相) |
FW | 19 | 前田(社3=白樺学園) |
FW | 29 | 川岸(社2=八戸工大一) |
FW | 13 | 藤原(社3=武修館) |
DF | 15 | 吉川(社4=武相) |
FW | 18 | 佐曽谷(社2=八戸工大一) |
FW | 45 | 橋本(社2=駒大苫小牧) |
FW | 11 | 山崎 (社1=武修館) |
学生日本一をかけた5日間の戦いも3日目。ここまで順調に駒を進めている東洋大は、日大との準々決勝に挑んだ。リーグ戦でも顔を合わせている相手に、終始、パスの精度や攻撃の積極性で差を見せ、快勝。7大会連続のベスト4入りを決めた。
試合開始直後、いきなりゴール前までパックを運ばれる。GK佐藤(社2=白樺学園)との一対一の状況になったが、ここはDF武部(社3=駒大苫小牧)が何とか追いつき、スティックではじいた。ピンチをしのぎ、東洋大も積極的にシュートまで持ち込んでいくが、ディフェンスやGKの好セーブもあり、得点には至らない。しかし、この日最初のPP(パワープレー)が終わる直前、FW小堀(社4=白樺学園)がゴール前に切り込み、パックを押し込む。PP(パワープレー)のチャンスと相手の隙を逃さないプレーで先制点を挙げた。9分半には、FW川岸(社2=八戸工大一)がリバウンドを落ち着いてゴールし、2点目。後半に入ると、SH(ショートハンド)の状況からピンチが続くが、簡単には攻めさせない積極的な守りを見せる。そのまま2点差を保ち、第1ピリオドを終えた。
追加点が欲しい東洋大だが、第2ピリオド開始1分、SH(ショートハンド)となってしまう。しかし、ここで東洋大の強さが光る。プレーヤーが少ないながらも積極的にパックを奪いに動き、相手にアタッキングゾーンでプレーさせない。この守備が攻撃のリズムをつくり、SH(ショートハンド)の状況が明けた3分、FW前田(社3=白樺学園)のゴール裏からの短いパスをFW藤原(社3=武修館)がシュート。貴重な追加点を決めた。しかしながら、直後に東洋大の反則が重なり、プレーヤーが一時3人となってしまう。この圧倒的不利な状況を耐え抜くが、東洋大もなかなかゴールを奪えない。そのままピリオド終了かと思われた19分過ぎ、DF石田(社3=武修館)がゴールから離れた位置でロングシュートを放つ。これがきれいに決まり、第3ピリオドへ向けても勢いのつく追加点となった。
第3ピリオドも開始10秒でSH(ショートハンド)となる。しかし、ここも第2ピリオドと同じように耐えると、東洋大のペースに変わっていく。さらに攻めの勢いは増し、9分には、相手のパスをFW佐曽谷(社2=八戸工大一)がカットし、すかさずゴール。その1分後には、FW阿部(社3=駒大苫小牧)にもゴールが生まれ、リードを大きく広げる。攻撃だけではない。このピリオドもGK佐藤の好セーブが光り、無失点の守りも続いていく。その中で15分、FW川岸が放ったシュートのリバウンドをFW藤原が落ち着いてシュート。この日の2点目は試合を決定づけるゴールとなった。このまま無失点で終えたい東洋大だったが、17分、ノーマークの相手FWにゴール前で決定的な場面を与えてしまう。しかし、これもGK佐藤が見事なキャッチ。そのまま7対0で試合終了を迎えた。
細かいプレーで東洋大の強さが際立つ試合だった。攻撃では、フェイスオフ後にパックをキープする割合やパスの精度が圧倒的に高く、試合の主導権を握ることに成功。さらに、SH(ショートハンド)の状況を耐え抜いたことも大きな差であった。ベスト4が出そろい、まずは準決勝。相手は中大に決まった。リーグ戦では、勝利した東洋大が優勝、敗れた中大が準優勝ということで、まさしく大一番を迎える。当然ながら、勝たなければ「連覇」も「3冠」もない。残り2勝である。
※ 新型コロナウイルス感染症への対策により、現地での取材は行わず、配信をもとに作成しています。
TEXT=青木智哉