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2021.12.30
陸上競技

[陸上競技]富士山へ!鉄紺女子6選手インタビュー〜2021年冬〜

 いよいよ本日に迫った2021全日本大学女子選抜駅伝競走(以下、富士山女子)。見事本戦への出場枠を獲得した鉄紺女子6選手に、シーズンの振り返りと抱負などを伺いました!

※インタビューは本戦出場が決定する前に行われたものです。


渡辺選手、伊東選手へのインタビュー(取材日・11月30日、聞き手=水越里奈)

立迫選手、萩原選手へのインタビュー(取材日・12月3日、聞き手=松本考史)

阿部選手、江口選手へのインタビュー(取材日・12月3日、聞き手=木村彩香)



・渡辺(食4=新潟中央)


――今シーズンを振り返って

個人的は1〜3月まで怪我がありあまり練習を積めなかったが、4月のシーズンインに合わせてポイント練習には復帰できた。コロナの影響もあり第100回関東学生陸上競技対校選手権大会(以下、関カレ)に出場できなかったということが前半の中で心残りだ。夏合宿でも怪我があって練習を抑えた部分があり、例年よりも練習を積めなかったことが、夏以降のレースに影響が出てきているのかなと思う。ちゃんとカバーできるように今毎日練習を頑張っている。今は足が治り、練習を積めている。 

――印象的なレースは

9月の全日本大学女子駅伝対校選手権大会(以下、全日本)の予選のトラックレース。4位以内に入らなければいけないという中で、中大に3秒差で負けてしまった。順位があと1つ上だったらと思うと、チームの全体の結果ではあるが1人1秒縮められたら6秒は縮まったのかなという思いがある。その3秒っていうのもなかなか超えたくても、結果として現れたものなので。でもレースを振り返ると自分が3秒は我慢できたんじゃないかなと思うところもあったりして、悔いの残る試合となった。

――全日本関東予選の結果を踏まえて

ミーティングなども行い、ひとりひとりが練習のうちから1秒を意識して取り組もうということになった。

――いま直近で目指している目標

富士山女子駅伝の出場枠に入ること。余裕を持ったタイムで通過を確実にしようと、平均で1人16分25秒を目標としている。

――注目している選手は

田浦英理歌(食4=ルーテル学院)。いまは怪我で去年から苦しんでいるが、過去に富士山女子のアンカーで区間賞をとったりしてチームに貢献してくれている。最後なのでなんとしてでも、同期としても一緒に出場したい。

――今後の抱負

私はこの大学の4年で陸上は最後になるのであと1ヶ月という短い期間だが、最後の富士山女子で結果を残すためにもできる限りのことを練習でもレースでも尽くして少しでもチームに貢献出来るような走りで陸上競技を締めくくりたい。

――チームの主将として

大きくなにかできたというのは自分ではわからないが、周りの後輩にも沢山コミュニケーションとるようには気にかけていた。コミュニケーションとかも競技に影響するのかなと思っていたから、仲間意識などが少しでも作れていたら良いなと思う。



・伊東(食4=順天)


――今シーズンを振り返って

今年初めて疲労骨折というものを経験して、そこから治ってから調子を戻すのに時間がかかってしまっていて。まだ今も、去年とか一昨年のように調子が戻っているかと言われれば本調子ではないという感じで。怪我の影響が出ているなという感じがする。発覚したのは4月で、今は治っているが以前と同じように走れていない。

――復帰まではどのように過ごしたか

1ヶ月は完全に走らないでくださいということで休んでいたが、5月から学部の病院実習の関係で1ヶ月ほど期間が空いて、計2ヶ月ほど走れなかった。

――印象に残っているレースは

今シーズンでたのが関東の予選会くらいでそれが初レースだったので、納得のいく結果が残せなかった。

――下級生の頃から活躍されているが、4年生としてのプレッシャーについて

下の学年の時は先輩について行こうという感じだが、今は自分たちが引っ張っていかなければならない立場なので。4年生が走らないと下がついてこないというのは自分でもわかっているので、どうにかして走らないととは思っているが、逆にそれがプレッシャーというのがある。

