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2015.05.18
準硬式野球

[準硬式野球]打線爆発!流れ引き寄せ逆転勝利を飾る

平成27年度東都大学準硬式野球春季2部リーグ戦・帝京大3回戦

5月15日(金) 新座市総合運動公園野球場


東洋大14-10帝京大


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松下の投球はチームに流れを呼び込んだ


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六回に同点適時打を放った阿部


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佐藤はこの日6打数4安打と全打席出塁を果たし好調をアピールした



 先発・籾山(営2・利根商)が序盤から大量失点を喫するも、代わった松下(ラ3・西湘)が試合を完璧に立て直す。テンポの良い守備から打線も波に乗り、逆転勝利を収めた。


 負ければ春季リーグの最終戦となる一戦で、先発のマウンドには籾山が上がった。帝京大戦3試合全ての試合で先発を任された籾山だったが、序盤から苦しい登板となる。三回には四球で自らピンチを招くと、安打などで走者を返され、この回だけで一挙6失点。2回1/3を投げ8失点と、過去最速での降板となった。しかし、代わった松下が前日に続き好投し、凡打の山を築く。今季の課題であり、失点することが多かった六回も、わずか10球で三者凡退に仕留めた。すると1点ビハインドで迎えたその裏、先頭・今泉(ラ3・磐城)が初球を右前に弾き返し出塁すると、好調が続く佐藤弘(法2・星稜)、さらには阿部(済3・松戸国際)の連打で同点とする。なおも続くチャンスで引地(法3・都立井草)が右前適時打を放ち、一時は5点もの差が付いた点差をひっくり返した。その後も打線の勢いは途絶えることなく毎回得点を重ね、14対10で勝利。勝ち点の行方を第4戦へと持ち込ませた。


 「今日は籾山の負けをなくそうと思っていた」と松下。最近はほとんどの試合を二人で回しているような状況であり、助け合いの登板が続いている。特に帝京大戦ではどちらかの調子が良いと、どちらかの調子が悪く、思うような継投が出来ずにいた。だが、そのような状況は帝京大も似ており、ここまでの3試合で登板したのはたった二人。阿部は「少しずつではあるが、狙い球が絞りやすくなっている」と手応えをつかむ。泣いても笑っても春季リーグの最後となる次戦。気持ちをひとつに、貪欲に勝利を目指す。



■コメント

・松下(ラ3・西湘)

前半ですごく点を取られて絶望的な感じになったが、徐々に巻き返していけて内容的には良かったと思う。昨日も投げたので肩の疲れなどは残っていた。暑さもあり、長いイニングいけるかという不安はあったが、今日も打ち取るピッチングで球数も少なくいけたのでそれが良かった。(籾山とは)あいつが良いときは僕が悪かったり、僕が良いときはあいつが悪かったり。勝ちを潰してしまったり、申し訳ないこともあったので、今日は籾山の負けをなくそうと思っていた。(次の試合に向けて)また試合が空くので、しっかり準備していい状態で投げられれば。僕がいいピッチングすればチームにもいい影響がくると思うので頑張って投げたい。


・阿部(済3・松戸国際)

最初はリズム良くなかったが、周平(松下)に代わってからリズムが良くなり、攻撃につながった。(良かった点)得点を毎イニングのように重ねることができたこと。取れるときと取れないときがあると維持するのが難しいので、連続イニングで点を取れたことは大きかった。(相手ピッチャーは)少しずつではあるが、狙い球が絞りやすくなっている。(次の試合に向けて)もう優勝はないが、梶さんが引退になるので勝って終わりたい。


TEXT=中田有香 PHOTO=青池藤吾