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第94回日本学生氷上競技選手権大会2021 アイスホッケー ファーストディビジョン(準決勝)
12月28日(火) 帯広の森アイスアリーナ
○東洋大5ー2中大
[ゴール(アシスト)]
14:00 武部(木村、阿部)
22:14 藤原(前田)
32:32 久米(小堀)
35:04 宮田(小堀、久米)
37:54 中島(阿部、大友)
POS | 背番号 | 名前 |
GK | 44 | 佐藤(社2=白樺学園) |
GK | 31 | 中野 (社1=苫小牧東) |
DF | 12 | 福田(社4=日光明峰) |
DF | 8 | 石田(社3=武修館) |
FW | 14 | 久米(社4=駒大苫小牧) |
FW | 27 | 小堀(社4=白樺学園) |
FW | 21 | 宮田(社3=白樺学園) |
DF | 23 | 武部(社3=苫小牧工業) |
DF | 9 | 木村(社1=武修館) |
FW | 10 | 阿部(社3=駒大苫小牧) |
FW | 39 | 中島(社2=駒大苫小牧) |
FW | 41 | 大友(社1=白樺学園) |
DF | 3 | 駒田(社1=日光明峰) |
DF | 22 | 今(社4=武相) |
FW | 19 | 前田(社3=白樺学園) |
FW | 29 | 川岸(社2=八戸工大一) |
FW | 13 | 藤原(社3=武修館) |
DF | 15 | 吉川(社4=武相) |
FW | 18 | 佐曽谷(社2=八戸工大一) |
FW | 45 | 橋本(社2=駒大苫小牧) |
FW | 11 | 山崎 (社1=武修館) |
ベスト4に東洋大、中大、明大、法大が進出した今年の日本学生氷上競技選手権大会(以下、インカレ)。大会4日目、決勝の舞台をかけて中大と激突した。先月のリーグ戦で勝利を収めている東洋大は、前日の日大戦に引き続き、攻守にわたって試合をリード。5対2で大一番を制し、4大会連続の決勝進出を決めた。
ここまでフェイスオフから主導権を握ってきた東洋大は、試合開始からパックをキープし、積極的に足を動かしていく。立ち上がりを優位に進めるが、3分にSH(ショートハンド)となる。しかし、ここも東洋大のペース。プレーヤー数で不利を抱えながら、相手に自由なプレーをさせない。中盤にかけて互いに反則が目立ち、PP(パワープレー)とSH(ショートハンド)を繰り返す中、13分にDF武部(社3=駒大苫小牧)が放ったシュートは、長いビデオ判定の末、ノーゴール。しかし1分後、DF木村(社1=武修館)のシュートがDF武部に当たると、はじかれたパックを自らゴールに流し込んだ。ノーゴールを引きずらない先制点を演出し、その1点のリードを保って第2ピリオドに入る。
第2ピリオドは2分、FW川岸(社2=八戸工大一)が出したゴール前へのパスにFW前田(社3=白樺学園)が触れ、相手GKの真後ろにパックがこぼれる。この絶好のチャンスにFW藤原(社3=武修館)が反応し、押し込んだ。その後も東洋大の攻めは続き、何度もゴールをうかがうが、得点は奪えない。12分半、FW小堀(社4=白樺学園)から受け取ったフェイスオフ後のパックを、FW久米(社4=駒大苫小牧)が豪快なロングシュート。4年生の華麗な連携プレーでリードを広げた。15分には、FW小堀から中央にいたFW宮田(社3=白樺学園)に1本のパスが通り、そのままパックを運んで追加点。さらにはFW中島(社2=駒大苫小牧)にもゴールが生まれ、このピリオド4得点と第1ピリオドの競った展開から突き放した。
第3ピリオドは我慢の立ち上がりとなった。開始30秒でSH(ショートハンド)になると、さらに反則を重ね、プレーヤーが3人に。ここは必死のクリアとシュートブロックで耐え抜くも、6分半、フェイスオフ後にパックをキープされ、ゴールを決められてしまう。さらに10分手前には、ゴール前へのパスを流し込まれ、追加点を許す。一気に2点を返され、中大の攻撃に勢いは増すが、GK佐藤(社2=白樺学園)の好セーブもあり、それ以上の追加点は許さない。一方、東洋大も第2ピリオドのような攻撃リズムを作れないまま、終盤18分過ぎ、SH(ショートハンド)となってしまう。その直後、中大はGKを上げ、6人での攻撃を仕掛けるが、ここを東洋大が守り切り、試合終了。第2ピリオドでの4得点が勝負を決める形になった。
第3ピリオドはやや苦しめられたものの、全体として「東洋大のホッケー」を展開できており、逆に、相手に「中大のホッケー」をさせなかった。なかでも第2ピリオドは顕著であり、この大きな差が勝敗を分けたと言える。ここまで4勝。決勝の舞台に辿り着いた。対する明大とは、2017年、2018年の決勝で顔を合わせ、ともに敗れている。2019年に優勝した東洋大は、満を持して3年ぶりの戦いに挑む。優勝を決めれば、東洋大としては2009年に3連覇を達成して以来の「連覇」、そして4度目の「3冠」達成となる。このチームでは最後の一戦。あと1勝である。
※ 新型コロナウイルス感染症への対策により、現地での取材は行わず、配信をもとに作成しています。
TEXT=青木智哉