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2015.05.21
コラム

第462回 視点 執筆者・中田有香

 こんにちは!晴れるともうすっかり夏のような暑さですね。スポ東の部員も連日の取材でみんな肌の色がこんがりとしてきています。肌の焼けやすい私もまだ5月だというのに腕と顔がまっ黒になりました。この季節になると、自分の焼けた腕がとっても美味しそうに見えて思わずかぶりつきそうになった、選手よりもまっ黒で選手よりも食欲旺盛だったマネージャー時代を思い出します。


 私は高校3年間ソフトボール部のマネージャーをしていたのですが、それまでも水泳を習ったり中学時代はバドミントン部に所属したりと、幼いころからスポーツに関わってきました。大学でこのスポーツ東洋に入ってからは、外部からスポーツに関わるという立場に変わり、今までは当たり前のように知っていた選手のことやチームのことも取材という形で知るようになりました。取材という時間は限られていて、その中で知れることにも限りがあります。その限りある中でどれだけのことを知ることができるか。それは選手に直接話を聞くことも大切ですが、『見る』ということのほうが大切なのだということを最近改めて強く感じています。私が見るところによって、選手へ聞くことも変わって、記事に書くことも変わります。「記者の感性ってそれぞれ違うから面白い」。そう編集長に言われてから、取材が今まで以上に楽しくなりました。


 これまでいろいろな立場でスポーツに関わってきた私ですが、今はこの知るということに喜びを感じる記者という立場を本当に楽しんでいます。まだまだ記事も写真もインタビューも下手っぴで、何も自信を持てることはないですが、私の書いた記事で、少しでも喜んでもらえたり、私の知ることができたことを他の人に伝えることができていたら嬉しいです。私がチーフをさせていただいている準硬式野球部も昨日で春季リーグの全日程が終了し、また当分自分の担当する部会の取材がないと思うととても寂しいですが、秋までにできることが私にもきっとたくさんあると思うので、最後の取材シーズンをしっかりと迎えられるようにこの夏を有意義に過ごしていけたらなと思います!