――関東予選の後のチーム内では

今年は全日本に出られなかったのですが、関東を走ったメンバーには「富士山女子にむけてもう一度力を貸してほしい」と伝えた。

――支えてもらっている選手・期待している選手は

支えてもらっているのはマネージャー。これから期待したいのは江口春姫(食1=愛知)。自分もスピードがないタイプだが、江口もあまりスピードがないのでこれから長い距離を多分やっていくのかなと勝手に思っていて。どこまで伸びるのかがすごく楽しみな選手と思っている。自分と似ているかなと、これからが楽しみです!

――今後の抱負は

全日本も全部出させていただいたが一度も結果を残せたことがなかったので、まずは富士山女子の出場権を獲得してしっかり最後チームで笑って終われる駅伝をしたい。



・阿部知宙(食3=前橋女子)


――今シーズンを振り返って

 1~2年生前半は怪我で思うように走れていなかったが、今シーズンは合宿や試合などで走れていたため、充実したシーズンになったと思う。

――印象に残った試合は

 全日本の関東の予選会。初めての5000m出場で記録はまだまだだったが、久しぶりにしては好タイムだった。

――コロナ禍で影響は

チーム内の会話が減ってしまうことがあり、コミュニケーションが減った。挨拶などの重要性に気付き、いつもより元気よく挨拶やコミュニケーションを取った。

――現在力を入れて練習していることは

 自分は怪我をしやすいため、怪我を減らすために、走る前のストレッチや筋トレを意識して練習に取り組んでいる。

――練習内容やプライベートでの冬季の過ごし方

 寒さで体が動かなってくるため、動きやすいように温かい服装をしたり、走る前に足湯をしたりして、体を温めて練習に臨んでいる。

――富士山女子の選考となる日体大記録会でのチーム・個人としての目標

 自分は怪我をしているため出場できないが、自分ができる応援と怪我の回復に集中したい。走るメンバーが良い記録が出せるように、現場には行けないが応援したい。

――来シーズンの抱負は

 今シーズンは様子を見ながら練習してきたが、来シーズンは最初から記録を出すつもりで、全ての記録会・大会に臨みたい。5000mの自己ベスト更新や全日本、富士山女子に出場し、4年生を悔いなく終えられるようにしたい。

――名前の由来は

 宇宙のように広い知識を持つようにという意味を込められている。



・立迫望美(食2=国分中央)


――今シーズンを振り返って

 昨年の冬から春にかけて順調に練習やレースを積んでいくことができて、順調なスタートを切れた。私は関東インカレの1万mにも出場して、新しい距離にも挑戦することができたが、新型コロナウイルスの影響で、出場を予定していたレースに出られなくなったりして、そこから練習は積めていたが、実践練習をあまり行うことができなかったことがあって、一番結果を出さなければいけない駅伝シーズンに調子を合わせることができず、関東予選の足を引っ張る形となってしまったので、悔しい結果になった。

――コロナ禍で工夫されていたことは

 今までは、自由に外を走ることができていて、高校生の頃は授業の時間もあって、練習時間が取れなかったりした事もあり、走ることだけにシフトして練習を行っていた。(大学では)授業がオンラインになったりして、練習時間は取れるけど、時間が余るようになって、体幹トレーニングだったり、補強だったりの走ること以外の練習を積む時間に変えた。後は個人的にメンタルの面がすごく弱かったので、空いている時間に様々な本を読んだり、ストレッチをしながら、自分と向き合うなどして、走る以外での面で時間を有効活用できた。コロナウイルスが全てデメリットだったわけではなく、メリットに変えることができた。

