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2015.05.18
剣道

[剣道]田島も決めた!全日本、男女アベック出場!

第47回関東女子学生剣道選手権大会

5月16日(土)東京武道館


[試合結果]

我妻 (法4・文大杉並)2回戦敗退

山本 (ラ3・富山北部)2回戦敗退

樺澤(文2・樹徳) 1回戦敗退

佐藤 (ラ2・幕張総合)1回戦敗退

田島 (ラ2・磐田西)5回戦敗退 ※全日本選手権出場権獲得

堀田 (ラ2・八王子実践)1回戦敗退

小澤(ラ1・安房) 3回戦敗退


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田島は貫録十分な剣道を見せた


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全日本出場決定戦では読み通りの見事な2本勝ちを収めた



 東洋大女子剣道部の新たな1年が幕を開けた。今季初の公式戦となった第46回関東女子学生剣道選手権大会が開催され、7人の選手が出場。田島が敗者復活戦で勝利し、全日本出場権を手にした。



 「負けたあとの悔しがった顔を見て、これは何としてでも全国へ行かなければという気持ちになった」。今大会出場した同級生のうち3人全員が初戦敗退。田島は仲間の思いも背負って敗者復活戦となる全日本出場決定戦に臨んだ。


開始早々思い切って勝負に出る。「相手の右手がすごく強かったので、突きがいけるかなという感覚があった」。その狙いが見事に的中し先手を奪うと、さらに攻勢を強めていく。試合前、板原監督から集中力のなさを指摘されていたが、最後まで相手に隙を見せることはなかった。続けて鮮やかに面を決め2本勝ち。悲願の全国への扉を開いた。


 試合後、「過去に自分のせいで全国に出られなくて悔しい思いをした」と語る田島には、忘れられない苦い思い出がある。昨年行われた団体戦での、勝てば全国が決まる一戦。試合は両者一歩も譲らず代表者戦へともつれ込む。当時1年生ながらその大役を任された田島だったが、敗戦を喫し全日本出場の夢は儚く散った。その責任を引きずり、その後の大会でも思うように結果が残せず苦しい日々が続いた。しかし、涙に暮れたあの日から約8ヶ月。もう後ろ向きな彼女の姿はどこにもなかった。ついに自分の殻を破ってつかんだ全国への切符。今大会で確かな成長を感じたはずだ。

 先週の青木(ラ2・市立川口)に続いての全日本出場権獲得。男女そろっての出場は東洋大史上初の快挙だ。それでも「今日の出来は60~70点くらいですかね」と控えめに点数を付ける。高校生のとき以来となる全国での戦いに向け、早速気を引き締めた。



■コメント

・板原監督
(男女揃って全日本の出場権を獲得したが)初めてです。もう本当に嬉しいですね。(田島は)1試合目は最高だったが、その後は波があって、集中しきれないところがあった。ちょっと心配だったが最後はしっかりと決めてくれた。(監督の目から見た田島は)一番信頼している選手。(活躍も予想通りだったか)一人だけでなく、内容はみんな良い試合をしてくれた。意識を持って全体的にレベルも上がってきている。みんなで戦っている。(田島に全日本で期待することは)持っているものを全部出して、入賞できるように頑張ってもらいたい。


・田島(ラ2・磐田西)

 (全日本出場決定戦は)同級生の3人が結果を出せなくて、一緒に今まで頑張ってきたのでその気持ちも背負って戦わなければいけない。負けたあとの悔しがった顔を見て、これは何としてでも全国へ行かなければという気持ちになった。(試合内容は)相手の右手がすごく強かったので突きがいけるかなという感覚があった。あそこは賭けというか、勝負に出たという感じ。(監督からは)2・4回戦と集中力が切れていて良い試合ができなかったので、集中していけ、もっと勝ちたい気持ちを前面に出していけと言われた。(全日本出場が決まって)やっぱりうれしい。過去に自分のせいで全国に出られなくて悔しい思いをした。ここは何としてでも結果を出さなければいけないし、出したいと思っていた。ただ課題もたくさんあったので、今日の出来は60~70点くらいですかね。(全日本選手権に向けて)高校のときとは一味違った全国大会になると思うので、雰囲気に飲まれることがないように自分らしくやっていきたい。


TEXT=枦愛子 PHOTO=村田真奈美