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2022.03.10
コラム

第768回 言葉の力 執筆者:中嶋千聡

3月に入り、ようやく暖かくなってまいりました。皆様いかがお過ごしでしょうか?新3年の中嶋千聡です。

地元では、筑波山の梅園の梅がほころび始めました。あと一か月もしないうちに、桜が満開になることでしょう。季節は春、今年こそはお花見を楽しみたいものですね。


2022年の始まりといえば、箱根駅伝。そして、今年は北京冬季オリンピックもありました。選手の皆さんの頑張りや活躍される姿に、たくさん感動いただきました。

その映像を見ていて、ふと気になったことがあります。報道にもありましたが、カーリング女子の藤澤選手が手に文字を書いていて話題になりました。そういえば、駅伝の皆さんも腕に何か書かれていましたね。キャップの中にも書かれている選手もいらっしゃいますよね。何と書いているのだろう?と気になってついつい見てしまいます。

藤澤選手は「I am a good curler.」「I have confidence!」と書いていらっしゃったそうですね。「人生最高の祈りの言葉」として称賛されていました。

では、なぜ皆さん何か書かれるのでしょうか?そして、その言葉にはどのような力があるのでしょうか?


 言葉というと、ヤクルトの高津監督の「絶対大丈夫!」が記憶に新しいですね。

古来より日本には「言霊」という言葉があり、言葉には何か不思議な力があると信じられてきたそうです。「言霊」というと怖い気もしますが、言葉を自分自身が言語化・文字化することで、その言葉通りの結果をもたらすと信じられてきた時代背景があります。

非現実的で、科学的ではないように感じますが、言葉にはそのような不思議な力があるのかもしれません。


青山学院大学の原晋監督や東洋大学水泳部の平井監督も、「言葉の力」を大切にされているそうです。自分自身で考えたことを言葉として表すことで、目標を定め、行動を変える、そのような目標に向かって頑張る力、そして目標をかなえる力を与える力が言葉にはあると話されています。

言葉にするということは、自分自身の思いを具体化し、目標を明確化することで、その目標達成のための道標を作るアイテムなのかもしれませんね。

きっと、選手の皆さんも自分を鼓舞し、ポジティブな言葉の力を武器に戦っていらしたのだと思います。皆さんも、ぜひ興味をもって見てみてください。


この言葉の力を使った実験があります。

お花や野菜を育てるときに、片方は黙ってお水をあげ、もう一方は、優しく褒めながら「今日も元気だね。早く大きくなれ。」と声掛けを行いながら水をあげたところ、褒めながら声掛けを行ったお花や野菜の方が、早く立派な花や野菜をつけたそうです。


言葉は確実に人だけに関わらず、命あるものの意識や言動を変え、それによってその後の結果や人生までも変えてしまう力があるようです。

そのような力を持った言葉ですが、使い方によっては、便利なものでもあり、使い方を間違えると危険な武器にもなり得ます。言葉のプラスの力を十分に活用して、今後の人生にプラスの効果が得られるように大切にしていきたいですね。


私自身も、今後スポトウの活動の中で、言葉で伝える側として、皆さんにプラスの言葉の力をかけられたらと思います。

まずは、自分自身のモットー「挨拶と感謝」を忘れずに、ラスト1年言葉の力で、皆さんの活動をお伝えできればと思います。今後ともよろしくお願いします。

まとまらない文章となりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。