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春季オープン戦
3月11日(金)東洋大グラウンド
〇東洋大8-0関東学院大学
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 計 | |
関東学院大 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
東洋大 | 0 | 4 | 0 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 | × | 8 |
○羽田野、渡邊、野澤、柿本ー廣岡、後藤聖
テンポの速い投球を披露した羽田野
ベンチに帰ってきた羽田野は笑顔だった
(写真提供:東洋大学硬式野球部)
暖かい日差しが差し込むグラウンドで、先発を務めた羽田野(法4=汎愛)は5回無安打、無失点の力投でチームを勝利に導いた。
初回から羽田野は凄まじかった。多くのスカウトが偵察に訪れるなか、初球からストライクを投じ相手を驚愕させると、二回には三者凡退、わずか6球で終わらせる。これには主将の小口(法4=智弁学園)も「テンポ良くどんどん攻めて投げてくれたんで良い流れで試合を運べた」と羽田野の好投に嬉しさをのぞかせた。
三回には唯一の四球を許すが、その後の2人を空振り三振に討ち取り、リズムに乗った羽田野の右腕は止まらない。「常に有利なカウントで勝負する」と意気込んでいた通り、変化球で相手をねじ伏せ、攻撃の隙さえ与えなかった。
回を重ねるごとに、羽田野の投じる一球一球に両チームが大きな反応を見せるように。打者が羽田野の豪速球をファールにするだけで相手ベンチから歓声が上がるほど、圧巻のピッチングだった。結果として5回62球を投げ、そのうち4回を三者凡退。そして7奪三振、無安打に抑えたが、「決め球が決まっていればもう少し三振を取れた」と満足気な様子を見せなかった。
普段は最終回に登板し試合を締めてきたが、 この日は先発での登場。「長いイニングが久しぶりで楽しかった」と振り返った。また昨年の秋季リーグ戦では制球面に苦しんだものの、今季オープン戦では安定した投球を披露している。「無駄球が減った。ブルペンで練習していることが徐々に形になってきている」と手応えを感じている模様。しかし進歩しているのは投球の精度だけではない。「投げている途中も周りに声を掛けていたし、自分が投げ終わってもベンチの前でずっと大きい声を出していた。(昨年と比べて)変わった」と主将は語る。一選手として、副主将として磨きをかける羽田野のラストイヤーの活躍に注目だ。
■コメント
・羽田野(法4=汎愛)
(今日の目標は)常に有利なカウントで勝負できるように投球を組み立てることを目標としてマウンドに上がりました。リリーフの時とは違って、先発は力だけで勝負することはできないので、変化球でカウントを整えることを意識していました。(点数つけると)今日の投球は70点です。無駄なフォアボールがあり、必要以上に力んでしまった球もあったからです。(先発はいかがでしたか)長いイニングを投げるのが久しぶりで楽しかったです。(スカウトが多く来ていましたが)来てくださっている人数を見て緊張しましたが、マウンドに上がると試合に集中して投げることができました。(7奪三振でした)三振は7個取れましたが、決め球が決まっていればもう少し三振を取れたと思うので、満足はできませんでした。(四球が少なくなりましたね)無駄球が減ったと思います。ブルペンで練習していることが徐々に形になってきていて良い感じだと思います。(課題は)まだ少しバラツキがあるので、そこを修正することと、決め球の質を上げて完全に打者を圧倒できるようにこれから練習していきたいです。
※学年は新年度のものです。