――先程、読書やストレッチの話をして下さいましたが、本はどのような物を

 陸上競技の選手の本だったり、別の競技の方の記事だったり、後はメンタルトレーニングについて書いてある本も読んだ。

――関東インカレについて

 関東インカレでは、予定では1万mと5000mに参加する予定だったのですが、本番は1万mだけしか走らなかった。ですが、今までは最高トラックでは5000mしか走ったことなかったが、初めて1万mという距離を走ることになって、すごく練習量も増やしたり、その中で怪我をしないようにだったり、色々考える場面が増えた。1万mは長いだけじゃなくてスピードとか駆け引きも求められてくると思っていたので、練習面を今までとは違う、2倍以上の距離を走るけど、怪我をしないように。ただがむしゃらに今までは走っていたが、そこから考えて練習するようになって、関東インカレでは、目標にしていたタイムには届かなかったものの、25周走り切ることができたという達成感はあった。しかし、スタートまでは、ただゴールすればいい、走りきれればいいと思っていたが、ゴールした後はもっと1万mという距離でタイムが出したいとか、集団から6000m付近で離されてしまったのですが、先頭がゴールするときに、自分は後一周に入るところだった。本当に悔しくて、長い距離でも戦っていけるようになりたいと強く思った。

――現在力を入れている練習は

 今はスピードが自分は少し苦手で、トラックの試合でもラスト一周やラスト200mまではついていけるけど、最後のスパート合戦で負けてしまうことが多い。練習では、長い距離を走った後の流し、短い練習でスピードトレーニングを今までより積極的に行うようにしている。

――冬季練習はどのように過ごしたか

 基本的には、冬だからたくさん走るとか、体幹トレーニングなどの補強を増やすというのは自分的には無くて、冬でも夏と変わらないようにいつでも試合で走れますよ、という状態が作れるように今までやってきたことを当たり前になっている。でも、冬はトラック以外の競技が増えて、そのような物にも今年は挑戦したいなと思っているので、少しずつ距離は増やしつつ、しかし、根本的にやるべきことはやって、プラスアルファで、冬季を過ごしていきたいなと思っている。

――来シーズンの抱負

 来シーズンは今年思うようにいかなかったり、記録会では自己ベストを出せても、大きい大会ではチームに迷惑をかけてしまうことが多かったし、今まで引っ張ってきてくれていた、4年生の主力のメンバーが抜ける。今までは1年生2年生で、先輩について行くだけで、自分のことだけを考えて走れば良かったが、3年生になって、あなたがいないといけないよね、と言われるような、チームを引っ張っていける選手になりたい。

――富士山女子の選考となる日体大記録会への抱負について

 先月にも日体大記録会があったが、その時に今までの自己ベストを30秒ほど更新できて、やっと自分の練習内容に見合ったタイムで走れたというのがあった。しかしその時はついていくだけで自分的には納得のいくレースではなかったけど自己ベストが出た、という物だったので、今回の大会では仕掛けるところは仕掛けたり、ついていくところは我慢したり、というレースらしいレースをして自己ベストを更新して、この大会で富士山に出場できるかも決まるので、チームに1秒でも貢献して、富士山でも東洋のタスキがつなげるように頑張りたい。

――試合前のルーティーンは

 特別なことはしていないが、高校生の頃位までは靴を右足から履くや何時何分にこれをするなど、細かく決めていたが、ルーティーンで成功することもあったが、ハプニングなどがあったときに対応しきれずにいた。大学に入ってからはルーティーンを無くして、大まかな練習どおりのアップなど、いつも通りを意識して過ごすことが増えた。その方がレースで失敗することも少なくなった。ただ変えていないルーティーンはスタートラインに立った時に信じられるのは自分だけだと思うので、左腕を3回叩いて「行けるぞ、行けるぞ」と自分に言い聞かせて、位置についての声の際にはトラックにお願いしますとずっと願うようにしているのがルーティーンと言えるかもしれない。



・江口春姫(食1=愛知)

 

