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2015.05.23
準硬式野球

[準硬式野球]松下最多勝!春季リーグを白星で締めくくる

平成27年度東都大学準硬式野球春季2部リーグ戦・帝京大4回戦

 5月20日(水) 新座市総合運動公園野球場

 

東洋大4-3帝京大


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この春もエースとしての役割を果たした松下



 立ち上がり、小刻みに点を奪われ3点のリードを許す。しかし後半に追い付き4対3で勝利。完投した松下(ラ3・西湘)は今季6勝目を挙げ、最多勝を獲得した。


 振り返ることもしなかった。2点ビハインドの三回、先頭打者に甘く入った球を左中間スタンドに運ばれた松下は、打球の行方を見送ることなくマウンドで肩を落とした。前日に2部優勝を決め、波に乗る帝京大をさらに勢いづけるかのような一発を浴びる。序盤に3点のリードを許したエースだったが、この日は最多勝をかけてマウンドに上がった。「3点目以上はさすがに取られたらダメだなというのはあった」と、本塁打以降は気持ちを切り替え、相手打線を無安打に抑える完璧なピッチングを披露する。春季リーグ序盤で肘を痛めながらも、最後までマウンドに立ち続けたエースの力投に打線も応え、失策から得た好機をしっかりとものにした。


 全員でつかんだタイトルだった。「みんなのおかげで取れたのかなと思う」。2度目の最多勝獲得となった松下は、周りへの感謝の言葉を口にした。リーグ戦7勝中の6勝を松下が挙げた形となったが、決して失点が少なかったというわけではない。ときには投手陣の失点を打撃陣がカバーし、ときには投手陣から打撃陣に勢いをもたらした。

 4戦目までもつれ込んだ帝京大との一戦は、まさに春季リーグを象徴するような試合となった。順位確定は他校の結果次第となるが、今季圧倒的な強さを見せた帝京大から勝ち点を奪ったこの勝利は、きっと秋へとつながるはずだ。2部優勝、そして1部昇格へ。選手たちの夏が始まる。



■コメント

・荻原主将(営3・宇都宮北)

順位もある程度決まった中での試合だったが、その中でもしっかり勝ち点3を取るということがしっかりと達成できたことは良かった。向こうも違う選手で来ると思うし、こっちもどんどん変えていくかもしれないけど、その中でもしっかり勝ちにこだわってやっていこうということは話した。(リーグ戦を振り返って)序盤にちょっと足踏みしてしまったところが痛かったと思うので、秋は序盤からいい流れで試合運びできるようにしていきたい。(修正点は)試合の入りが一番だと思う。なあなあになって入らないようにしっかり気を引き締めて一試合一試合やっていきたい。


・松下(ラ3・西湘)

前半で3点を取られて、またいつもの流れみたいな雰囲気になってしまったが、そのあとピッチングでも抑えられて、打撃でも六回に逆転をしてくれて流れが一気に変わった。(本塁打のあとは)勝てば最多勝だったので、長いイニングを投げさせてくれと自分で言っていた。ホームランの3点目以上はさすがに取られたらダメだなというのはあった。(最多勝について)籾山とか曽根とかピッチャー同士でも助け合って、バッターの人たちも、今年はすごい点を取られたがそれをひっくり返してくれた。みんなのおかげで取れたのかなと思う。(秋へ向けて)ピッチャー陣がもっと点を取られないようにすれば、打撃も少ない点でいけるので、秋は自分たちがもっとしっかり出来るように練習していきたい。


TEXT/PHOTO=中田有香