――今シーズンを振り返って

 大学に進学することで環境が変わり、最初は怪我で苦労した。不安だったが、先輩方も優しく、みんなで頑張ろうという思いで、怪我から復帰することができた。

――印象に残った試合は

全日本の関東予選会。緊張と不安がすごかった。

――コロナ禍で影響を受けたこと、工夫したことは

 感染予防対策で2人以上のジョギングができないなど、個人での練習が多かった。しかし、みんなも頑張っていると思い、練習に励んだ。

――現在力を入れて練習していることは

 ラストスパートが弱いため、強い選手がどのような練習をしているか見たときに、走り終わった後、自主的にスピードの練習を取り組んでいるのを見たため、見習いたいと思った。自分もダッシュを一本増やすなど、練習量を増やして改善しようとしている。

――練習内容、プライベート問わずに冬季の過ごし方は

 出身が愛知なため、群馬の寒さが辛い。寒さに負けないように、温かい服装で練習に取り組んでいる。

――富士山女子の選考となる日体大記録会でチーム・個人としての目標は

 チームとしては、絶対に出場するというのが目標。自分は、チームに貢献できる走りができるようにしたい。

――来シーズンの抱負は

 2年生となり後輩もできるため、練習の姿勢や背中で示すことができる先輩になりたい。



・萩原結(食1=城西大城西)


――今シーズンの振り返り

今シーズンはまず大学入学して、高校からの怪我の影響で春先はあまり走れなかった。関東インカレではあまり練習も積めていなくて、自分的にも不完全燃焼で終わってしまった試合だった。8月にあった合宿では調子も戻ってきてしっかり距離も踏めるようになってきて、自分の得意なスピードも少しずつ戻ってきた感じがあった。秋の記録会で徐々に思うような走りができるようになってきて、満足はしていないが自己ベストを更新できたこともあって、自分的にはよかったと思う。

――コロナ禍で工夫したこは

コロナ禍で結構1人でも取り組まなければいけない時期があったが、以前に比べて1人でも自分自身を追い込むことができるようになったり、日々の補強を大切にして、継続して行うことができた。

――具体的にどのような補強を?

腹筋とか基本的なのもそうなんですけど、体幹系を結構力入れてやっていて、自分結構疲れると軸がブレてしまうので、軸を意識した動きを何種類か取り入れたりしていた。

――今シーズン印象に残った試合は?

関東駅伝が特に印象に残っている。自分は1年生からメンバーに選んでいただいていて走らせていただいたが、結果としては全日本出場を逃してしまってとても悔しい試合ではあったが、自分が出場するにあたって、先輩や同級生が支えてくれて、応援していただいていることも実感して、出られない人の分まで頑張ろうというところで、走れたり。1秒の厳しさを感じた試合でもあったので、自分がもう少し速く走れていればと、悔しさが残った試合だったので、印象に残っている。

――現在力を入れている練習は?

週に2回あるポイント練習にも力を入れているが、日々のジョグの後の流しに力を入れている。今冬の時期で距離を踏まなければいけないが、春先のことも考えて、スピードを落とさないためにも必ず練習後に流しを入れて、工夫してキレを出すようにしたり、流しは欠かさず毎日やるようにはしています。

――流しの際に意識していることは?

後半徐々にピッチを上げていったりとか、なるべく最初から力まないようにしたり、次の日の練習に合わせて距離を調整したりしている。

――冬季はどのように過ごしているか

最近ではスピードというよりかはなるべく距離を伸ばして、長い距離にも対応できるようにジョグをしたりしている。

――富士山女子の選考となる日体大記録会に向けての意気込み

今チームでは富士山女子駅伝出場を目指して頑張っているので、自分が1秒でもチームのために貢献したい。出場権獲得のためにもチームのために、また怪我で出られない仲間や先輩たちもいらっしゃるので、走れない人たちの分まで、自分が1秒でも速く走りたい。

――来シーズンへの抱負

来シーズンに向けてまず大きな目標としているのは、トラックでも駅伝でもどちらでも対応でききる選手になりたいと思っているので、トラックでは今年は関東インカレ予選落ちで終わってしまったので、関東インカレで優勝して、全日本インカレでもしっかり決勝に残って勝負できる選手になって、駅伝では駅伝メンバーとして全日本富士山出場して区間賞を取れるようにがんばりたい。大きな目標としているのは、ただ速いだけではなくて、強い選手になりたい。